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Last-modified: 2008-11-10 (月) 22:47:06 (5645d)
「はっ…はぁ…あぁ…」 深夜のトリステイン王宮。 ぷちゅ…ちゅく…。 「あっ…はっ…さ、サイトさま…」 簡素なベッドの上で、シーツに包まれた肢体が熱い吐息と言葉を漏らす。 くちゅ、くちゅ、くちゅ。 水音がだんだん早くなる。それと共に、甘い声もだんだんそのトーンを上げていく。 「ふぁ、ふぁ、あぁ、いいの、そこ、もっとぉ、サイトさまぁ」 声の主はシーツの中で丸まって自慰をするだけでは我慢できなくなったのか、シーツを跳ね除けると淫らに膝を立て、自らを中空に持ち上げ、そこを白磁の指で犯し始めた。 「あ、だめ、だめ、いく、いくのぉ、いっちゃうのぉ!」 一際大きな嬌声を上げ、アンリエッタの身体がかくかくと震える。 「あ、は、はぁ、はぁ、はぁ…」 荒い息をつき、女王は自らを犯していた掌を自分の前に持ってくる。 「いよいよ明日は『お稽古』の日ですわね、サイト様…」 双つの月に己と想い人を重ねながら、アンリエッタは明日の宴に思いを馳せて、眠りについたのだった。 今日はルイズはお出かけ、シエスタはジェシカんとこの手伝い。タバサはなんか本買いに行くとかで居ない。 「待て、何故逃げるサイト」 …いやだって…そんな獲物を待ち受ける肉食獣の目で待ってられたら…。 「…なんだその目は」 なんか嫌な予感がする。 「いや、私は今日非番なんだよ」 言って視線を逸らしながら頬をぽりぽりと掻くアニエスさん。 「…またなんか企んでますね?」 言った瞬間に俺は百八十度反転して。 がしっ。 「ぐえ」 襟元をアニエスさんにひっつかまれて、塔の中に引きずり込まれたのだった…。 塔の中は窓が少なくて薄暗く、そこが王城であることを忘れさせるような造りだった。 「ここはな、昔捉えた敵兵を収監する場所だったんだよ」 では今は違うのだろうか? 「今は、戦争もないから、犯罪の容疑者を一時的に収監したりする程度にしか使われん。 アニエスが足を止める。 「この先はだな。その昔、敵兵を拷問するのに使われた場所なんだよ」 やっぱアレっすか、SMっすか、などと不埒な事を考えた才人だったが。 「いや。スポンサーのたっての願いでな、今日はここで『お稽古』だそうだ」 その言葉と同時に、アニエスが扉のノブを引くと、その扉はその重厚さに似合わぬ軽快さで、開いていった。 「お待ちしておりました、サイト様」 まるで地下牢のようなその部屋とは全く不釣合いな、白い妖精がそこにいた。 「姫さま…」 そこまで言って才人は思いとどまる。 「どうぞ、サイト様の思ったとおりにおっしゃってくださいな」 ごつん、と思わず突っ込んだ才人の後頭部に、アニエスの拳骨がめり込む。 「…無視しないでください…」 拗ねた。 「いえあの陛下を無視してるわけではなくてですねっ!?」 二人のやり取りをぽかんと眺めていた才人だったが、これはチャンスだ、とばかりにそろりそろりと忍び足で逃げ出そうとする。 がしっ! その両肩を、今まで口論していたアンリエッタとアニエスの手ががっしりと握る。 「あ、あのう…?」 二人はにっこりと笑って、才人をぐいっ、と引き寄せる。 「言っただろう?」 抵抗を続ける才人に、アニエスは尋ねた。 「何をそんなに嫌がるんだ?」 いやだって、俺の意思がないじゃないっすか、と言った才人に、今度はアンリエッタが応える。 「サイト様の意思も尊重しますよ、もちろん」 何か含みのある物言いに、才人が疑問をぶつけると、今度はアニエスが応えた。 「ただし、陛下の意思が尊重される場合もある」 なんじゃそりゃ、という顔の才人に、アニエスは説明を始める。 「今からお前には、陛下に尋問をしてもらう」 才人の顔が疑問に歪む。 「…陛下のたってのお望みでな。 才人ははぁ、と呆れた顔をした。 「…なんだその顔は。トリステイン女王を好き勝手できるんだぞ?もう少し喜べ。 なにをだー!という才人の突っ込みに、後ろからアンリエッタが声を掛けた。 「あ、あの、お手柔らかにお願いしますね、サイト様…?」 その声に才人が振り向くと。 アニエスは才人をアンリエッタの前に立たせる。 「さ、はじめようかサイト」 しかし、尋問というものの経験のない才人は、目の前で両手を縛られたアンリエッタに、何をしていいのかわからない。 「えーっと…どうすればいいんです?」 