ゼロの使い魔保管庫
[
トップ
] [
新規
|
一覧
|
単語検索
|
最終更新
|
ヘルプ
]
開始行:
目覚め
目の前の風景は、何処にでもある高校の教室で、HRが終わっ...
思い思いのまま生徒達が立ち上がり、近くに居たクラスメイト...
『平賀ぁ、ゲーセン寄ってこうぜ、ゲーセン』『お、いいね』
ブブブブ
その時、狙い澄ましたかのように、着信バイブが振動し、平賀...
『渡辺、わり、用事押し付けられちまった。お先に帰るわ』『...
『うん行く行く。今の内に大蛇薙ぎ習得しとかないと』『平賀...
次々に言い寄られる少年少女に別れを告げ、少年は校舎を抜け...
ポケベルには51と電話番号のみが記されている
『こんな呼び出しすんのは義姉さんか?また子供の御守りの仰...
途中でくるりと回ったが、少し考えてやっぱり回れ右をする
「後がこえぇから、行くか…。それに、さやかがふくれるしな」
さやかとは少年の姪っ子で、産まれた時から少年が面倒を見さ...
肝心の父たる兄には懐かずにそっぽを向かれてる為、ガックリ...
才人が自宅とは違う方向に走って行き、バスに乗るとそのまま...
目的のバス停で降り、少年はそのまま歩きながら口笛を吹いて...
兄が無理して組んだローンの戸建て住宅で、ささやかながら幸...
「おっす。来たぞ、さやかぁ……あれ?」何時もなら、突撃して...
靴を脱いで、きょろきょろと見回して、暫くすると異変に気付...
「何だこりゃ?義姉さん、さやか、居ないのか?」
部屋の扉を開けて確認し、床に血の痕が付いてる事を確認し真...
「さやか!居るなら返事しろ!俺だ!おにいちゃんだ!」
才人がそう言いながら部屋を見回してると、リビングで倒れて...
「…」何も言えなかった。腸がぶちまけられ、原型を留めない肉...
思わず口を押えるが、まだ犯人が居るかも知れないと気付いた...
警察に連絡の前にやらなきゃならない事がある
「さやか、返事しろ。おにいちゃんだ。もうやった奴は居ない...
二階から声をかけると別の押入れからどんと音がし、才人は一...
「…」声にならない声を上げながら、才人の姪は才人に両手を広...
* * *
才人が警察に連絡を入れて近所は大騒ぎになり、才人は警察に...
「何で、俺が犯人扱いされなきゃならないんだよ!ふざけんじ...
「皆そう言うのさ。やったのは俺じゃないってね。さっさと吐...
「それが家族殺された人間に対する態度かよ!?さやかが現場居...
取り調べの警察官はふてぶてしく才人に詰め寄る
「事件ってのはな、第一発見者が大抵犯人なんだよ。つまり、...
才人は一旦硬直した後、怒鳴ったのだ
「だったら余計俺を釈放しやがれ!さやかの状態のが大事だろ...
才人の怒号が収まった後、警察官は面白くなさそうに言い放つ
「取り調べのが重要だ」「…てめえ」「暴れるのか?良し良し、...
にんまりした警察官に才人は憤慨しながらも椅子にどかっと座...
「黙秘権を行使する。こういう時は弁護士付くんだろ?国選弁...
そう言ったまま黙ると「…ふん、まあ暫く飯食わせてやる。知り...
結局弁護士が到着したのは翌日で、才人が証拠不十分で釈放さ...
「警察の糞野郎!何かあってもぜってぇ協力しねぇからな!!」
才人が警察署の出入り口でデカい声で捨て台詞を吐き、隣の弁...
「とんだとばっちりでしたね、平賀君」「本当冗談じゃねえよ...
「いえ、君みたいな人を助けるのが仕事ですから」「なんかホ...
才人がぺこぺこ頭を下げ、弁護士が名刺を差し出した
「何かあったらこちらに連絡下さい。相談に乗りますよ」「あ...
そう言って弁護士とは警察署前で別れ、一人家路に着いた
* * *
「ただいま〜」
才人が言いながら玄関の扉を閉めると勢い良く小さな影が飛び...
そのまま頭をぐりぐり押し付けてる姪の頭を撫でつつ廊下に上...
「やっと帰って来たの。弁護士先生から聞いてびっくりしたよ...
憤慨してる母がそのまま台所に戻りつつ、才人に声をかけた
「飯食って無いならご飯にしましょ」「丁度腹減ってたんだ」
ずっと才人に抱き付いたままの姪が不安そうに才人を見たのを...
