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Last-modified: 2009-09-13 (日) 01:46:16 (5339d)
299 名前:sukesaburou[sage] 投稿日:2006/08/28(月) 21:10:11 ID:ad30dmjs
ルイズ×サイトで、モンモン×ギーシュ。お初です。
「モンモン、ちょっといいか?」
サイトが突然、授業前の教室でモンモランシーに話しかけた。
平民ごときが話しかけるな、と言いたいところだったが、前回の惚れ薬の件もあってか、モンモランシーは普通に返答した。
「何?」
「お前の使い魔、カエルだったよな。」
「そうだけど、何?」
サイトがモンモランシーに手を合わせて懇願した。
「頼む!あの不気味なカエルを貸してくれ!」
「不気味って言わないでよ!」
とりあえずそう怒鳴ってからモンモランシーはコホン、と咳払いし
「どうしてよ?」
「・・そんなことはどうでもいいだろ!とにかく貸してくれ!」
「どうでもいいことにロビンを使われたくないわ。ワケを教えてくれるなら、考えてあげてもいいけど。」
サイトは考え込んだが、わかった、と呟くとモンモランシーの耳元で、こう呟いた。
「ルイズの寝床に仕掛けたいんだ。」
「ハァッ!?」
思わず、モンモランシーは声をあげてしまった。
サイトはそんなモンモランシーの唇の前に人差し指を突き出し、し〜っ、と呟いた。
そしてモンモランシーを人の目に付かない場所へ連れて行くと、またこそこそと話し始める。
「カエルに驚くルイズ・・それを支える俺・・で、大人の世界に・・トレビア〜ン・・。」
「何それ・・意味わかんないし・・。」
「とにかくなーそういうことだ。カエル貸してくれ!!」
「いやよ!そんな不純なことに誰がロビンを貸すもんですか!!・・あ、でも、あんたが協力してくれるなら・・。」
「は?」
モンモランシーはにやり、と微笑んだ・・・
一方そのころ、モンモランシーの彼氏でありながら浮気性のギーシュは一人教室で薔薇を見つめ、はぁ、と憂いのある溜息をついた。
先ほどまでいた彼女、モンモランシーがいつのまにかいなくなってしまったからだ。
「ああ・・僕のモンモランシー・・どこへいったんだい・・。」
「あら、モンモランシーまで行方不明なわけ?」
ギーシュは驚いて顔をあげた。
目の前に、褐色の大きな胸があった。
思わず触りたくなるような胸だ。・・・これは・・
「キュルケ。何か用かい?僕は忙しいんだ。」
「サイトがいないのよね。あなた、どこかで見た?ルイズが必死に探してるんだけど、メイドのところにもいなかったらしいのよ。」
「・・あいにく僕はルイズの使い魔なんかより、モンモランシーのことが気になって仕方がないんだ。」
「モンモランシーねぇ・・もしかして、サイトに襲われちゃってたりして・・。って、あら?」
目の前にいたギーシュの姿がなくなっている。
キュルケはうふふ、と微笑んだ。
「モンモランシー!僕のモンモランシー!どこだい!?」
モンモランシーは何が僕のモンモランシーよ、と思った。いつも浮気ばっかりしてるくせに。
モンモランシーの目の前にいるサイトはギーシュが来たのを見ると、モンモランシーを抱きすくめた。
「モンモランシー、これでいいのか?」
「・・ええ。」
正直、ドキドキした。
ギーシュ以外の男性に抱きしめられることなんてほとんどなかったから。
本当に、これでいいのかな・・・とモンモランシーは思いなおし、サイトを引き剥がそうとした・・が。
「も、モンモランシー・・。」
ギーシュのその小さな呟きが聞こえた。
相当ショックをうけているようだ。
モンモランシーはやっぱりこれでいいのよ、と思った。
モンモランシーがサイトに頼んだこととは、こうであった。
「ギーシュに焼き餅を妬かせるのよ!ギーシュの前で、私を抱きしめて。そしたら、ロビンを貸してあげる。」
「そんなことしたら、俺がルイズに殺されるだろ・・。」
「じゃあ・・惚れ薬。惚れ薬もあげるわ。これは前のやつとは違って、簡単に解除できるし、その間の記憶はないわ。どう?」
「・・わかった!」
・・という具合で、どうしてもルイズと大人の世界へベットインしたかったサイトは、承諾したのであった。