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Last-modified: 2008-11-10 (月) 22:47:47 (4401d)

虹山
 
393 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/25(土) 23:39:48 ID:p80i1xPF
ルイズはアルヴィーズの食堂で生まれたままのタバサを目撃しサイトをボロ雑巾のようにボコボコにして自分の部屋に戻り、シエスタにありのままに伝え
サイトが気絶から冷める頃には聖キリストのごとく十字架にロープ縛られてるサイトと悪魔が右前方(ルイズ)と左前方(シエスタ)がいる構図が見事に出来上がっていた。

「誤解だって!」
ルイズたちに食堂で起こったことを正直に話しているサイト。
しかし
「アアアンタ、わたしよりぃいいちぃさな女のこぉおおおおおにぃいいいいいいいいい!!」
しかしごらんのとーりまったく聞いていない。
「ほんとだって!第一おまえさっき俺の話は信用するって言ったばっかじゃんか!!」
「うるさい!裸のタバサと一緒にいた犬の話なんて信用しようにも信用できるはずないじゃない!
あんたなんて五十回ぐらい死んで生まれ変わる必要があるわ!アンタは犬だけど尻尾を振るにもほどがあるわよ!」
といい新しく買った鞭でサイトを痛めつけていた。

394 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/25(土) 23:41:04 ID:p80i1xPF
こんな拷問が約一時間・・・

「あんたね、この前のテファの時のように反省文を書きなさい。も・ち・ろ・ん、わたしが採用するまで永遠にね」
「はぁ!?ふざけんじゃねーよ!この前アレだけ反省文書いたにまたやれっていうのかよ!いてぇ!」
サイトの言葉にルイズの鞭が飛ぶ。
「犬には拒否する権利はないわ。シエスタ、ありったけの原稿用紙をもってきて」
「わかりました。ミス・ヴァリエール」
シエスタが部屋を出て行く。
「信じろよこのバカ!俺はタバサとは何にもしてねーっての!」
「信じたくても信じるにあたいする行動をアンタ何一つとってないじゃない。そんなエロバカ犬は徹底的に躾けなくちゃならないの」

なんやかんやで最終的には反省文を書くことになったサイト。
それから事件は虚無の曜日の前夜におきた・・・

395 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/25(土) 23:41:59 ID:p80i1xPF
サイトが358の反省文を読み上げている時だった。
ルイズはタバサとサイトが成り行きでああなってしまっていることはタバサがルイズに自分から言っているためわかっていた。
しかしどうにも許せないのである。
好きだといっておきながら、自分も遠まわしだったけど応えたのにあっちへこっちへふらふらしているサイトを見ていると本当に許せないのだ。
「ルイズ・・・もういいだろ?」
「私は没だと思うけど。シエスタはどう思う?」
「没ですね」
もうサイトは精神的に限界だった。
さすがに堪忍袋が切れたのである。
「ふざけんなよ・・・ルイズもシエスタも。俺がいったい何をした!
何度も言うけど別に何にもしてねーんだよ俺は!それなのに飯はスープと硬いパン一個!反省文はもう359枚目!!
文句言ったら鞭がとぶ!!躾にもほどがあるだろうが!!俺はお前らの奴隷じゃねぇ!!」
「なによなによなによ!あんたば悪いんでしょ!
わたしに好きっていっておきながら誰にでも尻尾を振っちゃうあんたが悪いんでしょーが!!!」
とうとうルイズのエクスプロージョンが飛んでしまった。いつもの何倍にも強い威力と爆発音に混じったサイトの頭が壁にぶつかる音が響いた。
「ミス・ヴァリエール!いくらなんでもやりすぎですよ!」
シエスタがサイトのそばに駆け寄って叫んだ。
ルイズは涙目になっていてもうしゃべることができなかった。
「もう、躾はやめにしましょう」
そういいながらシエスタはサイトを医務室に運ぶためおんぶした。
「私もやりすぎました。もうサイトさんも十分反省してるでしょうし、明日はもう仲直りで良いじゃないですか」
ルイズはただ涙を流しながらうなずくだけだった。

396 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/25(土) 23:42:32 ID:p80i1xPF
次の日、ルイズたちはサイトに謝ろうと思い医務室を訪れた。
しかしベットにサイトはいなかった。置き手紙を残して。