* * *
才人は飯を食べた後、母に案内されて仏壇に手を合わせ「兄貴...
そう言って、歯を食い縛る。姪の前で泣く訳にいかない
「才人が悪いわけじゃないからね」「…あぁ」
才人に合わせて、姪も手を合わせており、才人が終わったのを...
「さやかはずっとこの調子か?」「私達にはやって来ないわよ...
自分の事を聞かれてたのに気付いて才人に顔を上げて喋ろうと...
「大丈夫だ、さやか。無理しないで良いからな。その内喋れる...
姪はほんの少しだけはにかみつつ、こくりと頷いた
* * *
「おぅ、殺人事件の容疑者の登場だ」「…渡辺、笑えねぇ冗談は...
言われた瞬間才人が殴りかかったのを剣呑な雰囲気を察した他...
「平賀落ち着け!確かにお前は悪くねぇ。渡辺、今のは言い過...
「渡辺には謝らせるから引け。こんな事で手を出したら、お前...
容疑者扱いされた上に、やっと学校に登校出来た初日でこれだ...
ガシャンと突き飛ばされた生徒が机に衝突し、崩れ落ちるが才...
「もう一度言ってみろ?あ?もう一度言ってみろよ」「ひっ」
才人が襟首掴んだまま一発殴ると、そのまま掴み上げてぶん投...
ガシャァと派手に机が犠牲になり、女生徒の悲鳴が重なった
「きゃあああああああああ!?」「平賀を止めろ〜〜〜〜〜〜!!...
女生徒が二人走って行き、その場に居た男子生徒が才人を止め...
* * *
職員室に連行された才人は教師から詰問されてるが、一切悪び...
「おい平賀、何をしたか判ってるのか?」「家族を殺された事...
なんせ居合わせた生徒複数からの証言有りである。才人はぼろ...
「お前な、少しは反省は「家族を殺された現場を見て、原型を...
教師も黙ってしまった。誰だろうと必ず怒る。怒らないのは家...
「確かに渡辺が悪い。悪いが、手を出したら、出した方が悪く...
この突っ込みは教師には効く
「…暴力行為で退学にするぞ」「どうぞご自由に。そしたらこの...
ワイドショー絶好のネタである。教師は真っ青になるが、その...
「ま、待ってくれ、話し合おう、な」「俺にはもう無いよ。退...
才人は教師の言い分に興味を示さず、職員室を後にし、教室に...
「俺を止めようとして怪我した奴、悪かった。スマン。渡辺は...
逆に聞かれたので肩を竦めて見せ「平賀の言う通りだ」そう言...
* * *
才人の暴走は職員会議で物議を醸し、最終的には一週間の停学...
才人に殴られた生徒は打撲が酷いものの、幸い骨等には異常が...
「才人、送り迎え悪いわね」「別に構いやしねえよ。停学中だ...
「あんたも馬鹿な事するねぇ。ほっときゃ良かったのにさ」「...
母はそう言って気にせず、抗議に来た相手両親にも一歩も引か...
そんなこんなで停学期間も残り二日になり、才人は小学校の放...
才人が廊下を静かに歩いて教室をがらっと開けた瞬間、才人の...
「………」
* * *
ロンディニウムとロサイスを繋ぐ街道から西に外れた小さなウ...
年上の女性は暫くすると出稼ぎに出てしまい不在になったが、...
なんせ二人共杖を持っていたので、触らぬ神に祟り無しで有る...
実は一つ重大な問題が有ったのだが、その事を指摘する者は村...
生活基盤を確保した少女は暫くすると負傷した兵士を運び込み...
子供達に朝ご飯を食べさせた後、少女は洗濯を水瓶から汲み出...
「おう、エルフの嬢ちゃんいつもスマンね。支払いは相棒から...
「もう、剣さんたら、頼んだのは貴方なのに、支払いは怪我人...
そう言って、むすっとしてからくすりとする
「俺っち剣なんだからしょうがねえじゃん。売った所で二束三...
少女は知っている。自分が彼を見た時は完全に手遅れだったの...
「…冗談じゃねっつの。なんでこのデルフリンガー様がちっぽけ...
才人の身体を拭き、血の滲んだ包帯を取り換え、スープを口移...
「剣さんって、この人の事、とても気入ってるんだね」「なあ...
* * *
少女の家に担ぎ込まれた青年が目覚めず、もう一週間以上経過...
