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Last-modified: 2008-11-10 (月) 22:50:13 (5646d)

267 :名無しさん@ピンキー:2007/11/07(水) 01:23:15 ID:+HyjIYoe
初めまして。
初めてのSS投稿なので間違いなどあるかもしれませんが、
どうぞよろしくおねがいします。
題名は「ウサギ林檎」です。

268 :ウサギ林檎:2007/11/07(水) 01:29:46 ID:+HyjIYoe
 ルイズとシエスタが風邪を引いた。原因は昨日の風呂だと思う。
 昨晩、才人がいつものように自作の風呂に入ろうと部屋を出たところを、
使用人ですからとシエスタが一緒に入ろうとし、それを見たルイズもご主人様だからという理由で強引について来た。
大きい釜といってもさすがに3人はきつく、好機とばかりにシエスタが才人に密着し、
それを見たルイズが大暴れ。そのせいで風呂釜が倒れて湯冷めしたのだろう。
「ヘクシュッ!!…ったく、なんであんたは風邪引かないのよぉ……」
 布団の中から赤い顔だけ出してルイズが睨んでくる。
「そんなこと言ってもなぁ〜、男だからか?」
 実際才人一人が風邪を引かなかったのは不自然であるが、掛からなかったのは事実である。
案外馬鹿は風邪引かないと言うのが当たっていたのかもしれないが…。それに、
「でも俺まで風邪引いたら大変だろ。誰が看病するんだよ」
 確かに、この部屋には才人とルイズとシエスタの3人しかいないのだから、才人まで風邪を引いたら大変である。
 するとルイズは顔をさらに赤くしながら、
「まぁそれは仕方がないとして、なんで私がシエスタと一緒のベッドなのよ!」
 隣で恍惚とした目で才人を見つめていたシエスタを見ながら怒鳴った。
「いいじゃないですか。ベッドは一つしかないんですしぃ〜」
 この部屋にベッドは一つしかなく、元々3人で寝ていたので1人減る分には問題ない。
口ではああ言っているが、流石に病人であるシエスタを床で寝かせることは出来ず、ルイズはダダを捏ねるばかりである。
「そうだよ。それに元々一緒に寝てたじゃないか。今更いいじゃん」
「そうですよ。それにこうしてサイトさん看病が受けられるわけですし」
「ちょっとシエスタ、何言ってるのかしら。サイトは私の使い魔なんだから私を看病するの!!」
「別にいいじゃないですか!サイトさんはミス・ヴァリエールだけのものではありません!!」

269 :ウサギ林檎:2007/11/07(水) 01:31:19 ID:+HyjIYoe
 ベッドの中で喧嘩し始めた2人を見ながら、
『そういや風邪引てダダ捏ねてた時、よく母さんが林檎剥いてくれたっけ』
 などと思った才人は、棚にあった2つの林檎と小振りのナイフを持ってベッドの脇に腰掛けた。
「あら、あんた林檎剥くの?まぁご主人様の為に働くなんて使い魔として当然よね。
 さっさと剥きなさい。一応食べてあげるから」
「なんだよ、文句を言うなら喰うなよ」
「…っな!?」
「そうですよミス・ヴァリエール。いやなら食べなきゃいいじゃないですか。
 サイトさんの剥いて下さった物でしたら、私何でも食べますわ」
「ちょっと何言ってんのよ、この色ボケメイド!」
 いい加減五月蠅くなってきたので、林檎の皮剥きを始めようと才人がナイフを持ったとき、
微かにガンダールヴのルーンが光った。すると林檎の皮の剥き方が自然と頭に浮かんでくる。
『やっぱすげえなぁ、ガンダールヴは。これなら失敗することはなさそうだ。…そうだ、ちょっと工夫して……』
「…ん?ちょっとサイト、なんで皮剥かないで林檎を切ってるのよ」
「そうですよサイトさん。何故皮を剥かないんですか?」
 2人が言うように、才人は林檎の皮を剥かず直接実を食べやすい大きさに切り、種を取ってゆく。
「いいから見てろって。…こうして…ああしてっと……」
 才人は切った林檎の皮にVの字に切り込みを入れ半分ほど皮を剥き、余分な皮を取り除いていく。
最後に残った皮を少し切り取り、完成した林檎を皿に盛り付けて…
「おもしろい切り方ね…」
「確かに変わった切り方ですね…」
「そうか?こっちの世界ではあまり知られてないんだな。俺の世界じゃ結構有名で「うさぎ切り」とか言ったかな」
 そう、才人は子供の頃よく母親がお弁当に入れてくれた兎型に林檎を切っていた。
「へぇ〜。確かにうさぎに見えるわね」
「ほんとだぁ〜、かわいいですね」
 そう言いながら、2人は兎型林檎をパクパク食べていく。
「こうして動物の形に切れば楽しく食べられるだろ」
「確かにこうすると、何でか食べやすくなりますね」
「本当、あんたの世界って変わってるわね。…そうだ、他にはないの?」
「他にか…」
 才人は地球にいた頃にしてもらった切り方や調理法を思い出した。
 タコさんウィンナーやサッカーボールおにぎりなど、子供の頃にお弁当によく入っていた品目を話した。
「へぇ〜、あんたの世界の親って結構子供のこと考えてんのねぇ〜。
 ……そうだ!今度その『たこさんうぃんなー』とやらを私に食べさせなさい!」
「えっ!?…なっ、なんだってぇ!?」
「そうですねぇ、そうしましょう。私にも『さっかーぼうるおにぎり』ってのを作ってくださいね、サイトさん!」
「いい、これは命令なの!ご主人様の命令は絶対なんだからね!!!」
 そう言いながらはしゃぐご主人様とメイドを見て才人は、
食材とかどうすんだろうとかぁ…と考えるのであった。

270 :名無しさん@ピンキー:2007/11/07(水) 01:36:36 ID:+HyjIYoe
終了です。
初登場で初投稿なので、いろいろ変なところもありますが、
これからよろしくお願いします。
そんなに才能ないので、今後書くか分かりませんが、
気が向いたら投稿しようかなと思います。
今名前とか考えてます。

書き出しが苦手なのでおかしいかもいしませんが、
ご了承ください。
題名もセンス無くてすみません。


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Last-modified: 2008-11-10 (月) 22:50:13 (5646d)

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