才人の言葉に、呆れたようにアニエスは肩をすくめる。 「だから言ったろう。陛下から『ある言葉』を聞き出すんだよ。 いや何をしてもいいって…と才人は考える。 「じゃあ姫さま、その言葉とやら、教えてください」 才人の間抜けな質問とアンリエッタの即答に、その場に流れるビミョ〜な空気。 「アホかお前はっ!」 ぽりぽりと頬を掻いてそう言い訳する才人。 「では教えてやろう。尋問の基本はな。 才人は思わずやっぱSMっすか、などという気分になる。 「相手に『言ったら楽になれる』と思わせるのがコツだな。 今一度才人はアンリエッタに向き合う。 「無理です。」 即座にそう言った才人を、アニエスの蹴りがふっとばす。 「あ、あの、アニエス…?」 肩で息をするアニエスに、アンリエッタが語りかける。 「な、なんでしょう陛下!?」 やはりアンリエッタも向いてないと思ったのだろう。 「…こういうのしたいって、言ってきたの陛下じゃないですか」 そう、これを言い出したのは他でもないアンリエッタなのだ。 「ええ、でも…なんかもっとこう、なんていうか…」 アニエスのいう事は確かに的を射ていたが、しかしそれでもアンリエッタは才人に責めて欲しいのだ。 「…わかりました。不本意ではありますが、アレを使う事にしましょう」 言ってアニエスの視線が向いた先には、小さな薬棚があった。 目を覚ますとアニエスさんが俺の顔を覗き込んでいた。 「大丈夫かサイト」 俺は蹴られたわき腹のあたりをさすりながら立ち上がる。 「そうか痛いか、ならいい薬があるぞ」 …突然何を言い出すんだこの人わ。 「…何を企んでるんですか」 俺の質問に、しかしアニエスさんは。 「企むなど人聞きの悪い。ちょっと薬を盛ろうとしているだけだ」 にっこり笑ってとんでもない事を! 「さあサイト」 にっこり笑ってアニエスさんが俺を床に引きずり倒す。 「だいじょおぶ、痛くしないから♪」 しかし俺の突っ込みは虚しく空に散って。 そして再び才人は、両手を縛られたアンリエッタの前に立つ。 「あ、あの、サイト様…?」 才人は言いながら、アンリエッタの顎を軽くつまむ。 「さてと、それじゃあ…」 そう言って才人はアンリエッタの顎に当てた指をつつつ、と喉の方へずらしていく。 「あんっ…」 その感覚に思わず、アンリエッタの喉から声が漏れる。 「あれえ」 アンリエッタの反応に、才人はアンリエッタの耳元に口を寄せる。 「今、可愛い声が漏れましたよ? アンリエッタの反論を見て、才人は嗜虐心を煽られる。 びくん! アンリエッタの身体がバネ仕掛けの人形のように縮こまる。 「ひゃぁっ?」 才人はその反応に気をよくして、跳ね上がった太股に手を這わせる。 「さて、続きをして欲しかったら…って言いたい所ですけど」 そしてその手を、足の付け根へ少しずつ少しずつ、にじり寄らせていく。 「やぁっ…そんな…」 真っ赤になって、太股を閉じるアンリエッタ。 ぬちゅ…ぬちゅ… 「や…はぁ…だめぇ…」 そしてそのまま、指に布を絡ませてアンリエッタの入り口を犯した。 ぐちゅ… 「やっ!ゆび、ゆびがぁ!」 才人はそう言い放つと、布を残して、指をアンリエッタから引き抜く。 「え…なんで…」 上気した頬と潤んだ瞳で才人を見つめ、アンリエッタは呟く。 ビィィっ! 乱暴に白い布を引き裂くと、白い双丘が露になる。 「乳首もこんなに硬くして…それじゃあこのいけないおっぱいを虐めましょうか」 才人はアンリエッタの言葉を待たず、両手でその白い球体を押し潰す。 「やっ!いたっ…」 跡の残りそうな強さの責めに、アンリエッタは思わず苦悶の声を上げ、前で組まれたリボンで縛られた腕を縮こまらせる。 「これは失礼。痛かったですか?」 そして才人は、今度は優しくアンリエッタの乳房をこね回す。 「あっ…やぁ…」 その刺激にアンリエッタの喉から嬌声が漏れる。 「あれ?どうしたんですか姫さま?胸だけじゃ足りませんか?」 物足りなさに、アンリエッタの心が悲鳴をあげていた。 「じゃ、どうして欲しいか言ってください」 才人の催促に、アンリエッタは。 「あ、あの、下の、私の女の子の部分も、いじってください…」 そう言って、淫らに足を開く。 ぐちゅうっ! 「ひぁっ!」 アンリエッタの背筋が、鋭い歓喜に反りあがる。 ぐちゅ、ぐちゅ、ぐちゅっ 淫らな音を立て、アンリエッタのそこは涎を垂らして才人の指を受け入れる。 「あ、あぁっ、はげしっ、ふぁぁっ」 やがて開いていた脚がだんだんと閉じ始め、アンリエッタの足の指先が内側に縮こまっていく。 