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Last-modified: 2008-11-10 (月) 22:49:48 (5645d)
150 名前: 幻化の夜(女〜録ラブエロ版4) [sage] 投稿日: 2007/10/15(月) 06:03:54 ID:dHx9vEdW ただちょっと不安材料があった。 (前回のやっぱ怒ってそうだよなあ) この前に会ったときの話である。 そういうわけで式典の後、晩餐会も終わった夜、泊まっていた宿から女王に呼び出されたとき、正直言って「あ、ヤベエ」と直感した次第である。 「あっちは月に三、四回だもの……ふふふ、わたし耐えてみせるわこの程度……でもそういう取り決めとはいえ旅先でなんてちょっと節操ないというか 危ない目でぶつぶつつぶやきだしたルイズ。使い魔をアンリエッタに「貸し出す」ときはいつもこんな調子である。 夜。北の国トリステインの少し寒い季節。郊外にのどかな田園ひろがる田舎町。 ヴィラの周囲を固める銃士隊員を、一時的にさがらせて出迎えたアニエスに頭をさげる。 「……まあ、陛下の望みだし、あのかたも年頃の少女だし、他人がこういうことに口を出すのは野暮の極みだし、人目につきさえしなければ、本来わたしとてとやかく言いたくは無いのだ。 瞬間、マジモンの殺気がその両眼に宿った。 「明日の正午には王都に帰る。そのとき陛下がまた立てなかったりしたら今度こそ、剣で尻の穴をもう一つ増やしてやるぞ」 151 名前: 幻化の夜(女〜録ラブエロ版4) [sage] 投稿日: 2007/10/15(月) 06:04:30 ID:dHx9vEdW 怖え。才人は「い、委細承知しております」と卑屈に頭を下げた。 チェス盤模様の大理石の廊下をわたり、アニエスに指示されたように一階の奥の部屋をノックする。入室許可を得る。 だがこの小さな部屋は、調度品のたぐいがほとんどない。一つずつ小さな椅子と卓があるくらいだ。あと部屋の隅に、藤で編まれたかごがある。 アンリエッタは部屋の中央、木で編まれた素朴な椅子に腰かけていたが、才人が入ってくると立ち上がった。 しかし一見したところ、アンリエッタはどうも微醺をおびているようだった。 「……姫さま、酒入ってる?」 「そうね……少し酔ったかもしれませんわ。サクランボのお酒を薦められたので」 サクランボを漬けた麦酒がこの地方の名産だ、と地元の名士が行事のパーティーで語っており、才人自身も同席した地元民からさんざん薦められたからたぶんそれだろう。 「姫さま、これ何の用」 その問いに、アンリエッタはすぐには答えなかった。どう言ったものかと考えるように、ゴブレットの薔薇水を揺らしてそれを見ている。 彼女の服は夜会用の白いドレス、シルクのサテン生地。 ドレスの上半身には、深いV字の切れ込みがあり、大きな胸の谷間を大胆に通って縦長のへそまで見せている。 才人は考え込んでいるアンリエッタの服装を、ついついじっくり観察してしまう。 152 名前: 幻化の夜(女〜録ラブエロ版4) [sage] 投稿日: 2007/10/15(月) 06:05:32 ID:dHx9vEdW (いやらしい気持ちが入ってないとは申しませんがね) 内心でつぶやいてみる。ルイズやアニエスの態度や、夜に呼び出されたことからしてなんとなく想像がつく。たぶん恒例のアレだろう。 酒のせいか美貌にうすく血の色をのぼらせ、とろりとした視線。 「サイト殿、ここはどのような場所と思います?」 「……わかりません。どういうとこなんですか」 アンリエッタは横を向いて、どこか上機嫌な様子のまま手を後ろで組んだりしている。鼻歌でも唄いそうな調子で説明した。 