ゼロの使い魔保管庫
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戦場の激化と意図的な退却はトリステイン側にも知られる事に...
防ごうと思えば防げる筈なのに、何故かしない
何所かで逆撃の機会を伺っているのは簡単に予想出来たが、哨...
素直にレコンキスタが放棄した所に、進軍するしか無かった
サウスゴータの占領地を広げる度に、補給線は伸びる一方、司...
* * *
一方アルビオン側はアルビオン側で対応に苦慮している
「総司令、これを」「うむ…これでは間に合わぬではないか」
シェフィールドに渡された書類を見て、クロムウェルはつい愚...
「タイミングを合わせなければ、包囲殲滅なぞ出来ん。ガリア...
「書いてあるでしょう?テロのせいで一週間出港が遅れたと」...
クロムウェルは唸ってしまう。ガリアから極秘で参戦の通知が...
暫く小躍りしていたクロムウェルはすかさずホーキンスに指示...
クロムウェルはシェフィールドの態度に特に感慨を見出せず、...
「ふん。しかし、今頃になって参戦とは、ガリアの国王は何を...
実際にシェフィールドは知らないので、率直に答えたのみで、...
「さて、奴らをサウスゴータに深く侵透させることには成功し...
ビクっと、少し揺らいだが、言われた通り渡すクロムウェル
「タイミング良くやるには、時間が必要よ」「了解した。時間...
「ええ、両用艦隊が到着する時間位」「ふん、降臨祭時期か。...
クロムウェルは決めて、命令を下した
「誰か、トリステインに使者を出す」
* * *
アルビオンからの休戦の使者にトリステイン=ゲルマニア同盟...
降臨祭期間中の休戦は、一息ついて体勢を整えるには絶好の機...
当然、速攻で大規模な補給の要請と共に本国に送られ、本国ト...
「約束破りのアルビオンの約定なぞ信用出来るか!即刻進軍す...
「そんなものは現地徴発するべし」「我々は夜盗の群れではな...
杖を持っていたらお互いに抜いてただろう。武装禁止が功を奏...
「止めんか!いい大人がみっともない」一喝したのはマザリー...
新米のギヨタンが積極交戦を主張し、デムリが反対の姿勢を取...
お互いに恥じ入ってたが、相手に対して謝罪は無い
マザリーニは溜め息を吐きながら、ゼッザールに話を向ける
「軍としての意見は?」「では、一つだけ。軍隊は胃袋で前進...
「聞いての通りだ。補給が無ければ動かん。度重なる補給線の...
流石に礼拝ばかりの日々だったが、今回はアンリエッタも出て...
一通り意見が出た所で、マザリーニが纏めて見せた
「一通り出揃ったな。先にゲルマニアからの返答だが、矢面に...
続けて、皆を見回して更に繋ぐ
「休戦賛成は、昔からの慣習である、降臨祭前後は戦わず、敵...
マザリーニの言葉に、閣僚は思わずごくりと生唾を飲み込んで...
「さて、決を採ろう。休戦に賛成の者、起立を願う」
がたたっと椅子が音を立てて立ち上がるが、真っ二つになった
「これは…」
今回軍人のゼッザールが決に参加している為、奇数で取れてた...
「陛下、ご裁可を」
マザリーニの促しに、上座から議論を聞いていたアンリエッタ...
「これ以上前線に負担を強いる訳には参りません。アルビオン...
全てに配慮した物言いに、マザリーニは感極まったのだが、唇...
「王者の決は下された。我らの陛下は、全てを慈しむ慈愛の女...
マザリーニの宣言に全員立ち上がって、敬礼したのだ「「「ウ...
* * *
お互いを信用せぬまま、とにかくも休戦協定は結ばれ、現時点...
アルビオンから一時的でも領土を奪えたトリステイン側は、サ...
軍隊が胃袋で前進するなら、市民の支持は金で買える。つまり...
