ゼロの使い魔保管庫
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「ヒック、ヒック」
「すっきりした?」
「‥‥はい。お上手ですのね」
「…泣いた子は良く相手してたもんで。本当に辛い時は、泣く事...
「‥‥はい」
やっと才人の胸から顔を上げ、泣き腫らした顔を見せ、アンリ...
「私は、女王ですが、その前に一人の女です。私の事を女王と...
「へぇ、誰かな?」
「一人はウェールズ王子」
「ふむ、じゃあ、もう一人は母親かな?」
アンリエッタは寂しそうに微笑む
「違いますわ。私達王族にとって、子供は王位継承の道具に過...
「……そうか。じゃあ父親?」
「‥‥いえ、父は私から見ると、雲の上の方でした。娘として、...
「…そうなのか」
「はい。ですから、幼少の頃はルイズの所に遊びに行くのが楽...
「……」
「私とて女です。人恋しい時も有ります。女王では、それすら...
「……そんな事無いさ」
「そう言って下さると、思ってましたわ」
アンリエッタはにこりと、才人を見て微笑む
「先程、私の事を一人の女として見てくれた方が、もう一人居...
「…あぁ」
「貴方ですよ、サイト殿」
そう言い、才人の胸にフワリと飛び込み、才人は思わず受け止...
「……やられた。謀ったな?アン」
「謀られる方が悪いのです」
そう言って、才人の胸に顔を埋める
「‥‥私は、悪い女ですか?」
「……いんや、可愛い女さ」
「‥今からもっと、悪い事を致しますわ。我が名はアンリエッタ...
アンリエッタが杖を用いて唱えたコモンマジックに、才人はド...
「何も……起きない?」
唇が離れた時点で才人がそう言い、アンリエッタが落胆する
「‥‥まだ、私の願いが足りませんか。もっと、狂える程に欲し...
「……ルイズの様に?」
「はい。使い魔が召喚出来なかった時点で学院を退学し、ルイ...
「……俺が……ルイズの一生を変えたのか」
ルイズの、才人に対する異常とも言える執着の一端をアンリッ...
「召喚出来なかったら、私はルイズと距離を取り、今の様には...
「…」
「ですが、今は、ルイズの一生を変えた、貴方が‥‥‥欲しいので...
「…アン」
アンリエッタは背中に回す腕に力を込め、才人の顎を舐める
「私は、魅力が有りませんか?」
「……いや」
「今だけでも‥‥只の女として‥‥一夜だけの夢でも‥‥私に‥‥思い...
アンリエッタは才人の顔を両手で挟み、逃がさない様に唇を食む
チュッチュッチュッ
ワザと音を立て、上唇と下唇を交互に食み、更に舌を使ってぺ...
とうとう根負けした才人が、アンリエッタをとさりとベッドに...
「アン」
「はい」
「今から抱くのは、町娘のアンだ」
「はい」
「アンが悪い女なら、俺は酷い男さ」
「あら、最低男と最低女の組み合わせなら、掛け合わさって、...
そう言うと、アンリエッタは才人の頭を抱き寄せ、才人はされ...
アンリエッタは唇を離す事無く、才人の服を捲り、ジーンズの...
才人から唇を離すと、アンリエッタから才人を追い、頭をかき...
「‥‥もっと」
「すこぉし我慢して」
才人がそう言うと、そのままアンリエッタの服を脱がし、スカ...
そのまま、自身もばさりと脱ぎ、全裸になった
身体には、ハルケギニアに来て以来の稽古や闘いでの細かい傷...
才人の背中にアンリエッタが指を這わせ、傷痕に気付くと眉を...
「申し訳有りません。傷‥‥残ってしまいました」
「いや、助けてくれただけで恩の字だ」
そう言って、才人からキスをすると、アンリエッタは身体をく...
そのまま、才人に胸を当てつつ、脚を開いて才人を脚でも抱き...
チュク、チュッ
時折二人の唇から音が漏れ、アンリエッタの身体から、香水以...
二人が存分にキスをしてから離れると、アンリエッタの顔はと...
「素敵‥‥身体も素敵。肌を合わせてるだけで、興奮が治まりま...
「いや、此方の台詞。すんげぇ色気、ちょっと我慢きかねぇ」
「アンは、悪い女ですか?」
「あぁ、男を狂わせる、悪い女だ」
「私は‥‥今にも狂いそうです。貴方の匂いと肌触りは、私を狂...
才人を決して離そうとしないアンリエッタに何とか離れようと...
「駄目です、駄目。離れちゃ、駄目」
アンリエッタの切ない懇願
「ちょっと我慢して」
「あ、やぁ」
アンリエッタの抱擁を解くと、アンリエッタの胸をついばみつ...
「あっ、やぁ!?こんなの、ひっひぅ!?」
才人の蜜蜂は蜜にまみれつつ、花の入口を行ったり来たりしな...
既に中はとろとろで、官能的な芳香を放ちつつ、針の一刺しを...
そのまま才人は股間に移動し、蜜をたっぷりと吸い始めた
「ん、美味い。アンのは良いな、綺麗だしとってもスケベだ。...
「やぁ、焦らさないで、焦らさないでぇ!?酷い、酷い、ひどい...
頭を振り、涙を流しながら懇願するアンリエッタ
才人も我慢してたので、針を花に当てる
「行くよ」
アンリエッタがこくりと頷くと、才人の腰が進む
にゅう
「うはっ、キツッ!?」
ビクッとアンリエッタが反応するが、才人はそのまま腰を進め...
「……やべぇ。これ、すげぇ」
「〜〜〜!?」
アンリエッタは声すら出せず、才人にしがみ付いている
「…痛い?」
アンリエッタは首を振る
「はっはっはっ、少し‥‥このままで」
才人はそのままゆっくりと動き出す
「ひっ、やぁ、動いちゃ」
グチュ、グチュ
結合部から音が洩れ、才人が更に腰を動かす
「ごめん無理。我慢出来ない」
腰を小刻みに動かし出す才人
「いやぁ!?動かしたら、おかしくなっちゃう!?」
才人の腕を掴み目をギュッと瞑り、首を振る
「ふう゛ぅぅ、ふう゛ぅぅ」
才人がそのまま腰を打ち付け、一番奥で固定し、身体を震わせる
「お……タマンね」
「あ゛ぁぁぁぁ!?」
才人の身体を抱き寄せ、背中に爪を立てるアンリエッタ
そのまま、才人の射精を受け止め、脚を開いたまま放心する
「ふぅふぅふぅ。流石……アンだね。スゲー良いわ」
「‥‥う、動かないでって、言ったのに‥‥」
「痛かった?」
「いえ、我慢出来ます。その‥‥おかしくなりそうで」
才人を抱き締める腕を決して離さず、アンリエッタが恥ずかし...
そして、脚迄才人を離さない様に組み、腰を更に密着させるべ...
「うぁ!?ちょっと」
「気持ち良いですか?私、もう駄目ですの。お願いです、今夜...
そのまま才人に腰を押し付けると、才人の方が唸り出す
「うわっ、何でこんなに、吸い付いて、動かし、はうぅ!?」
腰を動かす事無く、才人が痙攣し、針がビクビクと動きアンリ...
「はぁ、スゴい。来てます、来てますぅ!?これが殿方!!水の流...
アンリエッタが堪らず痙攣し、そのまま才人の唇に饕りつく
後は欲望の限りアンリッタが求め、才人が応え、才人が求め、...
アンリエッタの人恋しい隙間が、完全に治まる一夜
その肌触りをアンリエッタは決して離す事は無く、全てを受け...
「う………あ………もぅ……何回目?」
アンリエッタの抱擁が解かれない為、ずっと同じ姿勢でアンリ...
回数など忘れてしまった
「はぁ、知りませぬ、今はずっと‥‥‥ずっとぉ!?」
余りに良いので、ちょっと動いただけで射精してしまい、動く...
「正直……拷問だ」
「嫌です、いやです、もっと、お情けを、もっともっともっと...
グチュ
ちょっと動いただけで、精と愛の混合液が鳴り、アンリッタは...
其でも、何回痙攣をしたか解らない
そのまま、快楽と疲労と睡魔の間にまどろみ、二人はゆっくり...
* * *
チュピ、チュッ
「プハッ、どう?」
「全然なってない。こうだ、こう」
チュッ
「〜〜〜〜〜!?」
ルイズの身体が跳ね、痙攣する
「ぷあっ。ハァハァハァ」
既にお互い全裸で、相手を気持ち良くする術を修得するべく、...
「……ちょっと、聞きたいんだけど?」
「何だ?駄目生徒」
「女相手じゃ駄目なんじゃ?」
「個人の体質も有るがな、男も女も感じる所は大して変わらん...
「………良かった」
「だろう?男の槍に変わる物は此処だ」
ついっと指を滑らせ、ルイズの核をつるつると指先で弄ぶ
「あひっ!?や、止めて!?」
「ほら、そんな反応を、男に出させる事も出来るんだぞ?更に...
アニエスがルイズの乳首をぬるっと舐める
「ひぁっ!?」
「男も乳首は感じる。弱点と言っても良い」
「は、はい」
更にアニエスは肛門と隠唇の間指先で触れつつ
顔を持っていき、舐める
「ふぁっ?何これ?」
「男も此処は弱いぞ?」
「は、はいぃぃぃ」
そんなこんなで、アニエスにすっかり翻弄されたルイズ
ベッドの上ですっかり涙目だ
「良かったろ?」
アニエスが済まして言い、ルイズが枕で殴り付け、アニエスが...
「クックックック。美味かっぞ」
「な、まさか、あんたそっちの気有るんじゃ?」
「さぁてね。さてと、一眠りしたら、最後の仕上げだ。寝るぞ」
「う、うん」
『う〜女同士だから、ノ、ノーカンよノーカン。第一今回は、...
何となく騙された感じがするが、自分の行動がアニエスから見...
『はぁ、頭の上がらない相手ばっかり増えていくわ。ヴァリエ...
そんな事を思いつつ、夜は流石に肌寒いので、アニエスに引っ...
* * *
才人が目覚めると、身体の下にアンリエッタが居る
「…重かったんじゃ?」
才人の動きに反応したのか、アンリエッタも目覚めた
「‥‥ふぁ、あ、おはようございます」
「おはよう。重く無かった?」
「はい、凄く重くて動けませんでした。ちょっと、辛いですわ」
「あぁ、ごめん」
才人が離れようとすると、また両手両足が才人に絡まる
「ちょっと…」
「駄目です。私が疲れてしまったので、運んで下さいまし」
「…了解」
アンリエッタを抱き上げると、肌が擦れ感触の良さから、睡眠...
「はぁ、素敵ぃ」
「……まだやるの?」「だって、まだ時間は有りますの。だから...
座位で繋った状態でアンリエッタが言い、才人がそれならとア...
「きゃっ!?」
「ほら、体重全部で沈み込んでる」
そのまま、身体を揺さぶり始めた
「ハッハッハッ、ハヒッ!?」
「やべ、また出そう。良すぎ」
才人が痙攣しているアンリエッタをベッドに降ろし、一度抜く...
「あ、違う所、えぐれて、ふう゛ぅぅ」
パンパンパン
才人がリズミカルに叩き付け、一際強い一撃を奥に固定し、搾...
ドクンドクン
『アンのマンコはスゲーな。エレオノールさんも洒落にならな...
そんな事を考えつつ、まだ萎えないので、二発目をベッドに乗...
アンリエッタは跳ねる身体を、才人に何とか合わせる為に腰を...
水の流れが解ってしまう水使いである為に、才人が射精する瞬...
「‥お」
「ふぅふぅふぅ、何?」
才人が射精後に覆い被さり、胸を揉みしだきながら、アンリエ...
「‥‥お母様は‥沢山愛して下さったと言っていたけど‥‥沢山愛さ...
「……」
「私では、おいやですか?」
才人に顔を向け、男なら誰もが欲情する顔を向けられ、才人は...
「いや、そんな事無い」
「では、共に堕ちましょう。あの娘を出し抜く謀の泥沼へ‥‥一...
そう言って、アンリエッタは口付けを求め、才人は応じる
そう、堕落の契約の口付けに
* * *
アンリエッタを護衛した才人が来た場所は、タニアージュ・ロ...
「此処は?」
「観劇場ですわ。先程の報告で、焙り出した虫が此方に逃げ込...
「成程ね」
才人は左手で抱いてたアンリエッタをそのままに、右手でデル...
「陛下」
先に到着してたアニエスがアンリエッタに寄って来た
隣にはルイズが居る
「アニエス、ご苦労様でした。あら、ルイズもご一緒なの?」
「あ、はい。あの、鼠取りって、何ですか?」
「くす、貴女の任務とは、直接は関係有りませんわ。ですが、...
「こんな犬でも役に立つなら、今後も使って構いませんわ、姫...
「有り難う、ルイズ。やっぱり貴女は一番の『オトモダチ』貴...
「勿論ですわ、姫様」
微笑んだ瞳に謀の光を読み取ったのは、常に横にいたアニエス...
「で、犬」
「何だ?」
「何時まで肩を抱いてるのよ?」
「今の俺はアンの彼氏」
才人がうそぶくと、案の定ルイズが一気に沸騰する
「あぁああんたいい加減に「では行きましょう、サイト殿。仕...
「了解、アン」
すたすたとカップルが歩いて行き、ルイズがぽつんと残され、...
「あっはっはっはっ。流石のルイズ嬢も、あの二人が澄まして...
「ちょっと、何言ってるのよ?サイトから姫様の香水匂ってた...
「別に構わんが?私の任務に、陛下のプライバシー迄、侵す権...
「……あ!?」
「突っ込みかけない二人に感謝するんだな。どうやって弁明す...
「う……」
ルイズが唸っていると、ミシェルが徒歩で駆けて来て、空から...
「アニエス。陛下は無事か?」
「何だ、ジェラールか。ゼッザール殿を呼んだ筈だが?」
「ゼッザール殿は、今手が離せんのはアニエスも知ってるだろ...