「ここは浴室につながる部屋なのです。 ……それはつまり温泉? 温泉ですか? 嫌いなわけがありません。自分日本人ですから。 「それはよかった。では、その……よければ一緒に」 わずかに羞恥の入った、銀の鈴を転がすようなアンリエッタの声。才人はくっ、と感涙して上を向き、始祖ブリミルに感謝をささげた。 開けてみた扉の向こうは、古びた赤煉瓦でできた浴室だった。 床にはめこまれた真四角の浴槽には、澄んだ湯がたたえられている。壁につき出たパイプからお湯が浴槽にそそぎこみ、あふれた湯は浴槽周りの溝に流れこんで部屋の隅から排出される構造。 153 名前: 幻化の夜(女〜録ラブエロ版4) [sage] 投稿日: 2007/10/15(月) 06:06:11 ID:dHx9vEdW 「おお……本格的。あれ?」 気になることが二つあった。 「これ、湯というにはぬるくありませんか?」 「源泉の温度自体は、そう高くないのです」 いくつかの水差しを持って入ってきたアンリエッタがあっさりうなずき、据え付けられていた大きな柄杓で浴槽の湯をくみ、水差しから何かの液体を注ぎ足した。 その小さな、赤い光に満ちてどこか暗い部屋は、壁も床も木でできていた。丸太材である。 アンリエッタが柄杓の水をその石の上にかけると、たちまちジュウジュウと音をたててすさまじい蒸気がたちのぼった。 ここまでくるとさすがに才人の頭にも、理解がおよんでいる。 「蒸し風呂ですか」 「ええ。意外でしたか?」 たしかにちょっと意外である。才人はこの世界にきてから、蒸し風呂は主に庶民のものだと理解していたので。 「海底から取れた石でしょうね。熱を長く蓄えると聞きおよんでいます。 才人の興味をこめた視線に気づいたか、アンリエッタが淡々と説明する。 154 名前: 幻化の夜(女〜録ラブエロ版4) [sage] 投稿日: 2007/10/15(月) 06:06:49 ID:dHx9vEdW 「『にゃーん』?」 「あなたが言ったほうです、そちらは速やかに忘れてください!」 なに言ったっけ、と才人は腕組みして考えこみ、唐突に思い出した。 ………………………… 「――どうですか? 一人だけ服を脱がされて、好きなようにされるのは恥ずかしいでしょう。 命じられるまま才人は服を脱ぎ、全裸で浴室の床に座りこんでいる。 「ひ、姫さま、実はすごく酔ってるだろ」 「失礼な。サクランボのお酒を一杯だけですわ」 なら絶対、雰囲気で酔ってるにちがいない。いわゆるスイッチON状態か。 「熱い……それにこんなに、硬くして」 やわらかな熱い吐息が才人の耳をくすぐる。たしなめるようなからかうような、それにほのかに情欲が混じった声だった。 どーもこれは復讐のようなものらしい、と才人は気がついた。やっぱり前回のことだけでなく、いつも攻められるばかりなのを微妙に根に持ってたのだろうか。 (しかし……うん。これはこれで全然アリだよな) 全裸で才人は内心、親指を立てる。変態が状況に順応するのは早かった。 155 名前: 幻化の夜(女〜録ラブエロ版4) [sage] 投稿日: 2007/10/15(月) 06:07:22 ID:dHx9vEdW 「勝手に動いてはなりませんよ……ふふ、これもあなたがいつも言うことですわね」 もぞもぞと身をくねらせて、才人の背中にもっと密着するように体を押し付けながら、アンリエッタはなまめかしく濡れた声でささやき続ける。 「あなたがわたくしにした様々な辱めを覚えていますか? やわやわと手のひらで包み込むように肉棒をさすりながら、アンリエッタが熱い呼気をもらした。 「ひ、姫さま……おねがい、もうちょっと速く動かしてくれれば」 「だめ」 アンリエッタがどこか楽しそうな小悪魔然とした声で、却下する。