丁度貨幣が不足していた住民達は、小さいトリステインエキュ...
更に追い打ちが出た。トリステインのトリスタニア市民の内、...
休戦協定で攻撃が無くなった為、ゼロ級と輸送船団が一気に動...
元々ロサイスに積んでいたのは輸送船団に、トリスタニアの店...
当然輸送量が足りず、ゼロ機関のオストラント迄駆り出され、...
* * *
「はあっ、はあっ」
店はサウスゴータ便に向かい、店の仲間とは経由地のロサイス...
風に棚引く長い髪の色は黒、胸の大きさに歩く男達の視線が集...
「あの、すいません、レドゥタブールは?」「あっちのドック...
通りすがりの兵士に聞いて、お礼もそこそこで、黒髪の少女は...
息が弾み、白い呼気が風に流れて行き、休戦からの風物になっ...
「今、そっちに男を追いかけて来た姉ちゃん行ったぞ。あんま...
遠話で同僚に伝えた兵は、何人目か数えてみた
「ひい、ふう、みい、…これで十人目か?」そこまで考えて、首...
遺品を持って泣きじゃくる娘達の姿もまた、風物詩になってい...
* * *
必死に走って来た少女がお目当ての船に辿り着き、余りに乱れ...
「あの…レドゥタブールにジュリアンって兵、乗ってませんか?」
必死の形相で受け付けの兵士を睨みつけ、落ち着かせるために...
「マドモアゼル、落ち着いて。ジュリアンなんて名前は腐るほ...
はっと気づいて、すかさず特徴をつらつらと述べ始める
「えっと、郷里はアストンのタルブで、私と同じ黒髪の少年兵...
「どうどう、落ち付いて。判った判った。ボーイの黒髪のジュ...
ひっと顔を歪めた少女は、真剣にこくりと頷いた
「…お願いします」「分かった。係りの者に伝えるから、ちょっ...
少女には、正に悪夢のような時間が起き、中々時計の針は動か...
「神様…どうか…」
そんな中、呼ばれて来た黒髪の少年兵が、アッパーデッキの受...
「空尉。どの様な用でしょうか?とにかく行けって言われて…ジ...
少女を見た瞬間に固まり、きょとんと眼を丸くしている少年に...
「うわぁぁぁぁぁ!ジュリアン生きてた!生きてたよう!うわ...
ビックリしたジュリアンは、抱き付かれたまま硬直していて、...
ジェシカが落ちついた頃を見計らって、空尉が二人に声を掛ける
「マドモアゼル、ちょっと離れて貰えませんか?」ぶんぶん首...
「まだ、軍務中なんですよ?マドモアゼル」「……あ!?」
やっと気付いたジェシカが、恥ずかしそうに離れたのを見計ら...
「きをつけい!」命令に直立不動になるジュリアン「ウィ!」
「きさまぁ!マドモアゼルを泣かせるとは、トリステイン軍人...
直利不動のまま、がちっと歯を食いしばるジュリアンに鉄拳が...
「直ぐに立て、バカもん!」「…ウィ!」言われて立ち上がるジ...
ジェシカはやり取りをぽかんと見ていて、何でこんな事になっ...
「そんな貴様に命令だ!マドモアゼルを二日二晩48時間連続で...
直立不動で敬礼し、返礼して見せる
「ウィ!彼女を二日二晩かけて喜ばせる任務、謹んで拝命しま...
言いながら、ジュリアンを蹴り出して追い払い、ジェシカには...
「ジェシカ姉さん急いで!僕は任務なんだ!行くよ!」「え!?...
ちょっと混乱気味のジェシカの手を引きながら、ジュリアンは...
* * *
「もう、あの上官、何なのよ!ふざけてんじゃないわよ」「ジ...
歩きながら、ぷりぷりしているジェシカを宥めてるのはジュリ...
「僕は軍人で任務中だから、命令が無いと出かけられないんだ...