「あ、いく、いく、わたし、もぉ」 ちゅぽんっ しかし、体中を丸めて達しようとしていたアンリエッタの蜜壷から、不意に才人は指を引き抜いた。 「えっ、あっ、なんでっ」 涙を流し、絶頂への階段の途中から放り出されたアンリエッタは、逝けない不快感を露にする。 「今は姫さまの尋問中ですからね。姫さまから『ある言葉』を言ってもらわないと、続きはしてあげません」 思わずその言葉を口走ってしまいそうになるアンリエッタ。 「まだですよ姫さま。もうちょっと、頑張りましょう」 意地悪くアンリエッタの言葉をそう止めて、後ろに控えているはずのアニエスに語りかける。 「それじゃあ出番ですよアニエスさん。手伝ってください」 二人の行為に見入っていたアニエスを、才人は抱き寄せたのだった。 「やぁっ、そんなっ、ふぁぁ!」 はしたない水音と嬌声が、部屋の中にはこだましていた。 「だめぇっ、またくる、きちゃう、きちゃうぅっ!」 言ってサイト様は自分の動きを止めて、張形を激しく出し入れする。 「ひ、あひ、いくぅ、またいくぅぅぅぅぅ!」 かくかくとアニエスの身体が震え、その股間から…薄黄色い…。 「あれえ、姫さまの見てる前でお漏らしですか?見られて感じて、しかもお尻がイイなんて、とんでもない変態の騎士様ですね」 そしてサイト様はアニエスの反論を打ち切って、アニエスのお尻から…あの大きな張形を、一気に引き抜いた。 ぶちゅぶちゅぶちゅぶちゅっ! すごい音を立てて、アニエスのお尻から大きな、歪なモノが引き抜かれる。 「あひ、らめ、らめぇぇぇぇぇぇぇぇっ!」 アニエスは、また逝ってしまったみたい…。股間から、今度は透明な液体を撒き散らして、身体を反らせる。 「さて、それじゃあ…」 不意に、サイト様がこっちを向いた。 「おやおや、ずいぶんとはしたない格好ですね、姫さま」 私は思わず顔を逸らして、身体を縮こまらせる。 「オナニーは気持ちよかったですか?」 必死に…自分を慰めてたんだけど…。 「さて、それじゃあ姫さまに改めて質問です」 不意にサイト様がそう言ってくる。 「『ある言葉』、教えてください。 言ってサイトさんは、アニエスに突き刺したモノを…前後に動かし始める。 「ひ…まら…ら、めぇ…」 呂律の回っていないアニエスの声が、彼女に与えられた快感の大きさを私に伝える。 きゅんっ…。 私の中の、女の器官が、サイト様を…男を、欲しがっている。 「サイト、様…」 私は、欲望に耐え切れず、言ってはいけない言葉を口にする。 「なんでしょう?まだ言う気になれません?ああ、気持ちよくていっちゃいそうだなあ」 え…?ちがう、ちがうのに…! 「ち、違うんです!言葉っていうのは…あなたの、名前なんです!サイト様…!」 言って、サイト様はアニエスから離れる。 「それじゃあ、お望みどおりのものを差し上げますよ、姫さま」 私の、目の前で…。アニエスの液でベトベトの、サイト様を…。 びゅびゅっ! え…? 「あら、すいません。出ちゃいました」 私の体に…熱い、サイト様が…いっぱい…。 「どうしましょう、縮んじゃいましたよ」 サイト様はそう言って、何か言葉を続けようとする。 「ほしいの、サイト様が、欲しいの…」 その前に、私は縛られた手で、サイト様を手にして…。 正直疲れました。 「…あれだけしておいて、まだ立つか。さすがだな」 ってアニエスさん!いつの間に! 「そんなに見ないでくださいっ!」 俺は慌ててアニエスさんから身体を逸らす。 「あら、それは男性として誇っていい事だと思いますよ。サイト様」 俺が向きを変えたそっち側にいたのは。 「ちょ、姫さまっ!?公務はいいんすかっ!?」 王様が王城を離れていいとは思えないんだが。 「大丈夫、またルイズに変わってもらいましたから」 って、またかこのひとわ! 「うむ、尋問をうまくやった褒美をやると言ったろう?」 言ってアニエスさんは俺の右腕をがっしと抱える。 「そうです、私もサイト様に喋ってしまった罰を受けなくてはなりません」 そして、逆サイドの腕を、今度はアンが抱える。 「あ、あの、それってどういう…?」 そして二人は俺の両腕を抱えたまま、裏門の外へと歩き出す。 「ちょっとまってーーー!まだスルんすか二人ともーーーーっ!?」 いやそういう問題じゃなく!なんで勝ってもこういう展開なわけ!? 「言っただろう?」 そして俺は…。その夜、星になったのだった…。〜fin |
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