おてんば娘だったころに戻ったのか、興味津々といった態で攻めるのを楽しんでいる風情さえある。 赤い明かりに赤い煉瓦が照らされて、幻想的な色彩の空間。 下半身は焦らされるようにもどかしい快感を与えられながら、首筋や肩に情熱的な口づけを受けていく。 袋の部分をやわやわと揉まれながら、裏筋の部分を指であやされたとき、じーんと腰の奥から痺れた気がして、亀頭の先から先走り液がぶくりと噴いた。 「なんかすごくうまくなってませんか……いててて」 耳朶に歯をたてられた。ちょっと恨みがましい声が返ってくる。 156 名前: 幻化の夜(女〜録ラブエロ版4) [sage] 投稿日: 2007/10/15(月) 06:07:52 ID:dHx9vEdW 才人の背中にむにむにと押しつけられる乳房から、とくとくと早鐘を打つ鼓動が伝わってくる。体温の高さが感じられる。 肌にぴったりした薄絹の手袋の中で、肉棒がびくんと凶悪に脈打ちだしたのを感じ、紅潮した艶麗な笑みをアンリエッタが浮かべる。 「では、そろそろ速くしてあげますわね」 少年の腰前に回した手を、一転してリズミカルに動かしていく。 赤い古びた煉瓦の部屋。ほろほろ揺れるランタンの火。 「あ、あの、出るんだけど」 かまいませぬ、と熱に浮かされた声でアンリエッタは許可を出した。 「わたくしの手で、はしたなく気をやるところを見せてくださいましね……」 そのささやきが引き金になったように、才人がう、とうめきをもらした。 少女は少年の肩越しに、精が床に飛び散るのを見て、放出している肉棒を包みこむようにその幹に手をそえ、女の淫肉の動きを再現するようにきゅ、きゅと優しくしぼる。 「すごい……こんなにいっぱい出して」 アンリエッタのドレスに包まれた肢体は、いまや発情の火にあぶられたようになっていた。内側から燃えるような感覚に、こらえきれなくなる。 159 名前: 幻化の夜(女〜録ラブエロ版4) [sage] 投稿日: 2007/10/15(月) 06:15:33 ID:dHx9vEdW 「ね、つぎは、わたくしにも……」 ………………………… 少し肌寒かった部屋は、流れ込む蒸気でほどよく暖まり、湿度を大幅に増している。 「…………ぁ、ふ……んぅ……」 煉瓦の壁に、切れ切れの甘やかな声が反響している。 「んんん……ん、ふ」 うつむいた顔は快感に赤く色づき、眉根を寄せて切なげな表情。嬌声をときたまこぼす薄く開いた唇は、唾液でつややかに光っていた。 「ん、そこは……!」 才人の指がさらに奥にぬぬっと入ってきたとき、びくん、とアンリエッタの腰がはねた。 「腰、逃げたらだめですって……あ、すごい締め付けてる」 「だ、だって、いきなりそんな奥まで……今日は優しくしてといいましたのに」 「中指一本なんですけど。わかりましたよ、ゆっくりやりますから。 「あ……んん、はい、それなら……」 アンリエッタの目がとろりと淫楽にうるむ。 敏感なところをわざと避けるように、指が濡れた膣内をこすってくる。アンリエッタの反応が高まると、すぐに動きを止め、間を置いてから膣内の別の場所をさぐる。 「んんんっ」 160 名前: 幻化の夜(女〜録ラブエロ版4) [sage] 投稿日: 2007/10/15(月) 06:16:30 ID:dHx9vEdW 「ここらで、もう少し強くしたほうがいい? 刺激」 もういいかも、とアンリエッタは溶けかけた理性でぼんやり考える。 こっくりうなずく。と、才人の指がうごめきだした。避けていたいくつかのポイントに丁寧に触れて、押さえるように揉みこんでくる。 「ん、ふ、んん……ぁぁ……」 ゆるやかに絶頂に押し上げられて、アンリエッタは腰をわななかせた。 「はい?」 