「うん、直ぐに集まれる場所に居なきゃ駄目なんだ」「へぇ」
「でも、命令してくれたから、堂々とデート出来るよ」「そう...
ジェシカの手に、自分の手を繋いで、ジュリアンは言って見せた
「うん、空尉のお節介だね。他にも来た女のコ来たらしいんだ...
「ジュリアン…ね?」「…うん」通りすがりの兵が見ているにも...
そう、騎士が自身の女性にやる往来での仕草。思わず、生唾を...
「立派な騎士になって、こういう事したかったんじゃない?」...
ジェシカはジュリアンの答えに満面の笑みを湛えて、触らせて...
「どうだどうだぁ?憧れのジェシカ姉さんのちちを往来で揉ん...
正直言って、ジェシカは人懐っこさと、愛嬌の良さで、かなり...
それがもう、年下の少年兵がちち揉んで往来を歩くなると、ウ...
「ピュー!まだガキなのにやるじゃねえか兄ちゃん!」「国か...
ジュリアン位の歳だと、もう強烈に恥ずかしい。ジェシカはそ...
「あ、あのさ…」「ん?なに?」自分達を見せびらかすのが楽し...
「離れてくれると助かるんだけど…」「い〜や〜よ〜。何で、旦...
さも当然といった風にジェシカが言い、そこではたと気が付い...
「ああ!ゴメンね。子作りしなきゃならないの忘れてた!ごめ...
「「「さっさと宿に引っこめ、バカップル!!」」」
盛大な突っ込みに送られて、ジュリアンはジェシカにぐいぐい...
「あの…僕の意見は?」すこぶる若くて可愛い巨乳な姉さん女房...
* * *
ジュリアンは最下位の少年兵の為、個室などは無く、艦隊勤務...
「ねえ、ジュリアン。泊まる部屋有るの?」「無いよ。僕は個...
「へ〜大変だ。じゃあ、今は楽しよっ」「うん」
もうずっとべったりで、時たま顔をぐりぐりされちゃったら、...
それが、幼い頃からの憧れの女性がやるのは、未だにジュリア...
幾つか宿を物色して、丁度良い宿を見つけた二人は、中に入っ...
「ねえ、ジェシカ姉さん」「…何?」「僕で良いの?」「ジュリ...
そう言って身体を離すと、一気に涙を溜める
「汚れちゃったから駄目なの?もうあたしの事、興味無くなっ...
地雷を踏んだ事に気付いたジュリアンは慌てて否定する
「ち、違うよ。ジェシカ姉さんは、すんごいモテるし、僕なん...
そう言って、しどろもどろになるジュリアンに、ジェシカはほ...
「良かったぁ。あたし、ジュリアンに嫌われてたらどうしよう...
ジュリアンも遅ればせながら気付いた。彼女のはしゃぎっぷり...
「あたしさ…才人さんに助けられたけど…あたしを本当に救って...
ジュリアンの眼を覗いて、潤ませるジェシカ
「ジュリアンの手紙でね、お父さんに出したの有るでしょ?」...
「あれはあたしの宝物なんだ」ジェシカの言葉に、照れながら...
「あたしね…お父さんからジュリアンの手紙読ませて貰って、そ...
ジュリアンは黙って聞いていて、ジェシカは普段はおちゃらけ...
「『どんな事になってようと、どんな姿になってようと、僕は...
ジュリアンを見る眼には、何時もの年下の弟を見る雰囲気は無...
「ジュリアンに早く一人前になって貰って、頼り甲斐のある男...
ジュリアンの短い制止に、また涙を浮かべるジェシカ
「何で?やっぱり」「良いから聞いて!」
そう言って、両手を肩に乗せて自分に向かせて、真剣にジェシ...
「やっぱり、僕から言わないと。ジェシカ姉さん」「はい」
「僕はまだまだ未熟だし、何にも出来ないし、才人兄さんみた...