置き手紙にはこう書かれていた。
「家出します。サイト」

「「・・・・・・ええええぇぇぇぇぇぇ!!」」
魔法学院に二人の絶叫が響く。

397 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/25(土) 23:43:39 ID:p80i1xPF
一方サイトはというと馬に乗って町に出ていた。
「しっかしおでれーたぜ相棒、お前さんあんだけ痛めつけられたのにプレゼントを買ってあげようなんて凄いねー。おいら感動しちまうよ。」
「まぁ俺が原因だしな。俺があっちへこっちへふらふらしたり、いくらテファがお願いされたからって、あの胸もんじまったらルイズはキレる事はわかりきってることだったしなー。
シエスタも俺がはっきりしてないからルイズと一緒に俺を痛めつける事もわかるし、ルイズも俺が好きだって言ってからこの前やっとこたえてくれたもんな、好きって言葉で言ったわけじゃないけど」
「うん」
「だからやっぱルイズのその気持ちに自分も応えなくちゃなーと思うんだ」
「相棒は女に優しいね。それはそうと勝手に出てきてよかったんかい?娘っこたちきっと心配してるぞ?」
「あー大丈夫ダイジョーブ、ちゃんと置き手紙書いといたから」
しかしサイトはルイズたちが叫んでいることを知らない。
サイトは置き手紙に「町に行く」と書きたかったのだが、町という単語がわからなかったのである。
しょうがなく意味が伝わるようにどう書けば良いかを悩んでいると低レベルのサイトのノーミソは「家を出てる」と書いたのだ。
しかしまだサイトは読めてもまだ書くということがままならない。文法を間違え書いたのである。
よって「家出します」なんて書いてしまったのだ。それで大パニックになっていることも知らずに。

398 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/25(土) 23:44:25 ID:p80i1xPF
ギーシュたちの溜まり場であるゼロ戦格納庫ではどうにかみんなの信頼を取り戻すことに成功したサイトを除く水精霊騎士隊がケティたち親衛隊と一緒にお酒を飲んでいた。
「いやーこの前の戦いはホントつらかったな。まだ少し関節が痛いよ」
ぼやきながらギーシュは肩をまわしながら言った。
「ぼくはこのすばらしいおなかと脂肪があるからね。あんなのへっちゃらさ!」
マリコルヌが誇らしげにギーシュのぼやきに応えながら女子たちに胸を張っている。
「確かにあの戦いは凄かったですわねー」
親衛隊の女の子たちがあいづちをうっていた。
「ギーシュ様ったらとっても勇敢でかっこよかったです。それにくらべてサイト様ったら情けなかったわ!」
その言葉を言った瞬間ギーシュとマリコルヌはいつものちょっと間の抜けた顔から真面目な顔になった。
「君たち、そんなことを言うもんじゃあない。
サイトはあのハーフエルフのためだけではなく僕たちのためにも頭を下げてくれたんだ。
僕たちや僕たち一族が異端になってしまわないように土下座までしたんだ。
もうそんなことは彼の名誉のためにも二度と口にしないでくれ」
「そうだよ。僕たちもサイトが土下座をしたからこそ戦ったんだ。
もしサイトが土下座してくれなかったら杖を握ることさえしなかったと思う。
それに僕たちが戦い始めてからサイトは素手で戦ってた。自分の剣も使わずにね。
彼は本当は戦うことは大嫌いだと思うんだ。だけど誰かを守るために戦ってる。
あの戦いで本当に祝ってあげなきゃならないのは僕たちじゃなくてサイトだよ」
ギーシュたちは戦いの後モテモテで良い気分になっていたが見つめ返してみるとやっぱりサイトが一番報われるべきなのだ。
二人の言葉で親衛隊の女の子たちは黙ってしまった。

399 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/25(土) 23:45:49 ID:p80i1xPF
そんな溜まり場の沈黙をやぶる者がやってきた。サイトを懸命に探しているルイズである。置き手紙を見た瞬間からシエスタと二手に分かれて学院の中を探し続けているのだった。
「ねぇサイト見なかった!?」
とても急いだ口調でルイズが聞いてきた。
「サイトかい?飲まないかって誘ったら断っていったのは覚えてるけど」
「サイト様でしたら馬に乗って学院を出て行きましたけど」
その言葉を聞いたルイズは
「え?」
としかいえずヘナヘナと床に座ってしまった。
自分のせいで本当に家出したんだ。もう戻ってくることはないかもしれない。そんな罪悪感がルイズの心を重たくしていった。

400 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/25(土) 23:47:07 ID:p80i1xPF

「だけど相棒。プレゼントって何を買うんだい?」
「いやープレゼントを買うという目的できたは良いけど何買うかはまったく決めてないんだよね」
相棒はやっぱり馬鹿だねと心の中で思うデルフリンガーだが相棒のためにそんなことは口にしない。
「まぁいろいろ見ていってから決めるさ。だけどなー何が良いんだろうな。デルフー、なんか良い案ねーか?」
「何でそんなことを剣に聞くんだい?相棒のことだろうが」
「だって俺こうゆーのわっかんねーもん。六千年も生きてきた人生経験豊富な相棒に聞いてるんだ。頼むよ〜」
「やっぱ思いを伝えるくらいならアクセサリーがいいんじゃねーか。指輪とか」
「ゆ、指輪!?そそそそんなの俺恥ずかしくて渡せねーよ!」
顔を真っ赤にして叫ぶサイト。しかもその声で周りの人たちもサイトのほうを見ることによってもっと真っ赤になった。
「何いまさら指輪ごときで恥ずかしがってんだよ。結婚式もアルビオンでしただろ?」
「いや、そーだけどさ。やっぱ指輪はちょっとカンベンだ。ほかになんかないの」
「そーだねー。腕輪ならどうだ?指輪と違って腕輪なら純粋な意味でプレゼントになる」
「腕輪か。確かルイズは腕輪・・・ブレスレットはもってなかったよな、うん。よしブレスレットにするか!」
そういってちょうど良い店を見つけた。ルイズにペンダントを買ってやったあの店である。

401 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/25(土) 23:47:59 ID:p80i1xPF

部屋に戻ったルイズはベットの上で体操座りをして泣いていた。いつか見たことのあるような光景である。
ルイズはいまさらになって後悔と自分自身に対し怒りを向けていた。
サイトは本当に何にも悪くないのだ。生まれたままのタバサと共にいただけで何にもやっていなかったこと。
いままでもそうじゃなかったか?サイトが悪かった時もあったが大抵は自分のはやとちりみたいなものだ。
それによって毎回自分は鞭でたたきエクスプロージョンを撃ってボロ雑巾のごとくサイトを痛めつける。
そんな自分をサイトは好きだといってくれた。だけど家出してしまったということはもう自分は嫌われてしまったのかもしてない。もしサイトが帰ってきたら・・・
「ミス・ヴァリエール!サイトさんが、サイトさんが帰ってきました!」
・・・素直になろう。

402 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/25(土) 23:49:36 ID:p80i1xPF

「サイト!」「サイトさん!」
ルイズとシエスタが走ってサイトのところにやってくる。
ルイズがサイトに抱きついた。走って抱きついてきたのでサイトは倒れそうになる。
「ど、どうしたんだよ。いきなり抱きついてきて」
「もう、会えないかと思ったんだから!心配したんだから!」
「置き手紙に家出するって書いてあってわたしたち本当に心配したんですよ!」
「へ?」
サイトは置き手紙のことを話した。
町という単語がかけなかったので家を出てると書いたつもりだったがまさか『家出する』なんて意味になるとは思いもよらなかったのである。

403 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/25(土) 23:51:17 ID:p80i1xPF
「だけどサイト。アンタどうして町に行ってたの?」
ルイズのその言葉を聴いたときサイトは少し顔が赤くなりながら、しかし笑顔で
「俺はお前が好きだ。ルイズ」
その言葉を聞いたときルイズは歓喜で心が満たされ、シエスタは悲しさで心が一杯になった。
「俺さ、お前に好きって言ったくせに誰にでも尻尾を振ったりしてお前をいつも困らせていた。
だから俺はもう断ち切ろうと思う。お前に船の中で曖昧だったけど俺に好意を示してくれた。そのときすんごく嬉しかった。
俺が好きだ好きだっていってるのに全然応えてくれなかったお前がだぜ?だからルイズお前が好きだ」
「サイト・・・わたしね、あなたがいつもいつも守ってくれていたのに、
あなたは何にも悪いことをしていないのにわたしはあなたを傷つけていた。それなのにそんなわたしを好きって言ってくれた。
毎回あなたを痛めつけているわたしをよ?嬉しくてしょうがなかった。だからサイト。わたしはあなたが好き」
お互いの意思が通じ合ったとき二人は本当に嬉しかった。
シエスタは二人を見ていて涙をみせていた。
そう、わたしはフラれたのだ。サイトさんはわたしではなくミス・ヴァリエールを選んだのだ。
だからわたしは使用人として接するしかない。わたしは身を引くしかないのだ、と思い学院のほうへ歩いていった。
シエスタが泣きながら歩いていくとタバサが立っていた。そしてシエスタを抱きしめてくれた。
シエスタは声を押し殺すように泣きタバサも涙を流しながらシエスタが泣き止むまで頭をなでてやった。

404 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/25(土) 23:52:11 ID:p80i1xPF

「ルイズにさ、プレゼントがあるんだ」
「プレゼント?」
手に収まりそうな白い箱を送られた。
「あけていい?」
「もちろん、いいよ」
ルイズがあけると銀色のリングに桃色の宝石が散りばめられていたきれいなブレスレットだった。
サイトのことだからとんでもなく高いものではないと思うがそれでもそれなりの額がするだろう。
「きれい・・・」
「ルイズみたいだな、と思ってさ」
「ありがとう、大切にするわ」
そうしてルイズがブレスレットをはめる。
甘い空気が二人を包んでいる。熱く、そして長いキスをした。
赤い夕焼けが眼にしみた。夕焼けに照らされるルイズは本当にきれいだな、とサイトは思った。
この少女を絶対に守ろう。そう心に固く誓った。
「さぁ、部屋に戻ろうぜ。冷える」
顔が赤いままサイトが言った。
「そうね」
顔が赤くサイトに視線を合わせられないルイズが応えた。

405 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/25(土) 23:52:54 ID:p80i1xPF

そして学院の方で歩くこと数分。
親衛隊の女の子たちがサイトに詰め掛けてきた。
「「ごめんなさい!サイト様」」
「え?な、何が?」
何について謝られたのかいまいちわからないサイト。
「わたしたちサイト様があのハーフエルフを守るためだけじゃなく、
ギーシュ様たちまで守るために土下座をしたというのに、
それなのにわたしたちったら、そんなサイト様を情けないなんていってしまったのです。本当にごめんなさい!」
「いや別に良いよ。かっこ悪かったの事実だし」
「いいえ、そんなことありません!だからわたしたちお礼をするためにここにきました。」
「お礼?」
そうサイトが言った瞬間、何人もいる女の子たちから頬にキスされた。
「へ?」
「それでは!」
親衛隊は一目散に逃げていく。サイトは頬を押さえ呆然としていた。
サイトは顔中キスマークだらけだ。
しかし5秒後自分は今とんでもない状況に犯されていることを知った。
「さぁぁぁぁいぃぃぃぃとぉぉぉぉぉ」
「は、はい!」
「あぁぁぁぁんたぁぁぁぁはぁぁぁねぇぇぇ」
「いやどうみても俺は悪くないだろ!」
「わぁぁかってるんだけどねぇぇぇぇ、こぉぉこぉぉろぉぉがどうしてもぉぉぉ
ゆぅぅぅるぅぅぅせぇぇぇぇなぁぁぁぁいぃぃぃぃっていってんのよぉぉぉぉ」
「ご、ごめんなさい!」
「サイトのバカぁぁぁぁーーー!!!!」

406 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/25(土) 23:53:54 ID:p80i1xPF

シエスタが泣き止んだところいきなり爆発音が響いた。
「ミス・ヴァリエールでしょうか?」
「きっとそう」
「やっぱりサイトさんは相変わらずですね」
タバサは頷いた。
シエスタは思った。きっとサイトさんは明日もいつものように接してくれるのだろう、と

サイトが気絶しぶっ倒れているのをみて、
ルイズはやっちゃたっと後悔は少ししたが後でたくさん相手をしてあげようと思う。
ルイズはサイトがくれたブレスレットをはずして観察し始めた。
それにしてもサイトって結構良いセンスしてるのねーと思い始めていたとき、
ブレスレットの裏側の文字に気が付いた。
自分たちが使ってる文字によく似ているが少し、いやかなり違う。
あとでサイトに聞いてみようと思った。

その文字はサイトの世界の文字だった。
お店の人にブレスレットの裏側に文字が彫れると聞いたときにどうしようかとサイトが二時間も悩み続けようやく決めた言葉。
ベタすぎにもほどがあるとサイトは何度も思ったが最終的にそれにした。

407 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/25(土) 23:54:54 ID:p80i1xPF

 
 
 
           『 I Love You  』
 
 

 
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Last-modified: 2008-11-10 (月) 22:47:47 (4401d)

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