ゼロの使い魔保管庫
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開始行:
才人はカトレアに連れられて艦長室に入ると、内装が変えられ...
「あの、感想とかは?」
不安そうに聞くカトレアに、才人は感慨も無く答える「ん?良...
頑張って驚かそうとしてみたのに不発。カトレアはガックリ来...
「うぅ、せっかく頑張ったのに」カトレアがしゅんとなってし...
「あっ…」「悪かった。素敵だと思うよ?」
カトレアの顔はぶすっとして才人は汗が滴っていて、何とかご...
「むぅ〜〜〜」そう言いながらもカトレアは才人の後ろからの...
男は仄かに薫る髪を顔で分け入り耳たぶを噛んだ
ピクンとして桃髪の貴婦人はその行為を受け入れ、顎を上げて...
「不安だったんだね。ゴメン」「…後は?」
そのまま男が首筋を舐め、恐怖と背徳感に襲われた女がブルッ...
「安心したい?」その言葉に、女はこくりと頷いた。男が抱き...
ギシ
ベッドが軋み、そのまま女のマントを外し、ドレスのファスナ...
「手…冷たいですわ」才人は抗議を無視して下着の紐を外し、自...
「手、冷たいから使用禁止です」「じゃ、暖めて」「はい」
才人の体は冷えてはいたが、ずっと暖房の中に居たカトレアに...
暫く互いの口腔を堪能し、ぷはっと軽く吐息が漏れる
「早く、来て下さい」そう言って、手で男のモノを掴むと自身...
「はん、んん…」
にちゃ、にちゃ
淫猥な音が二人に届き、呼吸が荒くなっていき、男が汗を掻き...
「うわっ。カトレアさん、やば」男の言葉に、官能に染まった...
「くぅ!?」「おくぅ、すてき」そう言って、両足で拘束された...
「も、駄目」「だして」
男の突き入れを全て迎い入れ、お互いに一番深い所で止めると...
「うっ、あっ」「はあ、すてきぃ」
才人は余りの快楽に身体が震えて制御が出来ずびくびくし、カ...
「カトレアさん」「だぁめ、呼び捨て」
喜びの表情に不満をない交ぜにした、そそる表情だ。男はちっ...
そのまま、二人には至極長い、だが短い歓喜の時間が過ぎ、身...
暫し二人は無言で互いを見つめ、女の表情は完全に官能に染ま...
「…報告は?」「貴方のアマンである事が先です」
絶世の美女にそう言われて耐えられる男は、そうは居ない。才...
しかも、彼女の中は脈動と共にきゅっと吸い上げつつ、腰と脚...
「前より…凄い」「…嬉しい」
そのまま、背中に回した腕に力を込めて持ち上げると、身体を...
「ちょっと休ませて」「だぁめ」
快楽と彼女の求めに我慢が利かなくなり、ベッドの下から突き...
スプリングを利用して深く突き上げられ、桃色かかったブロン...
「や、やだ、強い…いぃ!!」「…くぉ」
パンパンパン、パン
最後の一突きを一際強く突出し、そのまま両腕で太ももを自身...
「あひっ、あひっ」
そのまま女は深く繋がったまま、男の胸に上体を倒し、完全に...
目の前の男に全てを委ねる安心感、欲しい時に来てくれる実行...
どれもこれもが新鮮で、余りに離れ難い
「好き、大好き」
男は返事をしてくれないが、心は既に吐露している。だからこ...
今、ここにある事が全て。そう、カトレアの全てだ。だから、...
彼とのひと時を、彼女は全く無駄にしなかった
* * *
後戯もとい、ピロートークと言ったら、お互いを労いつつ睦み...
既に、結合部からは白濁したモノが溢れ、カトレアが最高の女...
これから報告する事は、彼の気分を一気に冷めさせる事を知っ...
名残惜しく唇が離れ、カトレアが事務的に伝える
「報告です。魔法学院が襲撃され銃士隊と連携して対応し、撃...
「…」
才人の動きが止まり、返事が来ない。カトレアは初めて見る、...
「…コルベール先生が?」「はい」「…そうか…」
そう言って、落とし込むと更に独り言の様に呟く
「少し、我儘言って良いか?」「はい」「10分、いや、1分泣か...
彼が本当に弱った時に見せる弱さ。周りに常に頼り甲斐のある...
「勿論です。私は、貴方の止まり木ですもの」
才人はその言葉を聞くと、彼女の胸に顔を埋めるとそのまま静...
才人は本当に1分で元に戻ると、カトレアの裸体を見つめ、散々...