「給料なんか雀の涙だし、気の利いた買い物なんか出来ないし...
少し置いて、逡巡したがやっぱり言い直す
「ジェシカ」「…はい」
ジュリアンの真剣な目を見て、ジェシカは感極まって泣きそう...
「け…け…結婚…」「…はい」「し…して下さい!!!」
なんてこった、ジェシカはフライングしてしまった。ジュリア...
「「…あっ」」二人してハモり、期せずしてぷっと吹き出し、二...
「あははははははははは!!」「ははははははは!何でびしっ...
ひとしきり二人して笑った後、改めてジュリアンは言い直した
「ジェシカ、僕の嫁になってくれる?」「はい、喜んでお受け...
ジェシカが目を瞑ると、ジュリアンがジェシカの唇に、唇を合...
「ん…好き…好き……」
キスの合間に息を吐く度に、ジュリアンに告白するジェシカ
そのままソファーに倒れて誘導しようとした所、何とジュリア...
「えええ!?ジュリアン出来るの?」「うん、まあ。農作業と訓...
ちょっと言えないが、ジェシカは巨乳と夜中の業務の不摂生の...
「ん〜?シエスタ姉さんより、おもイダダダダダダ!」「胸の...
背格好が同じ従姉妹と比較され、思いっきりほっぺをつねる
「んっふっふっふっふ。あたしの旦那は、こんなに若いのに力...
嬉しそうに首根っこに手を回すジェシカをそのままに、ジュリ...
「きゃあ!?嫁は大事にしなさい!」「ゴメン、力尽きた」「情...
言いながら、ジェシカのズロースに手を掛けてずり降ろし、ジ...
服も脱がずにジェシカは股を開き、スカートを捲って自身の女...
「だ・ん・な・さ・ま。今からは、あたしは全部ジュリアンの...
興奮を抑えられないジュリアンとジェシカは、服を着たままで...
「あんもう。出しちゃった?」「…ゴメン」「良いの良いの。ま...
ジュリアンの背中に腕を回して絡め取り、ジュリアンは呼吸も...
「時間はたっぷりだけど、会える時間が少ないからね。全部使...
お互いに会えない時間を全て使う様に、ジェシカが両手をジュ...
* * *
終了行:
戦場の激化と意図的な退却はトリステイン側にも知られる事に...
防ごうと思えば防げる筈なのに、何故かしない
何所かで逆撃の機会を伺っているのは簡単に予想出来たが、哨...
素直にレコンキスタが放棄した所に、進軍するしか無かった
サウスゴータの占領地を広げる度に、補給線は伸びる一方、司...
* * *
一方アルビオン側はアルビオン側で対応に苦慮している
「総司令、これを」「うむ…これでは間に合わぬではないか」
シェフィールドに渡された書類を見て、クロムウェルはつい愚...
「タイミングを合わせなければ、包囲殲滅なぞ出来ん。ガリア...
「書いてあるでしょう?テロのせいで一週間出港が遅れたと」...
クロムウェルは唸ってしまう。ガリアから極秘で参戦の通知が...
暫く小躍りしていたクロムウェルはすかさずホーキンスに指示...
クロムウェルはシェフィールドの態度に特に感慨を見出せず、...
「ふん。しかし、今頃になって参戦とは、ガリアの国王は何を...
実際にシェフィールドは知らないので、率直に答えたのみで、...
「さて、奴らをサウスゴータに深く侵透させることには成功し...
ビクっと、少し揺らいだが、言われた通り渡すクロムウェル
「タイミング良くやるには、時間が必要よ」「了解した。時間...
「ええ、両用艦隊が到着する時間位」「ふん、降臨祭時期か。...
クロムウェルは決めて、命令を下した
「誰か、トリステインに使者を出す」
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アルビオンからの休戦の使者にトリステイン=ゲルマニア同盟...