少女の家に担ぎ込まれた青年の容体は変化せず、今もベッドの...
子供達も様子を見に来る位だ「ねぇ、テファ姉ちゃん、この人...
頷いた最年長の少年が小さい子の手を引いて部屋から出て行く...
毛布を捲り、包帯があちこちに巻かれた全裸姿の青年が寝てい...
そう言って花瓶の中味を見てニコリとする少女。それだけ経験...
流石に大便をされたらシーツ全替えに水とお湯大量動員の大騒...
最初見た時は焼け爛れていて骨迄露出していた右腕は火傷の傷...
「さてと、やりますか」そう言って、少女は手足の包帯から外...
包帯を一か所外すとお湯で絞った手拭いで拭き上げ、新しい包...
「この人、傷だらけで勿体無いなあ。こんなに綺麗な肌、見た...
彼が他の男と違う点は、髭に限らず体毛が手入れされている点...
尖った耳がでれりと下がり、うっとりする少女。起きていたら...
上半身から拭いて行き、下半身を拭いてる時に身体がピクリと...
「やめろぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」「きゃあぁぁぁぁぁ!?」
大声と共に上半身を跳ね上げて飛び起きた青年の胸に頭から突...
「……あれ?夢か?ここは?」「よう、やっとお目覚めだな、相...
青年がきょろきょろ周りを見回し、身体中の悲鳴に思わず顔を...
「デルフ、俺はどれ位寝ていた?と言うか、今回ばかりは完全...
そう言って口を閉じて考え始める青年を見て、少女はパニックだ
『な、何でわたしの事無視するの?まさか気付いてないの?わ...
青年の胸の上で何も出来ず固まってぷるぷる震えていると、や...
「え〜と、初めましてかな?幾つか質問有るけど、良いかな?...
声に反応して耳が跳ね『どどどどうしよ、きき緊張する』心臓...
「君が俺を助けてくれたの?」「ひゃっひゃいっ!?そっそこの...
「ありがとうね。お陰で助かった。きちんとしたお礼は後程で...
ぷっと吹く音が聞こえて来たが、顔を出す方が恥ずかしい
「それでさ、俺、全裸なんだけど、もしかして、イタズラして...
『あうぅ、し、信用されてない』寝ている時に、あちこちくん...
「気になったらまた質問するけど、とりあえず最後だ」そう言...
『もう、この人一体何なの?』そう思いながらも彼を見る。今...
どきどきしながら彼の気の済む迄真っ赤になりながら付き合っ...
「記憶に有るのとほぼ一緒だな。先ず間違いなさそうだ。デル...
自分には分らない事を言い出した彼、一体何を話してるんだろ...
「君の母親、エルフでしょ?」「何で、判るんですか?あてず...
思わず彼を凝視し、真剣に問い出してみる「母と会ったって、...
彼は、ん〜と唸ってから「トリステインだね。後、申し訳ない...
「お、お母さん、い、生きてたんだね、ひっく、また…会いたか...
ぽろぽろ零れる涙を両手を使って拭いてると、彼が頭にポンと...
『悲鳴よ、もっとあげろ。こんなの拷問じゃねえか』
そう思いながら、身体中に走る痛みのお陰で脂汗を垂らしつつ...
『本当に負傷してて良かった。生きてる桃源郷とはこの娘だな』
柔肌の感触、胸の感触太ももと尻の感触、サラサラの髪の下に...
やっと落ち着いた少女が、胸から離れて恥ずかしそうにしなが...
「母の最期を看取って頂けました?」「ああ」青年ははっきり...
少女はきゅっと息を詰めてから一気に吐き出した
「あの、あの、あの!!わたし、ティファニアと言います!テフ...
今迄とは違うはっきりした物言いに、青年がにこっとしながら...
「俺は平賀才人、才人でもなんでも好きに呼んでくれて構わな...
「色んな呼び方されてるんで、気にしてないから好きに呼べば...
才人は先程彼女の頭に手を当てた際に気付いた左手の甲を見て...
「は、はい。気になります。色々と」「ま、おいおいね。それ...
才人が発したガリア語以外の発音に首を傾げつつテファは、未...
才人はとりあえず下着を探すために視線をあちこちに移したの...
「あの、何をお探しですか?」「まずは下着、それと俺が持っ...
「えっと、下着は無いです。サイトの服は全てボロボロで、剣...
そう言って、テファはやっと才人の上から降り、とたとたと扉...
後に残された才人はデルフに話しかける
「…デルフ」「…おう」「使い魔契約終了したな」「おう。感想...