「あの、そんなに見詰められると照れてしまいます」
「いや、綺麗だなって、思ってさ」
滅多に言わない賞賛の言葉に、カトレアは一気に顔を赤くする
「もう、何時もそう言って下さればいいのに」「不意打ちで言...
そう言って、更に腰をくねらせ始めた「あんな事言うから、ま...
そう言うと下から才人が突き上げ始め、カトレアが喜びに身体...
彼のハルケギニアに拘る理由が一つ消滅した分が自分で補える...
* * *
まだ時間が有ると少しだらけていると、カトレアが呼び鈴を鳴...
「イーヴァルディ〜!!」双子メイドが勢い良く飛び込み、ベッ...
ちうぅと思い切り吸われて、思わず才人がくらりとする
「ちょっ、待っ!!吸い過ぎ!眩んでる!眩んでるから!」
すると、首筋に吸い付いていたメイドが、今度は唇にちゅうぅ...
「イーヴァルディ、イーヴァルディ、イーヴァルディ!!」
イーヴァルディしか言っておらず、そのまま雨あられとキスの...
「アミアスさんて、犬?」「吸血鬼です!」「いや、何か犬み...
むうと唸ったアミアスが、ムッとしながらも邪魔をしない隣の...
「アミアスさん、何を」「ずるいです!私だって子供欲しい!...
カトレアを指さして、思い切り涙目で、才人は訳が分からない
「…いや、カトレアさんに全部出しちゃって…」
カトレアをキッと睨んでから、涙を溜めて泣き出したのだ
「う、うわあぁぁぁ!カリンの娘が虐めるよう。私は虐めてな...
思わず、カトレアもきょとんとしてしまう。まさか、自分より...
「私達は寿命が長い分、精神もゆっくり成長するんです。私達...
そう言ってダルシニが助け船を出すと、才人はダルシニに聞い...
「ダルシニさんでも?」「うん。おんなじ事されたら、思い切...
『成程、あの親父を泣き落としたのか』才人は一人納得してア...
その行為に、泣いていたアミアスがスンスンと鼻をすすって、...
「アミアスさん。他の人じゃ「やだ、イーヴァルディがいいの...
「俺、責任取れないよ?「取らなくていい。ダルシニが居る。...
才人は傍らに居るカトレアを見ると、彼女はついっとそっぽを...
助け舟は無い。才人は頭を掻こうとして、カトレアに腕を掴ま...
「大丈夫だよ。ダルシニの子供達も居るし、だから私と、お願...
「(子作りは立派な人助け…だっけ。俺、つくづく可愛い女のコ...
そう言ってアミアスを離すと、彼女はうぅ〜と言いながら、カ...
若き日のヴァリエール公の苦労が何となく解って来た
あの親父はやはり傑物なのだろう
少なくとも、人間の敵たる吸血鬼の蔓延るハルケギニアで、吸...
そして、今、自分もその道を歩み始めた事に、才人は更に頭が...
* * *
才人が艦長室で宜しくやっている最中、食堂では女性達を迎え...
「ミスターはどんな仕事をしてなさってるの?」
「俺?この船みたいな新型船の製作やってるよ。ここに居る連...
「あら、そしたらミスターも素晴らしい方ではないですか」
「何で?」
「だって、そんな素晴らしい方が雇ってるのは、貴方も仕事出...
そう言ってにっこり笑われると、照れながら笑い、あちこちで...
特に、今迄殆んどモテなかった連中は、しどろもどろだ。娼館...
今迄の環境が、天国から地獄、そしてまた人並みの生活に戻れ...
だが、男達は指摘するほど無粋でもない
正直、彼女達の微笑ましい位の真剣さが可愛らしく思えて来て...
あちこちで、これはと思う組み合わせが出来つつあり、少しず...
そんな最中、何人かが席を外すと、女性陣から誰何の目が向け...
「交代の時間さ。エンジンの御守りは大事な仕事でね。代わり...
そうして何人かが交替し、歓談が続いていると、黒髪の男が顔...
ちょっと青白く、疲れた表情を見せていて、その顔を見た男達...
「よう、随分絞られたみたいだな?」「猿かお前ら」「嫉妬炸...
「…全部その通りだよ、こんちきしょう」才人の返事はとても弱...
「あらやだ、凄いわ」「病弱って聞いたけど、嘘みたい」「あ...
女性陣の感想に、艶々のカトレアが隣で気恥ずかしそうにして...
「じゃ、戦争行ってくる」「おう、死んだらフォンティーヌ嬢...
「ぬかせ。彼女達の事、頼むぞ」「任せろ」
そうして、才人はオストラントから下船し、再びアルビオンの...