降臨祭期間中の休戦は、一息ついて体勢を整えるには絶好の機...
当然、速攻で大規模な補給の要請と共に本国に送られ、本国ト...
「約束破りのアルビオンの約定なぞ信用出来るか!即刻進軍す...
「そんなものは現地徴発するべし」「我々は夜盗の群れではな...
杖を持っていたらお互いに抜いてただろう。武装禁止が功を奏...
「止めんか!いい大人がみっともない」一喝したのはマザリー...
新米のギヨタンが積極交戦を主張し、デムリが反対の姿勢を取...
お互いに恥じ入ってたが、相手に対して謝罪は無い
マザリーニは溜め息を吐きながら、ゼッザールに話を向ける
「軍としての意見は?」「では、一つだけ。軍隊は胃袋で前進...
「聞いての通りだ。補給が無ければ動かん。度重なる補給線の...
流石に礼拝ばかりの日々だったが、今回はアンリエッタも出て...
一通り意見が出た所で、マザリーニが纏めて見せた
「一通り出揃ったな。先にゲルマニアからの返答だが、矢面に...
続けて、皆を見回して更に繋ぐ
「休戦賛成は、昔からの慣習である、降臨祭前後は戦わず、敵...
マザリーニの言葉に、閣僚は思わずごくりと生唾を飲み込んで...
「さて、決を採ろう。休戦に賛成の者、起立を願う」
がたたっと椅子が音を立てて立ち上がるが、真っ二つになった
「これは…」
今回軍人のゼッザールが決に参加している為、奇数で取れてた...
「陛下、ご裁可を」
マザリーニの促しに、上座から議論を聞いていたアンリエッタ...
「これ以上前線に負担を強いる訳には参りません。アルビオン...
全てに配慮した物言いに、マザリーニは感極まったのだが、唇...
「王者の決は下された。我らの陛下は、全てを慈しむ慈愛の女...
マザリーニの宣言に全員立ち上がって、敬礼したのだ「「「ウ...
* * *
お互いを信用せぬまま、とにかくも休戦協定は結ばれ、現時点...
アルビオンから一時的でも領土を奪えたトリステイン側は、サ...
軍隊が胃袋で前進するなら、市民の支持は金で買える。つまり...
丁度貨幣が不足していた住民達は、小さいトリステインエキュ...
更に追い打ちが出た。トリステインのトリスタニア市民の内、...
休戦協定で攻撃が無くなった為、ゼロ級と輸送船団が一気に動...
元々ロサイスに積んでいたのは輸送船団に、トリスタニアの店...
当然輸送量が足りず、ゼロ機関のオストラント迄駆り出され、...
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「はあっ、はあっ」
店はサウスゴータ便に向かい、店の仲間とは経由地のロサイス...
風に棚引く長い髪の色は黒、胸の大きさに歩く男達の視線が集...
「あの、すいません、レドゥタブールは?」「あっちのドック...
通りすがりの兵士に聞いて、お礼もそこそこで、黒髪の少女は...
息が弾み、白い呼気が風に流れて行き、休戦からの風物になっ...
「今、そっちに男を追いかけて来た姉ちゃん行ったぞ。あんま...
遠話で同僚に伝えた兵は、何人目か数えてみた
「ひい、ふう、みい、…これで十人目か?」そこまで考えて、首...
遺品を持って泣きじゃくる娘達の姿もまた、風物詩になってい...
* * *
必死に走って来た少女がお目当ての船に辿り着き、余りに乱れ...
「あの…レドゥタブールにジュリアンって兵、乗ってませんか?」
必死の形相で受け付けの兵士を睨みつけ、落ち着かせるために...
「マドモアゼル、落ち着いて。ジュリアンなんて名前は腐るほ...
はっと気づいて、すかさず特徴をつらつらと述べ始める
「えっと、郷里はアストンのタルブで、私と同じ黒髪の少年兵...