「今のを、もっと……」 気がつけばアンリエッタの唇が勝手に開き、ごく自然におねだりを発していた。 くちくちとソフトに指で秘肉をまさぐられる。 「そうです、んん、ゆっくり……これ、ゆっくり楽しませて……」 「……なんか今夜、大胆ですね」 「ん、だって、わたくしの夜ですもの……ぅぁ、ぁふ、ふふ」 161 名前: 幻化の夜(女〜録ラブエロ版4) [sage] 投稿日: 2007/10/15(月) 06:17:35 ID:dHx9vEdW 「ねえ、口づけもくださいまし……」 脚の間で、淫悦の火がちろちろと燃えている。それに思考を灼かれながら、キスをねだった。 深く口づけされて舌を吸われながら、先ほどとは別の、膣内の快感ポイントを延々とこすられつづける。 ………………………… ヴィラの夜が更けてゆく。 才人は指での奉仕を言われるまま続けながら、アンリエッタのドレスから露出した肩に顔を寄せていた。 「あっ、あぁ、ふぁんっ」 口づけから解放されたアンリエッタの唇からは、つつしみを忘れた快楽の声がもれていた。 スカートの中では愛液があふれ、ぽたぽたと煉瓦の床に落ちている。 「あ、ああ……また、いきますぅ、ひぁ、んん……!」 才人はアンリエッタの華奢な鎖骨に舌をはわせながら苦笑する。 (姫さま、今夜の最初のほうではそれ言わないようにしてたってこと忘れてるよな) 先ほど三度目の絶頂を堪能したあたりで、才人の指で与えられる快感を貪ることに夢中になって、ささいな恨みとか意地とかがどうでもよくなったらしい。 162 名前: 幻化の夜(女〜録ラブエロ版4) [sage] 投稿日: 2007/10/15(月) 06:18:09 ID:dHx9vEdW サウナ室の蒸気はとうに立ち上らなくなっている。 (そろそろ満足してもらわないと。俺、素っ裸だし) べっとりと愛液に濡れた手首を動かす。 「ゃんんっ」 反応は大きかった。 他とやや感触が違うその箇所を、才人の指がこすりだすと、はっきりとそれまでとは質のちがう、せっぱ詰まった声をアンリエッタがあげる。 「そ、そこは」 「うん、前のときやったアレ。したらだめですか、これ?」 手の動きを止めた才人に耳元で問われ、アンリエッタは膝立ちで前をおさえたまま逡巡した。 肉悦への期待と羞恥の間で揺れている少女を見やり、迷いを断ち切らせるように才人が指の動きを再開した。 アンリエッタは膝立ちから、お尻をぺたんと煉瓦の床につけて座りこむ。 「あああああああっ、うあああー……っ」 素直な鳴き声をあげて若い肉体が達する。スカートの下で潮を噴き、秘肉で才人の指をねっちり食い締める。 「ぁ……ぁふ、ぁぅぅ……いっておりますぅ……」 163 名前: 幻化の夜(女〜録ラブエロ版4) [sage] 投稿日: 2007/10/15(月) 06:19:11 ID:dHx9vEdW 耳まで紅潮させ、呆けたようにアンリエッタは絶頂に浸った。 「姫さま、……味しめただろ?」 才人の声に反論しようという気さえ起こらない。 「はふ、ぁうぅぅ……すご……きもちいいぃ……」 丁寧に指で『奉仕』されていく。 「あ……あ、サイトどのぉ……」 ん? と名を呼ばれた少年が顔を見つめてくる。 「くちづけ、くちづけを……」 命令というより、もはや完全におねだりだった。 ………………………… 一休みの後。 「これ、蜂蜜?」 才人は瓶に入っていたどろりとした液体を横目に見る。手は休みなく動いて、アンリエッタの衣装をややぎこちなく脱がせていた。 164 名前: 幻化の夜(女〜録ラブエロ版4) [sage] 投稿日: 2007/10/15(月) 06:19:47 ID:dHx9vEdW 「はい、ん、そうです、……くふ、そこの隅に置いてありましたから……お肌にいいのですよ、うふふ」 才人に肘まである手袋をくるくると剥かれ、蒸れていた手の指の股に舌をはわされているアンリエッタが、くすぐったいのか忍びやかな笑いをもらした。 