「そうか、陛下からの命令だ。タニアージュ・ロワイアル座を...
「了解した、糞。後で教えろよ?」
「何、只の鼠取りだ。ミシェル、配置に付くぞ」
「ウィ」
二人して配置に付く為に劇場に向かって行くと、ジェラールが...
「ミシェル!!」
「何だ?ジェラール。任務中だ」
「最近暗いぞ?無理すんなよ?この任務終わったら、打ち上げ...
「大きなお世話だ。女の尻でも追い掛けてろ、アホウが」
「だから追い掛けてんじゃねぇか」
「ふん」
二人して中に入って行くと、ジェラールがブツブツ言っている
「ったく………俺がどれだけお前の為に……あんの馬鹿、俺が酒奢る...
ルイズはそんな事とは無関係にぽつねんと残され、封鎖命令の...
* * *
「ちっ、何時まで待たせるのだアイツは」
リッシュモンは苛立ちを隠す事なく、指でトントンと肘掛けを...
今日の観劇は歌劇イーヴァルディ、丁度オーク達に追われた二...
「くそっ、あのオーク共め、しつこい」
「こちらが全員魔力切れの時に遭遇とは、全く不運ですな、王...
其所に舞台袖から一人の女剣士がてくてく歩いて来て、団体に...
「よう、なんかお困りみたいだね?あたいを雇わない?」
「ふざけるな!!女剣士だと!?女はさっさと逃げろ!!相手はオー...
王子がそう言ってる間にオークが追い付いてしまうと、腰に差...
「どう?雇わない?亜人魔獣退治に重宝するよ?」
王子達は息を飲み、頷いた
「雇おう、名前は?」
「イーヴァルディだよ。お大尽様」
基本的に冒険譚なのだが、ラブロマンスが多分に含まれてるの...
なんせ、メイジでない女性がメイジに劣らぬ働きをしながら、...
一度幕が引かれ、場面が切り替わる
今回は役者が大根揃いと言われており、イーヴァ(劇中の愛称)...
場面は一隊を預けられたイーヴァが、先頭切って亜人の群れに...
リッシュモンは暇つぶしに見ているが、待ち人はまだ来ない
そんなおり、一人の女性客が隣に座り込む
「ミス、そちらは既に予約されてましてな。まだ、来ておりま...
「いえ、あってると思いますわ」
その声にリッシュモンが振り向くと、平民の服を纏ったアンリ...
「此は此は陛下。御隠れになられたと聞いてましたが、此方に...
「えぇ、たまには、皆を驚かしてみたくなるものですわ」
「さてさて、私は陛下の事では驚かされっぱなしですな。あの...
「あら、貴方の側から見ればそうでしょうね。なんせ、受け取...
その言葉に、リッシュモンは息を飲む
「……何時からご存知で」
「即位する前から。王不在でしたが、それでも政は回さねばな...
「うむ、実に素晴らしい。その通りですな。陛下、私も若い時...
「私、トリステインに杖さえ向けなければ、不問にする積もり...
「実に寛大ですな、陛下。このリッシュモン、感激に打ち震え...
実際に震えている
演技か本音かアンリエッタにも判断はつかない。が、視線は劇...
「アルビオンに幾ら貰ったのです?前回の私の誘拐の件、貴方...
「ほう、何処にですかな?」
「私が座ってる席の方ですわ」
「……本当に成長致しましたな。陛下」
「高等法院長リッシュモン。貴方を女王権限で罷免し、逮捕拘...
そう言って、初めてリッシュモンに振り向き、杖を渡す様に要...
「確かに成長なされた。法に基づく完璧な行政手腕は見事に尽...
パンパン!!
リッシュモンが手を叩くと、舞台で舞踏会で着飾った役者達が...
「「「「キャー!!」」」」
「騒ぐな女共!!騒いだら殺すぞ!!」
リッシュモンのその言葉に、女達は沈黙する
「全く、大根役者ばかりなのは見てられませんわ。代役を希望...
そう言って、アンリエッタはため息を尽き、肩をすくめる
「何を言ってますかな?何れも劣らぬ使い手揃いですぞ、陛下...
「ですから、代役を希望致しますわ。主役のイーヴァにね」
何故か舞踏会の音楽が演奏され始め、背中が大きく開いた真紅...
ドレスを纏った短い金髪の女優は、メイジ達の懐に飛込むや、...
先程の女優と切り替わった事に、リッシュモンも気付く
「な……!?」
「やはり、イーヴァ役はトリステイン一番の剣士が、ふさわし...
そう言ってアンリエッタが微笑むと、全て討ち取った女優が優...
「……粉引き風情が!?メイジ殺しだと!?」
ガンダールヴの状態を常に見て、才人との稽古を繰り広げたア...
魔法回避訓練をして来た為、予測を越える行動をメイジ達がし...
「さぁ、カーテンコールですわ」
ジャガガ
今まで怯えてた女性達が一斉に銃を構え、銃口を向ける
「……此は此は、素晴らしい脚本家になりましたな、陛下」
「では、杖を渡して頂けて?」
そう言って、アンリッタは既に杖を握っている
「だが、まだまだお甘い!!」
その言葉を契機に、アンリッタがしゃがんでウォーターシール...
ババババーン!!
後には黒煙が立ち込め、アンリッタはリッシュモンが逃げ出し...
「ちょっと、身を晒し過ぎましたか。まぁ、後はあの三人に任...
* * *
「ふぅ、ふぅ、流石に肝を冷やした」
シールドの展開が遅れた為、かすった弾で、頭髪が少々持って...
緊急脱出路を速歩きで行くリッシュモン
流石に歳なので、走るのはキツイ
「だが、こんな事もあろうかと、こんな道を用意してるとは思...
「らしいぜ、相棒」
「みたいだねぇ」
インテリジェンスソードを抜いて地面に刺している、見慣れぬ...
「退け、平民」
「嫌なこった。無理矢理押し通れ。アンタが隊長殿程強ければ...
その言葉で、目の前に居るのがゼッザールに比肩する凄腕の剣...
「ウグググ」
「俺は今回脇役さ。主役はほら、後ろ」
リッシュモンが振り向くと、ドレスを纏ったアニエスと、完全...
カツンカツンカツンカツン
アニエスのハイヒールと、ミシェルの軍靴が音を立て、リッシ...
「ほう、なら主役が倒されたらどうする?」
「雑魚はさっさと逃げ出すさ」
才人がそう言って肩をすくめると、リッシュモンが不敵に笑う
「くっく。なら奴を倒して、押し通るとするか」
「ご自由に」
才人は命令系統に属してない為、アニエスも特には言わない
「才人。楽士への協力要請に足留め、助かった」
「アニエスさんドレス似合うね。もう涎もん」
「ふん、後にしろ。リッシュモン、神妙にお縄に付くか、抵抗...
「たかが粉引き風情に、私の杖を使うのも仕方あるまい」
「…その言葉を待っていた。感謝するぞ、リッシュモン」
ヒュッ、ザク
リッシュモンを通り越してデルフが飛び、アニエスの前に突き...
「俺っちを使え、姉ちゃん」
「しかし」
「相棒は、姉ちゃんの珠の肌に傷が付くのが嫌なんだよ。素直...
その言葉を聞くと、デルフを抜いて構えるアニエス。長いがメ...
「貴様が後者を選んでくれて助かった。だから、堂々と私怨を...
「私怨、何の事だ?」
「タングルテール」
「タングルテール?………そうか貴様、あの村の生き残りか?わっ...
「此処までなのは貴様だ!!行くぞ、ミシェル!!」
「だ、そうだぞ?ミシェル」
リッシュモンの言葉に怪訝な顔を浮かべるアニエス
様子がおかしい事に気付き、柄に手をかけ走り出した才人
サーベルを抜いたミシェルが、アニエスの背中に振り下ろす動...
ドン!!
「あぅ!?」
アニエスが突き飛ばされ、その場で見たものは、サーベルに身...
左手は村雨に手を掛けっぱなしであり、何故か抜いてない
「無冠の騎士か、邪魔するな!!」
「いんや、邪魔するね。何か知らんが、俺はどちらにも傷付い...
「し、承知!!」
アニエスが負傷した才人の背中に回り、リッシュモンをデルフ...
「くっく、厄介な無冠の騎士は負傷した。後は貴様を片すだけ...
「貴様、ミシェルに何を吹き込んだ?」
「何、本当の事を伝えただけだとも。粉引きを匿ったせいで、...
「……殺す」
「死ぬのは貴様だ、ラ=ミラン」
背中合わせの才人は左手一本で村雨を抜き、左手でそのままサ...
あっさりとミシェルは飛び退き、短銃を構える
ポタ、ポタ
地面に出血の痕が広がっていく
「今の聞いたろ?」
「無論だ」
「誤解がある、銃口を下げてくれ」
「何故しなきゃならない?」
「何故?」
「そうだ!!私の両親が死んだのは、あのアニエスのせいだ!!私...
ミシェルが復讐に燃える目で才人を睨む
「復讐を果たしたいのは痛い位に解る。だが、本来の果たすべ...
「そんな事は既に知れている!!だが、アニエスも許せないんだ!...
狙いを定め、引金を引く
ダァン!!
銃口が火を吹き、才人が銃弾を受け止める
「くぅ、痛ぇな、畜生。使い魔でも、きっついわぁ」
痛みが引かないのは心が震えないからであり、其でも問題無く...
「な、貴様なら避けれた筈」
「馬っ鹿、アニエスさんに当たったら、アンタが申し開き出来...
そう言って、腹に銃弾を食らったまま、一気に接近し、二丁目...
固め方は少林寺拳法の裏固めに近い
「あぅ!?」
「悪い、終わる迄我慢してくれ」
身体から脂汗と血を流しつつ、ミシェルに懇願する才人
ミシェルは、才人の血に染まって行く
そんな才人達の目の前で、アニエス達の決着が付いた
「タングルテールの民達の怨み、受け取れ!!」
「ふざけるな!!ラ=ミラン」
リッシュモンから魔法が放たれ、刺突の構えでデルフを構えた...
「何だ?そのインテリジェンスソードは?」
カッカッカッカ、ドシュッ!!
ハイヒールが床を打ち鳴らす音から肉を刃物が貫く音
そして、返り血に染まって行くアニエス
真紅のドレスに更に赤い血が色鮮やかに染まって行く
「ゴフッ」
そのまま口からも血を吐き、崩れ落ちるリッシュモン
「終わったか?姉ちゃん」
「あぁ、デルフを渡してくれたお陰で、無傷で済んだ」
「その代り、相棒死にそうだねぇ」
「何!?」
アニエスが振り向くと、才人は青い顔して微笑んでいた
「馬鹿、なにやってるんだ!?」
カッカッカッカ
アニエスが近寄ると才人は首を振る
そのまま近くに転がってた村雨を片手で鞘に収めると、デルフ...
「ミシェル、何であんな事を」
「……仇を、討ちたかっただけだ」
「今でもか?」
「そうだ」
「…私もだ。丁度良い、才人も聞いてくれ。この前の掛けの行使...
「…判った」
「タングルテールが全滅したあの日、私を助けてくれたのは誰...
「その男が私を預けた孤児院はな、その男は知らなかったみた...
ミシェルもアニエスも黙って聞いている
「何年か経って10歳位の時か?商品にされるのが判って、気付...
「幸運にも幻獣にも遭遇せずに何とか抜けて、一つの民家に辿...
「……」
「ミシェルの両親は親切だった。でも追っ手をきちんと放って...
「……嘘!?」
ミシェルが愕然とする
「本当だ。何故リッシュモンが詳しいか、疑わなかったのか?...
才人も気付く
「まさかアニエスさん」
「そうさ。奴に『味見』された後、売春宿に売り飛ばされたん...
「…」
ミシェルも才人も声が出ない
「そして、違法な形態だった私が売られた売春宿を潰したのは...
「そうなのか?」
「あぁ。偶々客で来て、私の素性を聞いた伯爵に、次の日には...
「…」
「『儂の領内でなんたる失策、誠に申し訳ない』ってね。その...
「…」
ミシェルは完全に黙ってしまった
「ミシェル、私が憎いか?」
「……分からない」
「別にお前に討たれるのは構わない。だが、先にロマリアに礼...
「私を……逮捕しないのか?」
「何を言う?私の右腕をもいだら、誰が私の右腕になるんだ?」
「…今は、謝らないぞ…」
「あぁ」
カッカッカッカ
軍靴が地面を蹴る音が聞こえ、一人の男が駆けて来る
「おい、銃声があった。大丈夫か………てめぇ!!ミシェルに何して...
才人がミシェルの背中に乗り、制圧してる姿を見たジェラール...
ドカッ!!
才人はそのまま吹っ飛ばされ、地面に転がり、血の染みを更に...
「あれ?何時もの奴じゃねぇな?ミシェル無事か?何処も怪我...
そう言ってミシェルを立たせ、ジェラールは何時もの調子が全...
「あぁ、大丈夫だ。私がリッシュモンの魔法で錯乱したのを、...
「あ、そうだったのか?ま、良いか。アイツだし」
「もしも〜し」
「んだよ?ボロ剣」
デルフが我慢出来ずに声を出し、ジェラールが応じる
「そろそろ手当てしてくんないと、相棒死ぬんだけど?」
全員きょとんとしてから、慌てだした
「やべ、こいつ魔法使えないんだった。余りに強ぇから、すっ...
「こんの馬鹿たれ!!才人が死んだら貴様を殺してくれる!!」
返り血に染まったドレスでアニエスに両襟を掴まれ、思わずニ...
「さっさとレビテーションで運べ、役立たず。陛下なら治せる...
「あいよ、ミシェル。美女の命令なら喜んで」
「ったく。何処まで調子が良いんだ?貴様は」
ミシェルの呆れた声に、ジェラールが喜々として働き出した
* * *
終了行:
「ヒック、ヒック」
「すっきりした?」
「‥‥はい。お上手ですのね」
「…泣いた子は良く相手してたもんで。本当に辛い時は、泣く事...
「‥‥はい」
やっと才人の胸から顔を上げ、泣き腫らした顔を見せ、アンリ...
「私は、女王ですが、その前に一人の女です。私の事を女王と...
「へぇ、誰かな?」
「一人はウェールズ王子」
「ふむ、じゃあ、もう一人は母親かな?」
アンリエッタは寂しそうに微笑む
「違いますわ。私達王族にとって、子供は王位継承の道具に過...
「……そうか。じゃあ父親?」
「‥‥いえ、父は私から見ると、雲の上の方でした。娘として、...
「…そうなのか」
「はい。ですから、幼少の頃はルイズの所に遊びに行くのが楽...
「……」
「私とて女です。人恋しい時も有ります。女王では、それすら...
「……そんな事無いさ」
「そう言って下さると、思ってましたわ」
アンリエッタはにこりと、才人を見て微笑む
「先程、私の事を一人の女として見てくれた方が、もう一人居...
「…あぁ」
「貴方ですよ、サイト殿」
そう言い、才人の胸にフワリと飛び込み、才人は思わず受け止...
「……やられた。謀ったな?アン」
「謀られる方が悪いのです」
そう言って、才人の胸に顔を埋める
「‥‥私は、悪い女ですか?」
「……いんや、可愛い女さ」
「‥今からもっと、悪い事を致しますわ。我が名はアンリエッタ...
アンリエッタが杖を用いて唱えたコモンマジックに、才人はド...
「何も……起きない?」
唇が離れた時点で才人がそう言い、アンリエッタが落胆する
「‥‥まだ、私の願いが足りませんか。もっと、狂える程に欲し...
「……ルイズの様に?」
「はい。使い魔が召喚出来なかった時点で学院を退学し、ルイ...
「……俺が……ルイズの一生を変えたのか」
ルイズの、才人に対する異常とも言える執着の一端をアンリッ...
「召喚出来なかったら、私はルイズと距離を取り、今の様には...
「…」
「ですが、今は、ルイズの一生を変えた、貴方が‥‥‥欲しいので...
「…アン」
アンリエッタは背中に回す腕に力を込め、才人の顎を舐める
「私は、魅力が有りませんか?」
「……いや」
「今だけでも‥‥只の女として‥‥一夜だけの夢でも‥‥私に‥‥思い...
アンリエッタは才人の顔を両手で挟み、逃がさない様に唇を食む
チュッチュッチュッ
ワザと音を立て、上唇と下唇を交互に食み、更に舌を使ってぺ...
とうとう根負けした才人が、アンリエッタをとさりとベッドに...
「アン」
「はい」
「今から抱くのは、町娘のアンだ」
「はい」
「アンが悪い女なら、俺は酷い男さ」
「あら、最低男と最低女の組み合わせなら、掛け合わさって、...
そう言うと、アンリエッタは才人の頭を抱き寄せ、才人はされ...
アンリエッタは唇を離す事無く、才人の服を捲り、ジーンズの...
才人から唇を離すと、アンリエッタから才人を追い、頭をかき...
「‥‥もっと」
「すこぉし我慢して」
才人がそう言うと、そのままアンリエッタの服を脱がし、スカ...
そのまま、自身もばさりと脱ぎ、全裸になった
身体には、ハルケギニアに来て以来の稽古や闘いでの細かい傷...
才人の背中にアンリエッタが指を這わせ、傷痕に気付くと眉を...
「申し訳有りません。傷‥‥残ってしまいました」
「いや、助けてくれただけで恩の字だ」
そう言って、才人からキスをすると、アンリエッタは身体をく...
そのまま、才人に胸を当てつつ、脚を開いて才人を脚でも抱き...
チュク、チュッ
時折二人の唇から音が漏れ、アンリエッタの身体から、香水以...
二人が存分にキスをしてから離れると、アンリエッタの顔はと...
「素敵‥‥身体も素敵。肌を合わせてるだけで、興奮が治まりま...
「いや、此方の台詞。すんげぇ色気、ちょっと我慢きかねぇ」
「アンは、悪い女ですか?」
「あぁ、男を狂わせる、悪い女だ」
「私は‥‥今にも狂いそうです。貴方の匂いと肌触りは、私を狂...
才人を決して離そうとしないアンリエッタに何とか離れようと...
「駄目です、駄目。離れちゃ、駄目」
アンリエッタの切ない懇願
「ちょっと我慢して」
「あ、やぁ」
アンリエッタの抱擁を解くと、アンリエッタの胸をついばみつ...
「あっ、やぁ!?こんなの、ひっひぅ!?」
才人の蜜蜂は蜜にまみれつつ、花の入口を行ったり来たりしな...
既に中はとろとろで、官能的な芳香を放ちつつ、針の一刺しを...
そのまま才人は股間に移動し、蜜をたっぷりと吸い始めた
「ん、美味い。アンのは良いな、綺麗だしとってもスケベだ。...
「やぁ、焦らさないで、焦らさないでぇ!?酷い、酷い、ひどい...
頭を振り、涙を流しながら懇願するアンリエッタ
才人も我慢してたので、針を花に当てる
「行くよ」
アンリエッタがこくりと頷くと、才人の腰が進む
にゅう
「うはっ、キツッ!?」
ビクッとアンリエッタが反応するが、才人はそのまま腰を進め...
「……やべぇ。これ、すげぇ」
「〜〜〜!?」
アンリエッタは声すら出せず、才人にしがみ付いている
「…痛い?」
アンリエッタは首を振る
「はっはっはっ、少し‥‥このままで」
才人はそのままゆっくりと動き出す
「ひっ、やぁ、動いちゃ」
グチュ、グチュ
結合部から音が洩れ、才人が更に腰を動かす
「ごめん無理。我慢出来ない」
腰を小刻みに動かし出す才人
「いやぁ!?動かしたら、おかしくなっちゃう!?」
才人の腕を掴み目をギュッと瞑り、首を振る
「ふう゛ぅぅ、ふう゛ぅぅ」
才人がそのまま腰を打ち付け、一番奥で固定し、身体を震わせる
「お……タマンね」
「あ゛ぁぁぁぁ!?」
才人の身体を抱き寄せ、背中に爪を立てるアンリエッタ
そのまま、才人の射精を受け止め、脚を開いたまま放心する
「ふぅふぅふぅ。流石……アンだね。スゲー良いわ」
「‥‥う、動かないでって、言ったのに‥‥」
「痛かった?」
「いえ、我慢出来ます。その‥‥おかしくなりそうで」
才人を抱き締める腕を決して離さず、アンリエッタが恥ずかし...
そして、脚迄才人を離さない様に組み、腰を更に密着させるべ...
「うぁ!?ちょっと」
「気持ち良いですか?私、もう駄目ですの。お願いです、今夜...