「どうどう、落ち付いて。判った判った。ボーイの黒髪のジュ...
ひっと顔を歪めた少女は、真剣にこくりと頷いた
「…お願いします」「分かった。係りの者に伝えるから、ちょっ...
少女には、正に悪夢のような時間が起き、中々時計の針は動か...
「神様…どうか…」
そんな中、呼ばれて来た黒髪の少年兵が、アッパーデッキの受...
「空尉。どの様な用でしょうか?とにかく行けって言われて…ジ...
少女を見た瞬間に固まり、きょとんと眼を丸くしている少年に...
「うわぁぁぁぁぁ!ジュリアン生きてた!生きてたよう!うわ...
ビックリしたジュリアンは、抱き付かれたまま硬直していて、...
ジェシカが落ちついた頃を見計らって、空尉が二人に声を掛ける
「マドモアゼル、ちょっと離れて貰えませんか?」ぶんぶん首...
「まだ、軍務中なんですよ?マドモアゼル」「……あ!?」
やっと気付いたジェシカが、恥ずかしそうに離れたのを見計ら...
「きをつけい!」命令に直立不動になるジュリアン「ウィ!」
「きさまぁ!マドモアゼルを泣かせるとは、トリステイン軍人...
直利不動のまま、がちっと歯を食いしばるジュリアンに鉄拳が...
「直ぐに立て、バカもん!」「…ウィ!」言われて立ち上がるジ...
ジェシカはやり取りをぽかんと見ていて、何でこんな事になっ...
「そんな貴様に命令だ!マドモアゼルを二日二晩48時間連続で...
直立不動で敬礼し、返礼して見せる
「ウィ!彼女を二日二晩かけて喜ばせる任務、謹んで拝命しま...
言いながら、ジュリアンを蹴り出して追い払い、ジェシカには...
「ジェシカ姉さん急いで!僕は任務なんだ!行くよ!」「え!?...
ちょっと混乱気味のジェシカの手を引きながら、ジュリアンは...
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「もう、あの上官、何なのよ!ふざけてんじゃないわよ」「ジ...
歩きながら、ぷりぷりしているジェシカを宥めてるのはジュリ...
「僕は軍人で任務中だから、命令が無いと出かけられないんだ...
「うん、直ぐに集まれる場所に居なきゃ駄目なんだ」「へぇ」
「でも、命令してくれたから、堂々とデート出来るよ」「そう...
ジェシカの手に、自分の手を繋いで、ジュリアンは言って見せた
「うん、空尉のお節介だね。他にも来た女のコ来たらしいんだ...
「ジュリアン…ね?」「…うん」通りすがりの兵が見ているにも...
そう、騎士が自身の女性にやる往来での仕草。思わず、生唾を...
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ジェシカはジュリアンの答えに満面の笑みを湛えて、触らせて...
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正直言って、ジェシカは人懐っこさと、愛嬌の良さで、かなり...
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「ピュー!まだガキなのにやるじゃねえか兄ちゃん!」「国か...
ジュリアン位の歳だと、もう強烈に恥ずかしい。ジェシカはそ...
「あ、あのさ…」「ん?なに?」自分達を見せびらかすのが楽し...
「離れてくれると助かるんだけど…」「い〜や〜よ〜。何で、旦...
さも当然といった風にジェシカが言い、そこではたと気が付い...
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盛大な突っ込みに送られて、ジュリアンはジェシカにぐいぐい...
「あの…僕の意見は?」すこぶる若くて可愛い巨乳な姉さん女房...
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ジュリアンは最下位の少年兵の為、個室などは無く、艦隊勤務...
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「へ〜大変だ。じゃあ、今は楽しよっ」「うん」
もうずっとべったりで、時たま顔をぐりぐりされちゃったら、...
それが、幼い頃からの憧れの女性がやるのは、未だにジュリア...
幾つか宿を物色して、丁度良い宿を見つけた二人は、中に入っ...