ドレスを脱がせるのを手伝い、白いガーターベルトとニーソックスをはぎとっていく。 「それをわたくしに塗ってください」 「は、はい」 少女のリラックスした声に対し、才人の喉からはなぜか緊張した声が出る。瓶をかたむけ、琥珀色の蜂蜜を手のひらにどろりとこぼした。 白い陶器のようになめらかな背中の上から、肩の方へ。首飾りを避けてうなじまで首にも塗ると、今度は下へさがって腰、ぷるりと魅惑的なお尻の丘を通り、すらりと長い脚のほうへ。 「あのう、前にも」 快さにたゆたう声と表情で、アンリエッタがゆっくり仰向けになる。 「や、冷た……」 蜂蜜が少しひんやりしているのだろう。悲鳴寸前の楽しげな声をあげ、アンリエッタが艶かしく裸身をくねらせた。 「あ、くふ、ぁん」 大きな乳房に蜂蜜をまぶされてぬりゅぬりゅとこねくられ、先端の乳首がいっそう尖る。 つ、つつくなよ、と思いつつ、才人は決まり悪げに顔をあからめた。 165 名前: 幻化の夜(女〜録ラブエロ版4) [sage] 投稿日: 2007/10/15(月) 06:20:49 ID:dHx9vEdW からかうような、愛おしむような手つきで肉棒を撫でているアンリエッタの伸ばされた腕にも、たっぷりの蜂蜜を塗りこめていく。 「くふぅ」 右の太ももを両手でつかまれてぬるーっと蜂蜜を引き伸ばされ、甘く鼻を鳴らしながら、アンリエッタが腰をたまらなげによじった。 (正直この状況で余裕ないんですけど、俺いつまで耐えてりゃいいんだろう?) 幸いにも、それからすぐおあずけは解除された。 「あちらの部屋へ、参りましょうか……?」 ………………………… サウナ室の中は、熱気に満ちつつあった。 赤いランタンの光で照らされてもやや薄暗い室内には、ほどこされた魔法による風がめぐり、香気を放つ蒸気をめぐらせている。 あえかな交歓の夜を演出する甘ったるい香気の中、アンリエッタは座った才人にしなだれかかって体重をあずけ、首に手をまわして火照った体と、唇を押しつけている。 「あむ……ちゅ、はあ……」 深いキスの合間の、情欲にまみれたあえぎを聞きながら、才人も朦朧としつつ考える。 (女の子って、キス好きだよなあ) 才人の、熱気に汗を噴く胸板に押し付けられたアンリエッタの乳肉は、くんにゃりとつぶれている。 「ん……はふ」 166 名前: 幻化の夜(女〜録ラブエロ版4) [sage] 投稿日: 2007/10/15(月) 06:22:23 ID:dHx9vEdW 何がやばいって、この部屋と美少女が発散する色香に満ちた空気に当てられ、まだ挿入してもいないのに才人のものは暴発しそうなのだった。 (サウナとして考えたらあんま暑くねえな、ここ……長く入ってられそう) アンリエッタの腰に手をまわしてキスに応えながら、思考を必死にそちらにふり向けた。 日本の最も蒸し暑い真夏日程度の環境である。 (考えればこういう蒸し風呂って蒸気サウナか……のどや鼻に優しい感じだよな) アンリエッタが唇を離し、才人に抱かれたまま、横に置いてある持ちこんだ水差しを取った。同じく持ちこんだゴブレットに液体をそそぐ。 女王陛下はゴブレットを口につけて傾け、それをそっと床に置くと、またしても才人に唇を重ねてきた。 唇が離れると、互いの呼気から薔薇の馥郁たる香りがした。 「ふふふ」 汗を紅潮した頬に流しつつ、艶やかな笑みを少女がもらす。 そのまま腕を才人の背中にまわしてしっかり抱きつき、体の前面を密着させて、蜂蜜に覆われた自分の柔らかな肌を淫艶にくねらせ、ヌチャヌチャと泡だてるようにこすりつけてくる。 