そのまま才人に腰を押し付けると、才人の方が唸り出す
「うわっ、何でこんなに、吸い付いて、動かし、はうぅ!?」
腰を動かす事無く、才人が痙攣し、針がビクビクと動きアンリ...
「はぁ、スゴい。来てます、来てますぅ!?これが殿方!!水の流...
アンリエッタが堪らず痙攣し、そのまま才人の唇に饕りつく
後は欲望の限りアンリッタが求め、才人が応え、才人が求め、...
アンリエッタの人恋しい隙間が、完全に治まる一夜
その肌触りをアンリエッタは決して離す事は無く、全てを受け...
「う………あ………もぅ……何回目?」
アンリエッタの抱擁が解かれない為、ずっと同じ姿勢でアンリ...
回数など忘れてしまった
「はぁ、知りませぬ、今はずっと‥‥‥ずっとぉ!?」
余りに良いので、ちょっと動いただけで射精してしまい、動く...
「正直……拷問だ」
「嫌です、いやです、もっと、お情けを、もっともっともっと...
グチュ
ちょっと動いただけで、精と愛の混合液が鳴り、アンリッタは...
其でも、何回痙攣をしたか解らない
そのまま、快楽と疲労と睡魔の間にまどろみ、二人はゆっくり...
* * *
チュピ、チュッ
「プハッ、どう?」
「全然なってない。こうだ、こう」
チュッ
「〜〜〜〜〜!?」
ルイズの身体が跳ね、痙攣する
「ぷあっ。ハァハァハァ」
既にお互い全裸で、相手を気持ち良くする術を修得するべく、...
「……ちょっと、聞きたいんだけど?」
「何だ?駄目生徒」
「女相手じゃ駄目なんじゃ?」
「個人の体質も有るがな、男も女も感じる所は大して変わらん...
「………良かった」
「だろう?男の槍に変わる物は此処だ」
ついっと指を滑らせ、ルイズの核をつるつると指先で弄ぶ
「あひっ!?や、止めて!?」
「ほら、そんな反応を、男に出させる事も出来るんだぞ?更に...
アニエスがルイズの乳首をぬるっと舐める
「ひぁっ!?」
「男も乳首は感じる。弱点と言っても良い」
「は、はい」
更にアニエスは肛門と隠唇の間指先で触れつつ
顔を持っていき、舐める
「ふぁっ?何これ?」
「男も此処は弱いぞ?」
「は、はいぃぃぃ」
そんなこんなで、アニエスにすっかり翻弄されたルイズ
ベッドの上ですっかり涙目だ
「良かったろ?」
アニエスが済まして言い、ルイズが枕で殴り付け、アニエスが...
「クックックック。美味かっぞ」
「な、まさか、あんたそっちの気有るんじゃ?」
「さぁてね。さてと、一眠りしたら、最後の仕上げだ。寝るぞ」
「う、うん」
『う〜女同士だから、ノ、ノーカンよノーカン。第一今回は、...
何となく騙された感じがするが、自分の行動がアニエスから見...
『はぁ、頭の上がらない相手ばっかり増えていくわ。ヴァリエ...
そんな事を思いつつ、夜は流石に肌寒いので、アニエスに引っ...
* * *
才人が目覚めると、身体の下にアンリエッタが居る
「…重かったんじゃ?」
才人の動きに反応したのか、アンリエッタも目覚めた
「‥‥ふぁ、あ、おはようございます」
「おはよう。重く無かった?」
「はい、凄く重くて動けませんでした。ちょっと、辛いですわ」
「あぁ、ごめん」
才人が離れようとすると、また両手両足が才人に絡まる
「ちょっと…」
「駄目です。私が疲れてしまったので、運んで下さいまし」
「…了解」
アンリエッタを抱き上げると、肌が擦れ感触の良さから、睡眠...
「はぁ、素敵ぃ」
「……まだやるの?」「だって、まだ時間は有りますの。だから...
座位で繋った状態でアンリエッタが言い、才人がそれならとア...
「きゃっ!?」
「ほら、体重全部で沈み込んでる」
そのまま、身体を揺さぶり始めた
「ハッハッハッ、ハヒッ!?」
「やべ、また出そう。良すぎ」
才人が痙攣しているアンリエッタをベッドに降ろし、一度抜く...
「あ、違う所、えぐれて、ふう゛ぅぅ」
パンパンパン
才人がリズミカルに叩き付け、一際強い一撃を奥に固定し、搾...
ドクンドクン
『アンのマンコはスゲーな。エレオノールさんも洒落にならな...
そんな事を考えつつ、まだ萎えないので、二発目をベッドに乗...
アンリエッタは跳ねる身体を、才人に何とか合わせる為に腰を...
水の流れが解ってしまう水使いである為に、才人が射精する瞬...
「‥お」
「ふぅふぅふぅ、何?」
才人が射精後に覆い被さり、胸を揉みしだきながら、アンリエ...
「‥‥お母様は‥沢山愛して下さったと言っていたけど‥‥沢山愛さ...
「……」
「私では、おいやですか?」
才人に顔を向け、男なら誰もが欲情する顔を向けられ、才人は...
「いや、そんな事無い」
「では、共に堕ちましょう。あの娘を出し抜く謀の泥沼へ‥‥一...
そう言って、アンリエッタは口付けを求め、才人は応じる
そう、堕落の契約の口付けに
* * *
アンリエッタを護衛した才人が来た場所は、タニアージュ・ロ...
「此処は?」
「観劇場ですわ。先程の報告で、焙り出した虫が此方に逃げ込...
「成程ね」
才人は左手で抱いてたアンリエッタをそのままに、右手でデル...
「陛下」
先に到着してたアニエスがアンリエッタに寄って来た
隣にはルイズが居る
「アニエス、ご苦労様でした。あら、ルイズもご一緒なの?」
「あ、はい。あの、鼠取りって、何ですか?」
「くす、貴女の任務とは、直接は関係有りませんわ。ですが、...
「こんな犬でも役に立つなら、今後も使って構いませんわ、姫...
「有り難う、ルイズ。やっぱり貴女は一番の『オトモダチ』貴...
「勿論ですわ、姫様」
微笑んだ瞳に謀の光を読み取ったのは、常に横にいたアニエス...
「で、犬」
「何だ?」
「何時まで肩を抱いてるのよ?」
「今の俺はアンの彼氏」
才人がうそぶくと、案の定ルイズが一気に沸騰する
「あぁああんたいい加減に「では行きましょう、サイト殿。仕...
「了解、アン」
すたすたとカップルが歩いて行き、ルイズがぽつんと残され、...
「あっはっはっはっ。流石のルイズ嬢も、あの二人が澄まして...
「ちょっと、何言ってるのよ?サイトから姫様の香水匂ってた...
「別に構わんが?私の任務に、陛下のプライバシー迄、侵す権...
「……あ!?」
「突っ込みかけない二人に感謝するんだな。どうやって弁明す...
「う……」
ルイズが唸っていると、ミシェルが徒歩で駆けて来て、空から...
「アニエス。陛下は無事か?」
「何だ、ジェラールか。ゼッザール殿を呼んだ筈だが?」
「ゼッザール殿は、今手が離せんのはアニエスも知ってるだろ...