* * *
才人が元娼館の中に戻ると、ルイズが独り暖炉の前で陣取り身...
「ルイズ、スマン、遅れた」
そう言って、ブーツを鳴らして近づくが、ルイズは反応を見せ...
炎の揺らぎがルイズの端正な顔を照らしていて、艶やかな彩り...
暫くそのままで、無言の静けさを破ったのは、ルイズからだった
「仕事でしょ」「…あぁ」「なら、謝らないでよ」「…分かった」
そのまま、ルイズの言葉は、才人を見ないで続く
「あたしね、幾つか考えてた事があるの」「なんだ?」
反応しながら、才人は椅子を持って来て、ルイズの隣に持って...
ルイズは使い魔の気遣いが解かって、思わずくすりとする。こ...
「一つは、あたしは、この先どんなに頑張っても、多分サイト...
才人は言葉にはせず、続きの言葉を待つ
「どんなに頑張っても、やっぱりあたしは女で、男の才人には...
そう言って、ルイズは姿勢を変えて両脚を前方に放り投げ、伸...
「だからね、あたし、サイトを越えるんじゃなくて、サイトに...
才人はルイズの独白を黙って聞いていた
「あたしは、まだまだ未熟で、失敗ばかりだけど、それでも、...
一呼吸置いて、更に言葉を紡ぐ
「だってさ、サイトがやってるのは、ハルケギニアの歴史を変...
「…分った」
「でも、たまには、帰って来てね。使い魔の巣は、ご主人様の...
そう言って、泣きそうな顔をきりっとしてみせるルイズ
才人はルイズが見せる美しさと、脆さを含む儚さに見惚れてし...
「もう一つはね、使い魔契約って、才人が言う通り、呪いなん...
才人は、はいとも、いいえとも言えず、黙っている
「サイトはさっき、あたしの触れた拳一つで、とんでもなく痛...
そう言って、涙を流し始めるルイズ。そのまま、移動してサイ...
「ごめんね、サイト、ごめんね。あたし、サイトを絶対に逆ら...
才人は、黙ってルイズを抱き締めた。ルイズは、とうとう気付...
聖地を取り戻す努力をせし者に、我は歓喜と絶望を与えん
ブリミル=ル=ルミル=ユル=ヴィリ=ヴェー=ヴァルトリ
* * *
終了行:
才人はカトレアに連れられて艦長室に入ると、内装が変えられ...
「あの、感想とかは?」
不安そうに聞くカトレアに、才人は感慨も無く答える「ん?良...
頑張って驚かそうとしてみたのに不発。カトレアはガックリ来...
「うぅ、せっかく頑張ったのに」カトレアがしゅんとなってし...
「あっ…」「悪かった。素敵だと思うよ?」
カトレアの顔はぶすっとして才人は汗が滴っていて、何とかご...
「むぅ〜〜〜」そう言いながらもカトレアは才人の後ろからの...
男は仄かに薫る髪を顔で分け入り耳たぶを噛んだ
ピクンとして桃髪の貴婦人はその行為を受け入れ、顎を上げて...
「不安だったんだね。ゴメン」「…後は?」
そのまま男が首筋を舐め、恐怖と背徳感に襲われた女がブルッ...
「安心したい?」その言葉に、女はこくりと頷いた。男が抱き...
ギシ
ベッドが軋み、そのまま女のマントを外し、ドレスのファスナ...
「手…冷たいですわ」才人は抗議を無視して下着の紐を外し、自...
「手、冷たいから使用禁止です」「じゃ、暖めて」「はい」
才人の体は冷えてはいたが、ずっと暖房の中に居たカトレアに...
暫く互いの口腔を堪能し、ぷはっと軽く吐息が漏れる
「早く、来て下さい」そう言って、手で男のモノを掴むと自身...
「はん、んん…」
にちゃ、にちゃ
淫猥な音が二人に届き、呼吸が荒くなっていき、男が汗を掻き...
「うわっ。カトレアさん、やば」男の言葉に、官能に染まった...
「くぅ!?」「おくぅ、すてき」そう言って、両足で拘束された...
「も、駄目」「だして」
男の突き入れを全て迎い入れ、お互いに一番深い所で止めると...
「うっ、あっ」「はあ、すてきぃ」
才人は余りの快楽に身体が震えて制御が出来ずびくびくし、カ...
「カトレアさん」「だぁめ、呼び捨て」
喜びの表情に不満をない交ぜにした、そそる表情だ。男はちっ...
そのまま、二人には至極長い、だが短い歓喜の時間が過ぎ、身...