つぶれて柔らかく押し付けられるアンリエッタの乳房の先が、胸板にこりこりと当たる。 「ん……ん……」 167 名前: 幻化の夜(女〜録ラブエロ版4) [sage] 投稿日: 2007/10/15(月) 06:22:56 ID:dHx9vEdW (というか俺、限界) まさしく限界だった。これ以上は、本気で暴発しかねない。才人は情けない声で懇願した。 「あ、あのー、そろそろ入れさせて」 「ふふ……」 アンリエッタは才人の肩口に頬をもたせかけて体をゆすり、密着の快感に陶酔していたが、才人の懇願を聞いていっそうご機嫌そうに表情をゆるませた。 「そうね……ならサイト殿は横になって。わたくしがしますから」 肩をそっと押され、才人はとまどいながらも期待して床に背中を倒す。 アンリエッタが才人の限界まで膨張した肉棒を手で固定し、そこに慎重に腰を下ろしていく。 「勝手に動いてはだめですからね、あ……ふ、くぅん、……ふぁ……」 自分も熟れきっていた膣内を押し開かれ、声をあげながらようやく男性器をすべて胎内におさめ、騎乗位でぺたんと座り込む。 「え? あ、うそ、待ってっ、いま動いたら、あ、んんんんんっ……!」 「ご、ごめん……出しちゃいました……」 「あああ……あぁ、いくぅ……ふぁぁ……」 全身愛撫で限界まで高まっていたのは、アンリエッタも同様だった。 勝手にうごめく秘肉が、精液を噴く才人の肉棒をにゅぐにゅぐと食い締めた。 168 名前: 幻化の夜(女〜録ラブエロ版4) [sage] 投稿日: 2007/10/15(月) 06:23:49 ID:dHx9vEdW 才人の肉棒が脈動を止めると、ようやく硬直がとけ、少年の上にくてりと上体を伏せてぴくぴく痙攣する。 「す、スンマセン……限界だったもので」 「ぅ……ぁぁぁ……ばかぁ……」 涙声で怨嗟をつぶやいてから、無理やり体を起こそうとする。仕切りなおしするつもりだった。 肌を重ねて絶頂の余韻にひたりながら、香る蒸気の中でおだやかに汗を流す。 温まった蜂蜜でほどよいとろみのついた肌が、ぬらぬらすべるのはやはり心地よい。 「うひゃ」 すっとんきょうな才人の声があがった。 「や、やめろって、姫さま」 少年の反応を見て、面白そうにアンリエッタは頬をゆるめた。 「殿方も、ここは感じるのですね?」 力の戻ってきた上体を起こす。 「うわ、くっ……!」 視覚的な効果も大きく、少年は反応した。 「あふ……わたくしの中で、また大きく……」 嬉しそうな、濡れた声でアンリエッタがつぶやく。 169 名前: 幻化の夜(女〜録ラブエロ版4) [sage] 投稿日: 2007/10/15(月) 06:24:40 ID:dHx9vEdW (今夜はほんとに俺が遊ばれてるなあ……この人すげえ楽しそう。いや、いいんだけどさ) 肉棒が大きくなった以上、再開するつもりらしく上体を起こして、アンリエッタが腰を少しずつ動かしだした。 「あふぅぅ……」 少女は二種類の蜜で濡れそぼった互いの恥毛をからみ合わせるように、時おり前のめりに恥丘のあたりをこすりつけていた。 そのたびに秘肉が淫らにうごめいて才人の肉棒に奉仕してくるので、気持ちいいといえば気持ちいいのだが、腰の動き自体は決して激しくない。 その目の前で、ふよふよと乳房が重たげに揺れている。蜂蜜と汗でてらてらと乳肉が淫猥にぬらつき、ランタンの赤い光を反射していた。 「………………」 湧き上がってきた衝動をこらえかね、才人は手をのばして、柔らかいその肉をむにっとつかんだ。 「ひぁん! だめ、動いたらだめと……」 「ごめん、これいじらせてもらっていい?」 「……もう」 そうは言いつつもまんざらでもなさそうに、アンリエッタが右手で乳房を持ち上げ、かがみこんで才人の顔にその先端を近づける。 