* * *
終了行:
目覚め
目の前の風景は、何処にでもある高校の教室で、HRが終わっ...
思い思いのまま生徒達が立ち上がり、近くに居たクラスメイト...
『平賀ぁ、ゲーセン寄ってこうぜ、ゲーセン』『お、いいね』
ブブブブ
その時、狙い澄ましたかのように、着信バイブが振動し、平賀...
『渡辺、わり、用事押し付けられちまった。お先に帰るわ』『...
『うん行く行く。今の内に大蛇薙ぎ習得しとかないと』『平賀...
次々に言い寄られる少年少女に別れを告げ、少年は校舎を抜け...
ポケベルには51と電話番号のみが記されている
『こんな呼び出しすんのは義姉さんか?また子供の御守りの仰...
途中でくるりと回ったが、少し考えてやっぱり回れ右をする
「後がこえぇから、行くか…。それに、さやかがふくれるしな」
さやかとは少年の姪っ子で、産まれた時から少年が面倒を見さ...
肝心の父たる兄には懐かずにそっぽを向かれてる為、ガックリ...
才人が自宅とは違う方向に走って行き、バスに乗るとそのまま...
目的のバス停で降り、少年はそのまま歩きながら口笛を吹いて...
兄が無理して組んだローンの戸建て住宅で、ささやかながら幸...
「おっす。来たぞ、さやかぁ……あれ?」何時もなら、突撃して...
靴を脱いで、きょろきょろと見回して、暫くすると異変に気付...
「何だこりゃ?義姉さん、さやか、居ないのか?」
部屋の扉を開けて確認し、床に血の痕が付いてる事を確認し真...
「さやか!居るなら返事しろ!俺だ!おにいちゃんだ!」
才人がそう言いながら部屋を見回してると、リビングで倒れて...
「…」何も言えなかった。腸がぶちまけられ、原型を留めない肉...
思わず口を押えるが、まだ犯人が居るかも知れないと気付いた...
警察に連絡の前にやらなきゃならない事がある
「さやか、返事しろ。おにいちゃんだ。もうやった奴は居ない...
二階から声をかけると別の押入れからどんと音がし、才人は一...
「…」声にならない声を上げながら、才人の姪は才人に両手を広...
* * *
才人が警察に連絡を入れて近所は大騒ぎになり、才人は警察に...
「何で、俺が犯人扱いされなきゃならないんだよ!ふざけんじ...
「皆そう言うのさ。やったのは俺じゃないってね。さっさと吐...
「それが家族殺された人間に対する態度かよ!?さやかが現場居...
取り調べの警察官はふてぶてしく才人に詰め寄る
「事件ってのはな、第一発見者が大抵犯人なんだよ。つまり、...
才人は一旦硬直した後、怒鳴ったのだ
「だったら余計俺を釈放しやがれ!さやかの状態のが大事だろ...
才人の怒号が収まった後、警察官は面白くなさそうに言い放つ
「取り調べのが重要だ」「…てめえ」「暴れるのか?良し良し、...
にんまりした警察官に才人は憤慨しながらも椅子にどかっと座...
「黙秘権を行使する。こういう時は弁護士付くんだろ?国選弁...
そう言ったまま黙ると「…ふん、まあ暫く飯食わせてやる。知り...
結局弁護士が到着したのは翌日で、才人が証拠不十分で釈放さ...
「警察の糞野郎!何かあってもぜってぇ協力しねぇからな!!」
才人が警察署の出入り口でデカい声で捨て台詞を吐き、隣の弁...
「とんだとばっちりでしたね、平賀君」「本当冗談じゃねえよ...
「いえ、君みたいな人を助けるのが仕事ですから」「なんかホ...
才人がぺこぺこ頭を下げ、弁護士が名刺を差し出した
「何かあったらこちらに連絡下さい。相談に乗りますよ」「あ...
そう言って弁護士とは警察署前で別れ、一人家路に着いた
* * *
「ただいま〜」
才人が言いながら玄関の扉を閉めると勢い良く小さな影が飛び...
そのまま頭をぐりぐり押し付けてる姪の頭を撫でつつ廊下に上...
「やっと帰って来たの。弁護士先生から聞いてびっくりしたよ...
憤慨してる母がそのまま台所に戻りつつ、才人に声をかけた
「飯食って無いならご飯にしましょ」「丁度腹減ってたんだ」
ずっと才人に抱き付いたままの姪が不安そうに才人を見たのを...