「そうか、陛下からの命令だ。タニアージュ・ロワイアル座を...
「了解した、糞。後で教えろよ?」
「何、只の鼠取りだ。ミシェル、配置に付くぞ」
「ウィ」
二人して配置に付く為に劇場に向かって行くと、ジェラールが...
「ミシェル!!」
「何だ?ジェラール。任務中だ」
「最近暗いぞ?無理すんなよ?この任務終わったら、打ち上げ...
「大きなお世話だ。女の尻でも追い掛けてろ、アホウが」
「だから追い掛けてんじゃねぇか」
「ふん」
二人して中に入って行くと、ジェラールがブツブツ言っている
「ったく………俺がどれだけお前の為に……あんの馬鹿、俺が酒奢る...
ルイズはそんな事とは無関係にぽつねんと残され、封鎖命令の...
* * *
「ちっ、何時まで待たせるのだアイツは」
リッシュモンは苛立ちを隠す事なく、指でトントンと肘掛けを...
今日の観劇は歌劇イーヴァルディ、丁度オーク達に追われた二...
「くそっ、あのオーク共め、しつこい」
「こちらが全員魔力切れの時に遭遇とは、全く不運ですな、王...
其所に舞台袖から一人の女剣士がてくてく歩いて来て、団体に...
「よう、なんかお困りみたいだね?あたいを雇わない?」
「ふざけるな!!女剣士だと!?女はさっさと逃げろ!!相手はオー...
王子がそう言ってる間にオークが追い付いてしまうと、腰に差...
「どう?雇わない?亜人魔獣退治に重宝するよ?」
王子達は息を飲み、頷いた
「雇おう、名前は?」
「イーヴァルディだよ。お大尽様」
基本的に冒険譚なのだが、ラブロマンスが多分に含まれてるの...
なんせ、メイジでない女性がメイジに劣らぬ働きをしながら、...
一度幕が引かれ、場面が切り替わる
今回は役者が大根揃いと言われており、イーヴァ(劇中の愛称)...
場面は一隊を預けられたイーヴァが、先頭切って亜人の群れに...
リッシュモンは暇つぶしに見ているが、待ち人はまだ来ない
そんなおり、一人の女性客が隣に座り込む
「ミス、そちらは既に予約されてましてな。まだ、来ておりま...
「いえ、あってると思いますわ」
その声にリッシュモンが振り向くと、平民の服を纏ったアンリ...
「此は此は陛下。御隠れになられたと聞いてましたが、此方に...
「えぇ、たまには、皆を驚かしてみたくなるものですわ」
「さてさて、私は陛下の事では驚かされっぱなしですな。あの...
「あら、貴方の側から見ればそうでしょうね。なんせ、受け取...
その言葉に、リッシュモンは息を飲む
「……何時からご存知で」
「即位する前から。王不在でしたが、それでも政は回さねばな...
「うむ、実に素晴らしい。その通りですな。陛下、私も若い時...
「私、トリステインに杖さえ向けなければ、不問にする積もり...
「実に寛大ですな、陛下。このリッシュモン、感激に打ち震え...
実際に震えている
演技か本音かアンリエッタにも判断はつかない。が、視線は劇...
「アルビオンに幾ら貰ったのです?前回の私の誘拐の件、貴方...
「ほう、何処にですかな?」
「私が座ってる席の方ですわ」
「……本当に成長致しましたな。陛下」
「高等法院長リッシュモン。貴方を女王権限で罷免し、逮捕拘...
そう言って、初めてリッシュモンに振り向き、杖を渡す様に要...
「確かに成長なされた。法に基づく完璧な行政手腕は見事に尽...
パンパン!!
リッシュモンが手を叩くと、舞台で舞踏会で着飾った役者達が...
「「「「キャー!!」」」」
「騒ぐな女共!!騒いだら殺すぞ!!」
リッシュモンのその言葉に、女達は沈黙する
「全く、大根役者ばかりなのは見てられませんわ。代役を希望...
そう言って、アンリエッタはため息を尽き、肩をすくめる
「何を言ってますかな?何れも劣らぬ使い手揃いですぞ、陛下...
「ですから、代役を希望致しますわ。主役のイーヴァにね」
何故か舞踏会の音楽が演奏され始め、背中が大きく開いた真紅...
ドレスを纏った短い金髪の女優は、メイジ達の懐に飛込むや、...
先程の女優と切り替わった事に、リッシュモンも気付く
「な……!?」
「やはり、イーヴァ役はトリステイン一番の剣士が、ふさわし...
そう言ってアンリエッタが微笑むと、全て討ち取った女優が優...
「……粉引き風情が!?メイジ殺しだと!?」
ガンダールヴの状態を常に見て、才人との稽古を繰り広げたア...
魔法回避訓練をして来た為、予測を越える行動をメイジ達がし...
「さぁ、カーテンコールですわ」
ジャガガ
今まで怯えてた女性達が一斉に銃を構え、銃口を向ける
「……此は此は、素晴らしい脚本家になりましたな、陛下」
「では、杖を渡して頂けて?」
そう言って、アンリッタは既に杖を握っている
「だが、まだまだお甘い!!」
その言葉を契機に、アンリッタがしゃがんでウォーターシール...
ババババーン!!
後には黒煙が立ち込め、アンリッタはリッシュモンが逃げ出し...
「ちょっと、身を晒し過ぎましたか。まぁ、後はあの三人に任...
* * *
「ふぅ、ふぅ、流石に肝を冷やした」
シールドの展開が遅れた為、かすった弾で、頭髪が少々持って...
緊急脱出路を速歩きで行くリッシュモン
流石に歳なので、走るのはキツイ
「だが、こんな事もあろうかと、こんな道を用意してるとは思...
「らしいぜ、相棒」
「みたいだねぇ」
インテリジェンスソードを抜いて地面に刺している、見慣れぬ...
「退け、平民」
「嫌なこった。無理矢理押し通れ。アンタが隊長殿程強ければ...
その言葉で、目の前に居るのがゼッザールに比肩する凄腕の剣...
「ウグググ」
「俺は今回脇役さ。主役はほら、後ろ」
リッシュモンが振り向くと、ドレスを纏ったアニエスと、完全...
カツンカツンカツンカツン
アニエスのハイヒールと、ミシェルの軍靴が音を立て、リッシ...
「ほう、なら主役が倒されたらどうする?」
「雑魚はさっさと逃げ出すさ」
才人がそう言って肩をすくめると、リッシュモンが不敵に笑う
「くっく。なら奴を倒して、押し通るとするか」
「ご自由に」
才人は命令系統に属してない為、アニエスも特には言わない
「才人。楽士への協力要請に足留め、助かった」
「アニエスさんドレス似合うね。もう涎もん」
「ふん、後にしろ。リッシュモン、神妙にお縄に付くか、抵抗...
「たかが粉引き風情に、私の杖を使うのも仕方あるまい」
「…その言葉を待っていた。感謝するぞ、リッシュモン」
ヒュッ、ザク
リッシュモンを通り越してデルフが飛び、アニエスの前に突き...
「俺っちを使え、姉ちゃん」
「しかし」
「相棒は、姉ちゃんの珠の肌に傷が付くのが嫌なんだよ。素直...
その言葉を聞くと、デルフを抜いて構えるアニエス。長いがメ...
「貴様が後者を選んでくれて助かった。だから、堂々と私怨を...
「私怨、何の事だ?」
「タングルテール」
「タングルテール?………そうか貴様、あの村の生き残りか?わっ...
「此処までなのは貴様だ!!行くぞ、ミシェル!!」
「だ、そうだぞ?ミシェル」
リッシュモンの言葉に怪訝な顔を浮かべるアニエス
様子がおかしい事に気付き、柄に手をかけ走り出した才人
サーベルを抜いたミシェルが、アニエスの背中に振り下ろす動...
ドン!!
「あぅ!?」
アニエスが突き飛ばされ、その場で見たものは、サーベルに身...
左手は村雨に手を掛けっぱなしであり、何故か抜いてない
「無冠の騎士か、邪魔するな!!」
「いんや、邪魔するね。何か知らんが、俺はどちらにも傷付い...
「し、承知!!」
アニエスが負傷した才人の背中に回り、リッシュモンをデルフ...
「くっく、厄介な無冠の騎士は負傷した。後は貴様を片すだけ...
「貴様、ミシェルに何を吹き込んだ?」
「何、本当の事を伝えただけだとも。粉引きを匿ったせいで、...
「……殺す」
「死ぬのは貴様だ、ラ=ミラン」
背中合わせの才人は左手一本で村雨を抜き、左手でそのままサ...
あっさりとミシェルは飛び退き、短銃を構える
ポタ、ポタ
地面に出血の痕が広がっていく
「今の聞いたろ?」
「無論だ」
「誤解がある、銃口を下げてくれ」
「何故しなきゃならない?」
「何故?」
「そうだ!!私の両親が死んだのは、あのアニエスのせいだ!!私...
ミシェルが復讐に燃える目で才人を睨む
「復讐を果たしたいのは痛い位に解る。だが、本来の果たすべ...
「そんな事は既に知れている!!だが、アニエスも許せないんだ!...
狙いを定め、引金を引く
ダァン!!
銃口が火を吹き、才人が銃弾を受け止める
「くぅ、痛ぇな、畜生。使い魔でも、きっついわぁ」
痛みが引かないのは心が震えないからであり、其でも問題無く...
「な、貴様なら避けれた筈」
「馬っ鹿、アニエスさんに当たったら、アンタが申し開き出来...
そう言って、腹に銃弾を食らったまま、一気に接近し、二丁目...
固め方は少林寺拳法の裏固めに近い
「あぅ!?」
「悪い、終わる迄我慢してくれ」
身体から脂汗と血を流しつつ、ミシェルに懇願する才人
ミシェルは、才人の血に染まって行く
そんな才人達の目の前で、アニエス達の決着が付いた
「タングルテールの民達の怨み、受け取れ!!」
「ふざけるな!!ラ=ミラン」
リッシュモンから魔法が放たれ、刺突の構えでデルフを構えた...
「何だ?そのインテリジェンスソードは?」
カッカッカッカ、ドシュッ!!
ハイヒールが床を打ち鳴らす音から肉を刃物が貫く音
そして、返り血に染まって行くアニエス
真紅のドレスに更に赤い血が色鮮やかに染まって行く
「ゴフッ」
そのまま口からも血を吐き、崩れ落ちるリッシュモン
「終わったか?姉ちゃん」
「あぁ、デルフを渡してくれたお陰で、無傷で済んだ」
「その代り、相棒死にそうだねぇ」
「何!?」
アニエスが振り向くと、才人は青い顔して微笑んでいた
「馬鹿、なにやってるんだ!?」
カッカッカッカ
アニエスが近寄ると才人は首を振る
そのまま近くに転がってた村雨を片手で鞘に収めると、デルフ...
「ミシェル、何であんな事を」
「……仇を、討ちたかっただけだ」
「今でもか?」
「そうだ」
「…私もだ。丁度良い、才人も聞いてくれ。この前の掛けの行使...
「…判った」
「タングルテールが全滅したあの日、私を助けてくれたのは誰...
「その男が私を預けた孤児院はな、その男は知らなかったみた...
ミシェルもアニエスも黙って聞いている
「何年か経って10歳位の時か?商品にされるのが判って、気付...
「幸運にも幻獣にも遭遇せずに何とか抜けて、一つの民家に辿...
「……」
「ミシェルの両親は親切だった。でも追っ手をきちんと放って...
「……嘘!?」
ミシェルが愕然とする
「本当だ。何故リッシュモンが詳しいか、疑わなかったのか?...
才人も気付く
「まさかアニエスさん」
「そうさ。奴に『味見』された後、売春宿に売り飛ばされたん...
「…」
ミシェルも才人も声が出ない
「そして、違法な形態だった私が売られた売春宿を潰したのは...
「そうなのか?」
「あぁ。偶々客で来て、私の素性を聞いた伯爵に、次の日には...
「…」
「『儂の領内でなんたる失策、誠に申し訳ない』ってね。その...
「…」
ミシェルは完全に黙ってしまった
「ミシェル、私が憎いか?」
「……分からない」
「別にお前に討たれるのは構わない。だが、先にロマリアに礼...
「私を……逮捕しないのか?」
「何を言う?私の右腕をもいだら、誰が私の右腕になるんだ?」
「…今は、謝らないぞ…」
「あぁ」
カッカッカッカ
軍靴が地面を蹴る音が聞こえ、一人の男が駆けて来る
「おい、銃声があった。大丈夫か………てめぇ!!ミシェルに何して...
才人がミシェルの背中に乗り、制圧してる姿を見たジェラール...
ドカッ!!
才人はそのまま吹っ飛ばされ、地面に転がり、血の染みを更に...
「あれ?何時もの奴じゃねぇな?ミシェル無事か?何処も怪我...
そう言ってミシェルを立たせ、ジェラールは何時もの調子が全...
「あぁ、大丈夫だ。私がリッシュモンの魔法で錯乱したのを、...
「あ、そうだったのか?ま、良いか。アイツだし」
「もしも〜し」
「んだよ?ボロ剣」
デルフが我慢出来ずに声を出し、ジェラールが応じる
「そろそろ手当てしてくんないと、相棒死ぬんだけど?」
全員きょとんとしてから、慌てだした
「やべ、こいつ魔法使えないんだった。余りに強ぇから、すっ...
「こんの馬鹿たれ!!才人が死んだら貴様を殺してくれる!!」
返り血に染まったドレスでアニエスに両襟を掴まれ、思わずニ...
「さっさとレビテーションで運べ、役立たず。陛下なら治せる...
「あいよ、ミシェル。美女の命令なら喜んで」
「ったく。何処まで調子が良いんだ?貴様は」
ミシェルの呆れた声に、ジェラールが喜々として働き出した
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