「う、ぁく……」 栗色の髪を揺らし、アンリエッタがあえかに震える息をつく。 「あ、なんで、わたくし……いやぁ……」 狼狽した声とともに、少女の体にさざ波のように細かな震えが広がり、つながった部分がぶるッと揺すられた。 170 名前: 幻化の夜(女〜録ラブエロ版4) [sage] 投稿日: 2007/10/15(月) 06:25:38 ID:dHx9vEdW 「また軽くイキました?」 その問いに、濡れてうるんだ瞳を揺らめかせながら、アンリエッタが顔を伏せてかすかにうなずいた。 (あー、もうすっかり体が興奮しちゃってるんだろうなあ…… でも面白くなりそうなので見ておこう。 ………………………… 石から蒸気が立ちのぼるのは止んでいたが、サウナ室はまだまだじゅうぶんに温度が高く湿気ていた。 「あむ、……あむ……」 つながったまま、薔薇色に染めた上体を伏せて才人の口をまた奪いながら、アンリエッタはときおり口を離して、とろとろの甘い声を床や壁の杉材に反響させる。 「んんんむ……!」 体の深奥から灼く官能の火を抑えようとするように、アンリエッタがどこか悲壮に才人の首にかじりついて深く口づけする。 「ひ、姫さま、ちょっと落ち着いたほうが」 「あああ、おかしいっ、とまらないぃ……」 蜂蜜で滑るまいとするように才人に強くしがみつき、とろけきって夢中で腰を振りながら、アンリエッタは苦しげな声を出した。 171 名前: 幻化の夜(女〜録ラブエロ版4) [sage] 投稿日: 2007/10/15(月) 06:26:20 ID:dHx9vEdW 「ひんんん、おかしいのですっ、何度気をやっても、腰の奥がぁ……」 情欲がまったく治まってくれない。何度も達しているのに、子宮がそのたびごとに前よりひどくうずいていくようだった。 「ああぅ、はやく満足してええ、わたくしのからだぁ……」 若々しい尻がふりたてられるたびに、どろどろになった秘肉が、雄の精をねだる牝そのものの動きで濃淫に肉棒に奉仕し、じゅぷじゅぷ卑猥な水音をたてている。 耳元ですすり泣かれ、姫さま辛そうだなあ、と才人はぼんやり考える。 サウナ室の壁の丸太と床の板はともに杉。爽やかな匂い。 熱くひたすら甘く、すべてが妖しい官能のために存在するような空間だった。 救いを求めるような必死さのある口づけを受け、薔薇水の香のするアンリエッタの口を吸いながら、才人は茹だった頭のまま、少女の腰に腕をまわした。 「ぁ、……ぁぁ……うぁぁぁ、うう……」 勝手に動いて姫さま怒らないかな、と才人はぼーっと考えるが、アンリエッタはむしろ助けとばかりに、震えながらも自分で奥を刺激していく。 「お、押さえててくださいまし……そのまま」 そう言うと少女は腰を深く沈められたまま、前後にゆすってくる。 「ひあ、あく、う、イクぅ……イきますっ」 達した後、体の力を抜き、突っ伏すようにして完全に体重を少年にあずける。 172 名前: 幻化の夜(女〜録ラブエロ版4) [sage] 投稿日: 2007/10/15(月) 06:27:10 ID:dHx9vEdW 「たすけてぇ……」 「たすけてって言われても、どうすれば……」 困惑している才人に、アンリエッタは震える声で告げた。 「動いて、いつものようにして」 ちょっと考えるように才人がぼんやり宙を見つめ、それから身を起こした。 「いいんですか?」 紅潮して情欲に濡れきった表情をわずかにおののかせ、アンリエッタはごく、と喉をならした。 「かまいませぬから、あなたが終わるまで、最後までして、 どうにも気をのまれたように、それでも十分に情欲を刺激された声で、才人が受諾した。 「え、ええと……じゃ、たしかに命令されましたってことで」 正常位のかたちで、黒髪の少年が体をかさねてくる。 「ああああああううぅっ」 悲鳴か歓喜の声かわからない叫びをあげて、アンリエッタは才人に下からすがりついた。 「や、やああ、もうイきますぅ、んん、あああ、あああああっ」 すっかりいつもの『躾』に戻って、脳裏まで白く塗りつぶされながらアンリエッタは躾けられたことに忠実に、絶頂を申告する。 173 名前: 幻化の夜(女〜録ラブエロ版4) [sage] 投稿日: 2007/10/15(月) 06:28:08 ID:dHx9vEdW 子宮口を執拗に小突かれ、絶頂が終わらないうちに次の波が来た。 喉を反らして切れ切れに鳴いていると、今度は才人の側から唇をふさいできた。 赤い弱光の下、熱い甘香の中で男に嬲られつづけ、全身の毛穴を開いて噴く汗とともに、べとべとからさらさらの感触に近くなった蜂蜜が流れていく。 少年が重ねた口の奥で小さくうめきをもらし、ぶるりと震えてからアンリエッタの奥で、四度目の精を放出した。 少女の焦点が合わなくなっていた目が一瞬見開かれ、それからゆっくり快楽に濁っていく。 才人にしがみついて精を注がれながら、唾液を口移しで与えられ、こくこく喉を鳴らして従順に飲みこむ。 ………………………… サウナ室から出て、浴室に戻っていた。 「くちゅ、ん、はふ、ちゅ」 アンリエッタは壁によりかかっている才人の前にしどけなく横ずわりになり、桜色の唇と舌で丁寧に奉仕していた。 「あ、出る……!」 174 名前: 幻化の夜(女〜録ラブエロ版4) [sage] 投稿日: 2007/10/15(月) 06:37:39 ID:dHx9vEdW 「ご、五度目出ましたよ……」 才人が背中でもたれかかっていた壁から、ずりおちる感じでへたへたと座り込む。 「ちょ、姫さま!」 「だめですよ、サイト殿。この前は、六度も出したではありませんか。五回はわたくしの中で」 「い……いや、はは……あれは調子に乗りすぎたと思いマス。あの、許してくれませんか、そろそろ出すのはきつくなってきてまして……」 「いつもわたくしがどれだけ泣いても、許しを請うてもやめてくれなかったくせに……」 蜂蜜を塗った効果か最上級の絹のようなしっとり感が増した乳房で、肉棒をはさみこみながら、脚の間から恨みがましさをこめて才人を甘くにらんでくる。 「これからも、そうやって弄ぶつもりのくせに……」 睦言も同然の恨み節をつぶやきながら、胸ではさんだ小さくなりかけている男のものを揺すりたてて勃起させようとしてくる。 175 名前: 幻化の夜(女〜録ラブエロ版4) [sage] 投稿日: 2007/10/15(月) 06:42:01 ID:dHx9vEdW (ひ、姫さま些細じゃなくてかなり恨んでたんだな……) ヤベエ、と才人はサウナでさっきまで流していた汗とは別の汗が背筋をつたうのを感じた。 「あふ……良かった、大きくなったわ」 乳房ではさんだまま、アンリエッタが濡れて落ちかかった髪をかきあげて艶麗に微笑する。 「ぴちゃ、んちゅ、今宵はわたくしの夜だと言っておりましたでしょう。ですから、あなたがいつもわたくしにしてくれることを、少しでも味わってもらわないと。 ………………………… 次の日。出立の時間。 「なんか姫さま、顔色がつやつやしてるわねー。すっごいご満悦の笑みだわ」 「そうだな……」 無表情で抑揚もなく指摘しているルイズの横で、顔色悪いというわけではないがどことなく元気が無い才人が適当に相槌をうった。 けっきょく昨晩、七発出したのだった。もう煙も出ない。 注・酒気を帯びてのサウナは回避推奨です。激しい運動もお控えください。 |
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