暫し二人は無言で互いを見つめ、女の表情は完全に官能に染ま...
「…報告は?」「貴方のアマンである事が先です」
絶世の美女にそう言われて耐えられる男は、そうは居ない。才...
しかも、彼女の中は脈動と共にきゅっと吸い上げつつ、腰と脚...
「前より…凄い」「…嬉しい」
そのまま、背中に回した腕に力を込めて持ち上げると、身体を...
「ちょっと休ませて」「だぁめ」
快楽と彼女の求めに我慢が利かなくなり、ベッドの下から突き...
スプリングを利用して深く突き上げられ、桃色かかったブロン...
「や、やだ、強い…いぃ!!」「…くぉ」
パンパンパン、パン
最後の一突きを一際強く突出し、そのまま両腕で太ももを自身...
「あひっ、あひっ」
そのまま女は深く繋がったまま、男の胸に上体を倒し、完全に...
目の前の男に全てを委ねる安心感、欲しい時に来てくれる実行...
どれもこれもが新鮮で、余りに離れ難い
「好き、大好き」
男は返事をしてくれないが、心は既に吐露している。だからこ...
今、ここにある事が全て。そう、カトレアの全てだ。だから、...
彼とのひと時を、彼女は全く無駄にしなかった
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後戯もとい、ピロートークと言ったら、お互いを労いつつ睦み...
既に、結合部からは白濁したモノが溢れ、カトレアが最高の女...
これから報告する事は、彼の気分を一気に冷めさせる事を知っ...
名残惜しく唇が離れ、カトレアが事務的に伝える
「報告です。魔法学院が襲撃され銃士隊と連携して対応し、撃...
「…」
才人の動きが止まり、返事が来ない。カトレアは初めて見る、...
「…コルベール先生が?」「はい」「…そうか…」
そう言って、落とし込むと更に独り言の様に呟く
「少し、我儘言って良いか?」「はい」「10分、いや、1分泣か...
彼が本当に弱った時に見せる弱さ。周りに常に頼り甲斐のある...
「勿論です。私は、貴方の止まり木ですもの」
才人はその言葉を聞くと、彼女の胸に顔を埋めるとそのまま静...
才人は本当に1分で元に戻ると、カトレアの裸体を見つめ、散々...
「あの、そんなに見詰められると照れてしまいます」
「いや、綺麗だなって、思ってさ」
滅多に言わない賞賛の言葉に、カトレアは一気に顔を赤くする
「もう、何時もそう言って下さればいいのに」「不意打ちで言...
そう言って、更に腰をくねらせ始めた「あんな事言うから、ま...
そう言うと下から才人が突き上げ始め、カトレアが喜びに身体...
彼のハルケギニアに拘る理由が一つ消滅した分が自分で補える...
* * *
まだ時間が有ると少しだらけていると、カトレアが呼び鈴を鳴...
「イーヴァルディ〜!!」双子メイドが勢い良く飛び込み、ベッ...
ちうぅと思い切り吸われて、思わず才人がくらりとする
「ちょっ、待っ!!吸い過ぎ!眩んでる!眩んでるから!」
すると、首筋に吸い付いていたメイドが、今度は唇にちゅうぅ...
「イーヴァルディ、イーヴァルディ、イーヴァルディ!!」
イーヴァルディしか言っておらず、そのまま雨あられとキスの...
「アミアスさんて、犬?」「吸血鬼です!」「いや、何か犬み...
むうと唸ったアミアスが、ムッとしながらも邪魔をしない隣の...
「アミアスさん、何を」「ずるいです!私だって子供欲しい!...
カトレアを指さして、思い切り涙目で、才人は訳が分からない
「…いや、カトレアさんに全部出しちゃって…」
カトレアをキッと睨んでから、涙を溜めて泣き出したのだ
「う、うわあぁぁぁ!カリンの娘が虐めるよう。私は虐めてな...
思わず、カトレアもきょとんとしてしまう。まさか、自分より...
「私達は寿命が長い分、精神もゆっくり成長するんです。私達...
そう言ってダルシニが助け船を出すと、才人はダルシニに聞い...
「ダルシニさんでも?」「うん。おんなじ事されたら、思い切...
『成程、あの親父を泣き落としたのか』才人は一人納得してア...
その行為に、泣いていたアミアスがスンスンと鼻をすすって、...
「アミアスさん。他の人じゃ「やだ、イーヴァルディがいいの...
「俺、責任取れないよ?「取らなくていい。ダルシニが居る。...
才人は傍らに居るカトレアを見ると、彼女はついっとそっぽを...
助け舟は無い。才人は頭を掻こうとして、カトレアに腕を掴ま...
「大丈夫だよ。ダルシニの子供達も居るし、だから私と、お願...
「(子作りは立派な人助け…だっけ。俺、つくづく可愛い女のコ...
そう言ってアミアスを離すと、彼女はうぅ〜と言いながら、カ...
若き日のヴァリエール公の苦労が何となく解って来た
あの親父はやはり傑物なのだろう
少なくとも、人間の敵たる吸血鬼の蔓延るハルケギニアで、吸...
そして、今、自分もその道を歩み始めた事に、才人は更に頭が...
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才人が艦長室で宜しくやっている最中、食堂では女性達を迎え...
「ミスターはどんな仕事をしてなさってるの?」
「俺?この船みたいな新型船の製作やってるよ。ここに居る連...
「あら、そしたらミスターも素晴らしい方ではないですか」
「何で?」
「だって、そんな素晴らしい方が雇ってるのは、貴方も仕事出...
そう言ってにっこり笑われると、照れながら笑い、あちこちで...
特に、今迄殆んどモテなかった連中は、しどろもどろだ。娼館...
今迄の環境が、天国から地獄、そしてまた人並みの生活に戻れ...
だが、男達は指摘するほど無粋でもない
正直、彼女達の微笑ましい位の真剣さが可愛らしく思えて来て...
あちこちで、これはと思う組み合わせが出来つつあり、少しず...
そんな最中、何人かが席を外すと、女性陣から誰何の目が向け...
「交代の時間さ。エンジンの御守りは大事な仕事でね。代わり...
そうして何人かが交替し、歓談が続いていると、黒髪の男が顔...
ちょっと青白く、疲れた表情を見せていて、その顔を見た男達...
「よう、随分絞られたみたいだな?」「猿かお前ら」「嫉妬炸...
「…全部その通りだよ、こんちきしょう」才人の返事はとても弱...
「あらやだ、凄いわ」「病弱って聞いたけど、嘘みたい」「あ...
女性陣の感想に、艶々のカトレアが隣で気恥ずかしそうにして...
「じゃ、戦争行ってくる」「おう、死んだらフォンティーヌ嬢...
「ぬかせ。彼女達の事、頼むぞ」「任せろ」
そうして、才人はオストラントから下船し、再びアルビオンの...
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才人が元娼館の中に戻ると、ルイズが独り暖炉の前で陣取り身...
「ルイズ、スマン、遅れた」
そう言って、ブーツを鳴らして近づくが、ルイズは反応を見せ...
炎の揺らぎがルイズの端正な顔を照らしていて、艶やかな彩り...
暫くそのままで、無言の静けさを破ったのは、ルイズからだった
「仕事でしょ」「…あぁ」「なら、謝らないでよ」「…分かった」
そのまま、ルイズの言葉は、才人を見ないで続く
「あたしね、幾つか考えてた事があるの」「なんだ?」
反応しながら、才人は椅子を持って来て、ルイズの隣に持って...
ルイズは使い魔の気遣いが解かって、思わずくすりとする。こ...
「一つは、あたしは、この先どんなに頑張っても、多分サイト...
才人は言葉にはせず、続きの言葉を待つ
「どんなに頑張っても、やっぱりあたしは女で、男の才人には...
そう言って、ルイズは姿勢を変えて両脚を前方に放り投げ、伸...
「だからね、あたし、サイトを越えるんじゃなくて、サイトに...
才人はルイズの独白を黙って聞いていた
「あたしは、まだまだ未熟で、失敗ばかりだけど、それでも、...
一呼吸置いて、更に言葉を紡ぐ
「だってさ、サイトがやってるのは、ハルケギニアの歴史を変...
「…分った」
「でも、たまには、帰って来てね。使い魔の巣は、ご主人様の...
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才人はルイズが見せる美しさと、脆さを含む儚さに見惚れてし...
「もう一つはね、使い魔契約って、才人が言う通り、呪いなん...
才人は、はいとも、いいえとも言えず、黙っている
「サイトはさっき、あたしの触れた拳一つで、とんでもなく痛...
そう言って、涙を流し始めるルイズ。そのまま、移動してサイ...
「ごめんね、サイト、ごめんね。あたし、サイトを絶対に逆ら...
才人は、黙ってルイズを抱き締めた。ルイズは、とうとう気付...
聖地を取り戻す努力をせし者に、我は歓喜と絶望を与えん
ブリミル=ル=ルミル=ユル=ヴィリ=ヴェー=ヴァルトリ
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