* * *
才人は飯を食べた後、母に案内されて仏壇に手を合わせ「兄貴...
そう言って、歯を食い縛る。姪の前で泣く訳にいかない
「才人が悪いわけじゃないからね」「…あぁ」
才人に合わせて、姪も手を合わせており、才人が終わったのを...
「さやかはずっとこの調子か?」「私達にはやって来ないわよ...
自分の事を聞かれてたのに気付いて才人に顔を上げて喋ろうと...
「大丈夫だ、さやか。無理しないで良いからな。その内喋れる...
姪はほんの少しだけはにかみつつ、こくりと頷いた
* * *
「おぅ、殺人事件の容疑者の登場だ」「…渡辺、笑えねぇ冗談は...
言われた瞬間才人が殴りかかったのを剣呑な雰囲気を察した他...
「平賀落ち着け!確かにお前は悪くねぇ。渡辺、今のは言い過...
「渡辺には謝らせるから引け。こんな事で手を出したら、お前...
容疑者扱いされた上に、やっと学校に登校出来た初日でこれだ...
ガシャンと突き飛ばされた生徒が机に衝突し、崩れ落ちるが才...
「もう一度言ってみろ?あ?もう一度言ってみろよ」「ひっ」
才人が襟首掴んだまま一発殴ると、そのまま掴み上げてぶん投...
ガシャァと派手に机が犠牲になり、女生徒の悲鳴が重なった
「きゃあああああああああ!?」「平賀を止めろ〜〜〜〜〜〜!!...
女生徒が二人走って行き、その場に居た男子生徒が才人を止め...
* * *
職員室に連行された才人は教師から詰問されてるが、一切悪び...
「おい平賀、何をしたか判ってるのか?」「家族を殺された事...
なんせ居合わせた生徒複数からの証言有りである。才人はぼろ...
「お前な、少しは反省は「家族を殺された現場を見て、原型を...
教師も黙ってしまった。誰だろうと必ず怒る。怒らないのは家...
「確かに渡辺が悪い。悪いが、手を出したら、出した方が悪く...
この突っ込みは教師には効く
「…暴力行為で退学にするぞ」「どうぞご自由に。そしたらこの...
ワイドショー絶好のネタである。教師は真っ青になるが、その...
「ま、待ってくれ、話し合おう、な」「俺にはもう無いよ。退...
才人は教師の言い分に興味を示さず、職員室を後にし、教室に...
「俺を止めようとして怪我した奴、悪かった。スマン。渡辺は...
逆に聞かれたので肩を竦めて見せ「平賀の言う通りだ」そう言...
* * *
才人の暴走は職員会議で物議を醸し、最終的には一週間の停学...
才人に殴られた生徒は打撲が酷いものの、幸い骨等には異常が...
「才人、送り迎え悪いわね」「別に構いやしねえよ。停学中だ...
「あんたも馬鹿な事するねぇ。ほっときゃ良かったのにさ」「...
母はそう言って気にせず、抗議に来た相手両親にも一歩も引か...
そんなこんなで停学期間も残り二日になり、才人は小学校の放...
才人が廊下を静かに歩いて教室をがらっと開けた瞬間、才人の...
「………」
* * *
ロンディニウムとロサイスを繋ぐ街道から西に外れた小さなウ...
年上の女性は暫くすると出稼ぎに出てしまい不在になったが、...
なんせ二人共杖を持っていたので、触らぬ神に祟り無しで有る...
実は一つ重大な問題が有ったのだが、その事を指摘する者は村...
生活基盤を確保した少女は暫くすると負傷した兵士を運び込み...
子供達に朝ご飯を食べさせた後、少女は洗濯を水瓶から汲み出...
「おう、エルフの嬢ちゃんいつもスマンね。支払いは相棒から...
「もう、剣さんたら、頼んだのは貴方なのに、支払いは怪我人...
そう言って、むすっとしてからくすりとする
「俺っち剣なんだからしょうがねえじゃん。売った所で二束三...
少女は知っている。自分が彼を見た時は完全に手遅れだったの...
「…冗談じゃねっつの。なんでこのデルフリンガー様がちっぽけ...
才人の身体を拭き、血の滲んだ包帯を取り換え、スープを口移...
「剣さんって、この人の事、とても気入ってるんだね」「なあ...
* * *
少女の家に担ぎ込まれた青年が目覚めず、もう一週間以上経過...
少女の家に担ぎ込まれた青年の容体は変化せず、今もベッドの...