「ねえ、ジェシカ姉さん」「…何?」「僕で良いの?」「ジュリ...
そう言って身体を離すと、一気に涙を溜める
「汚れちゃったから駄目なの?もうあたしの事、興味無くなっ...
地雷を踏んだ事に気付いたジュリアンは慌てて否定する
「ち、違うよ。ジェシカ姉さんは、すんごいモテるし、僕なん...
そう言って、しどろもどろになるジュリアンに、ジェシカはほ...
「良かったぁ。あたし、ジュリアンに嫌われてたらどうしよう...
ジュリアンも遅ればせながら気付いた。彼女のはしゃぎっぷり...
「あたしさ…才人さんに助けられたけど…あたしを本当に救って...
ジュリアンの眼を覗いて、潤ませるジェシカ
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「あれはあたしの宝物なんだ」ジェシカの言葉に、照れながら...
「あたしね…お父さんからジュリアンの手紙読ませて貰って、そ...
ジュリアンは黙って聞いていて、ジェシカは普段はおちゃらけ...
「『どんな事になってようと、どんな姿になってようと、僕は...
ジュリアンを見る眼には、何時もの年下の弟を見る雰囲気は無...
「ジュリアンに早く一人前になって貰って、頼り甲斐のある男...
ジュリアンの短い制止に、また涙を浮かべるジェシカ
「何で?やっぱり」「良いから聞いて!」
そう言って、両手を肩に乗せて自分に向かせて、真剣にジェシ...
「やっぱり、僕から言わないと。ジェシカ姉さん」「はい」
「僕はまだまだ未熟だし、何にも出来ないし、才人兄さんみた...
「給料なんか雀の涙だし、気の利いた買い物なんか出来ないし...
少し置いて、逡巡したがやっぱり言い直す
「ジェシカ」「…はい」
ジュリアンの真剣な目を見て、ジェシカは感極まって泣きそう...
「け…け…結婚…」「…はい」「し…して下さい!!!」
なんてこった、ジェシカはフライングしてしまった。ジュリア...
「「…あっ」」二人してハモり、期せずしてぷっと吹き出し、二...
「あははははははははは!!」「ははははははは!何でびしっ...
ひとしきり二人して笑った後、改めてジュリアンは言い直した
「ジェシカ、僕の嫁になってくれる?」「はい、喜んでお受け...
ジェシカが目を瞑ると、ジュリアンがジェシカの唇に、唇を合...
「ん…好き…好き……」
キスの合間に息を吐く度に、ジュリアンに告白するジェシカ
そのままソファーに倒れて誘導しようとした所、何とジュリア...
「えええ!?ジュリアン出来るの?」「うん、まあ。農作業と訓...
ちょっと言えないが、ジェシカは巨乳と夜中の業務の不摂生の...
「ん〜?シエスタ姉さんより、おもイダダダダダダ!」「胸の...
背格好が同じ従姉妹と比較され、思いっきりほっぺをつねる
「んっふっふっふっふ。あたしの旦那は、こんなに若いのに力...
嬉しそうに首根っこに手を回すジェシカをそのままに、ジュリ...
「きゃあ!?嫁は大事にしなさい!」「ゴメン、力尽きた」「情...
言いながら、ジェシカのズロースに手を掛けてずり降ろし、ジ...
服も脱がずにジェシカは股を開き、スカートを捲って自身の女...
「だ・ん・な・さ・ま。今からは、あたしは全部ジュリアンの...
興奮を抑えられないジュリアンとジェシカは、服を着たままで...
「あんもう。出しちゃった?」「…ゴメン」「良いの良いの。ま...
ジュリアンの背中に腕を回して絡め取り、ジュリアンは呼吸も...
「時間はたっぷりだけど、会える時間が少ないからね。全部使...
お互いに会えない時間を全て使う様に、ジェシカが両手をジュ...
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