子供達も様子を見に来る位だ「ねぇ、テファ姉ちゃん、この人...
頷いた最年長の少年が小さい子の手を引いて部屋から出て行く...
毛布を捲り、包帯があちこちに巻かれた全裸姿の青年が寝てい...
そう言って花瓶の中味を見てニコリとする少女。それだけ経験...
流石に大便をされたらシーツ全替えに水とお湯大量動員の大騒...
最初見た時は焼け爛れていて骨迄露出していた右腕は火傷の傷...
「さてと、やりますか」そう言って、少女は手足の包帯から外...
包帯を一か所外すとお湯で絞った手拭いで拭き上げ、新しい包...
「この人、傷だらけで勿体無いなあ。こんなに綺麗な肌、見た...
彼が他の男と違う点は、髭に限らず体毛が手入れされている点...
尖った耳がでれりと下がり、うっとりする少女。起きていたら...
上半身から拭いて行き、下半身を拭いてる時に身体がピクリと...
「やめろぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」「きゃあぁぁぁぁぁ!?」
大声と共に上半身を跳ね上げて飛び起きた青年の胸に頭から突...
「……あれ?夢か?ここは?」「よう、やっとお目覚めだな、相...
青年がきょろきょろ周りを見回し、身体中の悲鳴に思わず顔を...
「デルフ、俺はどれ位寝ていた?と言うか、今回ばかりは完全...
そう言って口を閉じて考え始める青年を見て、少女はパニックだ
『な、何でわたしの事無視するの?まさか気付いてないの?わ...
青年の胸の上で何も出来ず固まってぷるぷる震えていると、や...
「え〜と、初めましてかな?幾つか質問有るけど、良いかな?...
声に反応して耳が跳ね『どどどどうしよ、きき緊張する』心臓...
「君が俺を助けてくれたの?」「ひゃっひゃいっ!?そっそこの...
「ありがとうね。お陰で助かった。きちんとしたお礼は後程で...
ぷっと吹く音が聞こえて来たが、顔を出す方が恥ずかしい
「それでさ、俺、全裸なんだけど、もしかして、イタズラして...
『あうぅ、し、信用されてない』寝ている時に、あちこちくん...
「気になったらまた質問するけど、とりあえず最後だ」そう言...
『もう、この人一体何なの?』そう思いながらも彼を見る。今...
どきどきしながら彼の気の済む迄真っ赤になりながら付き合っ...
「記憶に有るのとほぼ一緒だな。先ず間違いなさそうだ。デル...
自分には分らない事を言い出した彼、一体何を話してるんだろ...
「君の母親、エルフでしょ?」「何で、判るんですか?あてず...
思わず彼を凝視し、真剣に問い出してみる「母と会ったって、...
彼は、ん〜と唸ってから「トリステインだね。後、申し訳ない...
「お、お母さん、い、生きてたんだね、ひっく、また…会いたか...
ぽろぽろ零れる涙を両手を使って拭いてると、彼が頭にポンと...
『悲鳴よ、もっとあげろ。こんなの拷問じゃねえか』
そう思いながら、身体中に走る痛みのお陰で脂汗を垂らしつつ...
『本当に負傷してて良かった。生きてる桃源郷とはこの娘だな』
柔肌の感触、胸の感触太ももと尻の感触、サラサラの髪の下に...
やっと落ち着いた少女が、胸から離れて恥ずかしそうにしなが...
「母の最期を看取って頂けました?」「ああ」青年ははっきり...
少女はきゅっと息を詰めてから一気に吐き出した
「あの、あの、あの!!わたし、ティファニアと言います!テフ...
今迄とは違うはっきりした物言いに、青年がにこっとしながら...
「俺は平賀才人、才人でもなんでも好きに呼んでくれて構わな...
「色んな呼び方されてるんで、気にしてないから好きに呼べば...
才人は先程彼女の頭に手を当てた際に気付いた左手の甲を見て...
「は、はい。気になります。色々と」「ま、おいおいね。それ...
才人が発したガリア語以外の発音に首を傾げつつテファは、未...
才人はとりあえず下着を探すために視線をあちこちに移したの...
「あの、何をお探しですか?」「まずは下着、それと俺が持っ...
「えっと、下着は無いです。サイトの服は全てボロボロで、剣...
そう言って、テファはやっと才人の上から降り、とたとたと扉...
後に残された才人はデルフに話しかける
「…デルフ」「…おう」「使い魔契約終了したな」「おう。感想...
* * *
ページ名: