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126 :戦場のメリー・クリスマス〜テファの見た夢 ◆mQKcT9WQPM :2007/11/24(土) 23:40:29 ID:jhl3vmPB 名前を呼ばれて初めて。 「えっ?あのっ!ごめんなさいっ、聞いてなくってっ!」 真っ赤になって、ティファニアは両手をぶんぶん振る。 「いやだからさ。そのマジック・アイテムで、俺の故郷見たくないかな、って」 才人の故郷。それは、こことは違う世界。 「で、でも…同じ部屋で、その、寝るのよね…?」 それがどうかした?と言わんばかりの顔で、才人は応える。 「で、どうするテファ?」 顔を背けて考えていたティファニアを、才人が突然覗き込んだので。 「あ、ああああのっ!ちょ、ちょっと考えさせてっっ!」 ティファニアは、真っ赤になって逃げ出す羽目になってしまった。 127 :戦場のメリー・クリスマス〜テファの見た夢 ◆mQKcT9WQPM :2007/11/24(土) 23:41:18 ID:jhl3vmPB 「…ていうかさ。あそこまであからさまに誘われて逃げるとかない話よね?」 へ? 「ななななななな」 入り口で洗濯籠を抱えたまま、タニアは呆れたように肩をすくめた。 「ぜーんぶ見てたけど。なんであの場面で逃げるかな?」 タニアのその言葉に。 「だだだだだだって!恥ずかしいんだもん!」 淡々と洗濯物をクローゼットにしまいこむタニアに、私はこた…えられない。 「もしかしてこないだからお兄ちゃん避けてんのもソレ? あ。 「で?具体的に聞きましょうか?どこをどういうふうにどうされてどうなったのか?」 にじりにじりとタニアが手をわきわきさせながら寄ってくる。笑顔で。 「無事ですかお姉さまーっ!」 ごちぃん! そのタニアの後頭部を。 「ちょっとなにすんのよベアちゃん!」 128 :戦場のメリー・クリスマス〜テファの見た夢 ◆mQKcT9WQPM :2007/11/24(土) 23:42:01 ID:jhl3vmPB 「はいそこちょっと止まってー」 てっきりベアトリスと口喧嘩するのに一生懸命になってると思ってたタニアの手がするりと伸びて、私の襟を捕まえた。 「あっこら!話の途中ですわよ平民!ていうかお姉さまを放しなさい!」 あ、あ、ちょっと待ってタニア!アレヴィヴィにばらしたら…! 「だれがベアちゃんですか!」 タニアの言葉を聞いた瞬間。 「お姉さまっ!なんて水臭いっ!私に言っていただければあんなへっぽこ騎士などカンタンに虜にできましてよ! ベアトリスの長台詞を、笑顔のタニアが遮った。 「いーからキリキリ吐け。お姉ちゃん」 うわー、もうダメだぁ! 129 :戦場のメリー・クリスマス〜テファの見た夢 ◆mQKcT9WQPM :2007/11/24(土) 23:43:04 ID:jhl3vmPB 「ちょっとここでお待ちくださいねお姉さま?」 言ってベアトリスはベッドに腰掛けたティファニアの両肩をぽん、と叩く。 「ほえ?」 羞恥で半分放心状態だったティファニアは、その言葉に半ば反射でそう応える。 「…お姉さまは私がここで足止めしておきます」 扉の影でそう申し合わせると。 「さてお姉さま、今後の方針についてなんですけれども!」 ベアトリスは笑顔で部屋の中に舞い戻り。 「はいお兄ちゃん一名ごあんな〜いっ!」 後ろから押され、才人は転がり込むようにティファニアの部屋に入る。 「それでは、あとはよしなに〜♪」 するりと脇をすり抜けて、ベアトリスが部屋を出る。 ばたん! 勢いよく扉が閉じ、二人を部屋に閉じ込める。 「お、おい?」 慌てて才人はドアノブを回して扉を押すが、反対側で何かがつっかえになっているらしく、開く事はできなかった。 「あ、あの」 扉をがちゃがちゃやっていると、不意に背後から声を掛けられた。 130 :戦場のメリー・クリスマス〜テファの見た夢 ◆mQKcT9WQPM :2007/11/24(土) 23:45:53 ID:jhl3vmPB 「あの、ごめんなさい、二人に悪気はないの…」 まだ、まともに才人の顔は見られない。その長い耳の先まで真っ赤になりながら、ティファニアは続ける。 「あ、あのね。それでね。私ね。 息を継ぎ継ぎ、なんとか言い切った。 「…なんだ、そんなら言ってくれればいいのに」 言って、腰に下げた袋から、『夢見の水晶球』を取り出した。 「じゃあ早速」 言って才人はベッドを指差す。 「寝よっか?」 ティファニアは俯いたまま才人の言葉にビクン!と震えた。 131 :戦場のメリー・クリスマス〜テファの見た夢 ◆mQKcT9WQPM :2007/11/24(土) 23:47:01 ID:jhl3vmPB 「やだっ!今日、何日っ!?」 ケイタイを見る。 「嘘っ!?」 私は慌ててケイタイを掴んで、サングラスをかけて大きなベレー帽を被ると、事務所から駆け出した。 タクシーを拾い、向かった先は孤児院。 「ちょっと待ちなさい、そこの不審者」 え?不審者? 「あわわ、わ、私不審者じゃありませんっ!」 慌てて振り返ると。 「あははははははは!ひっかかったひっかかった!」 …笑われた。 「…で、イヴのお昼に、恋人の所にも行かずにナニやってるのかなお姉ちゃんは?」 私はタニアの指摘に真っ赤になる。 「だ、だって今日は、みんなにプレゼント渡さなきゃ…」 言って私は、サンタさんみたいに肩に担いだ大きな袋を担ぎなおす。 132 :戦場のメリー・クリスマス〜テファの見た夢 ◆mQKcT9WQPM :2007/11/24(土) 23:48:14 ID:jhl3vmPB ぐいっ! 「えっ?」 いきなり後ろから袋を引っ張られ、袋がすっぽ抜けてしまう。 「お姉さま、孤児院の慰問は私におまかせくださいな」 後ろからそう言って話しかけてきたのは。 「ちょっと、ヴィヴィ、それってどういう…」 ベアトリスは私の横を抜けてタニアに並ぶと、道の入り口をびっ!と指差して言った。 「いいからお姉さまはあのうだつの上がらない一般ピープルのところへお行きなさい。 それに続けてタニアも言った。 「まあこっちはベアちゃんと一緒になんとかやっとくからさ。 そんなふうにじゃれあう二人を見て。 「ありがと…二人とも。最高のクリスマスプレゼントだよ…」 そして私は二人に孤児院のクリスマスを任せて。 133 :戦場のメリー・クリスマス〜テファの見た夢 ◆mQKcT9WQPM :2007/11/24(土) 23:48:45 ID:jhl3vmPB 134 :戦場のメリー・クリスマス〜テファの見た夢 ◆mQKcT9WQPM :2007/11/24(土) 23:49:33 ID:jhl3vmPB バスローブの才人は、シャワーを浴び終えたティファニアを、ベッドに腰掛けて待っていた。 「今日は、特別だから」 言ってにっこり笑い、タオルで髪の水分を拭き取ったティファニアは、バスローブをはだけながら、才人にキスをして、そのまま押し倒す。 「…何が特別なの?」 才人の疑問に、ティファニアは応える。 「クリスマスだから。いい子にしてたんだから、いっぱい、プレゼントちょうだい?サンタさん…」 ティファニアの目は熱に浮かされたようにとろんとなっている。 「そうよ。私はずっと好きで。好きで。こうしたいって思ってて…」 酔った様な口調でそう呟くティファニアを、才人は抱き上げる。 「そっか、ずいぶん溜まってたんだな。もう一月以上ご無沙汰だしな」 言って才人はそのまま、ティファニアの股間に手を伸ばす。 ぐちゅう! ティファニアのそこは信じられないほどぬかるんでいた。 「抱いて、サイト、お願い」 潤んだ瞳でそう言って、ティファニアは才人の首に手を回す。 ぐぷぷぷぷ…。 「あっあっあっあっ!お、く、までぇ…!」 一気に、最奥まで貫く。 「ふう、はぁ、はぁ…!」 腕の中で苦しげに息を吐くティファニアを。 「ひっ…くぅっ…!」 ぐにっ! ティファニアの膣道が引き伸ばされ、才人が全てティファニアの中に埋まる。 135 :戦場のメリー・クリスマス〜テファの見た夢 ◆mQKcT9WQPM :2007/11/24(土) 23:50:26 ID:jhl3vmPB 苦しげに喘ぐティファニアを抱え、才人は通りに面した窓の傍まで寄っていく。 「ひぃ!おく、おくがぁ!」 歩くたびに揺さぶられる快感に、ティファニアの喉が踊る。 シャッ! 才人は、外から見えぬようかけられている、厚手のカーテンを開け放った。 「やっ!やぁ!みられぅ!みられちゃう!」 必死にそう抗議するティファニアだったが、才人は止まらなかった。 「売れっ子のグラビアアイドルが、こんなラブホで男に犯されてるなんて、誰も思わないよ」 才人の言葉どおり。 「あ、ひ、いく、いくぅぅぅぅぅーっ!」 彼女の意識を、真っ白に染め上げた。 136 :戦場のメリー・クリスマス〜テファの見た夢 ◆mQKcT9WQPM :2007/11/24(土) 23:51:08 ID:jhl3vmPB 「…ひどい。夢の中だからってあんなことするなんて」 …あれ?俺何したっけ…? 「ごめん、テ」 言えたのはそこまでだった。 「…もう、ガマンきかないんだから。責任、とってもらうんだから」 言って、いきなりももりんごをがばぁっ!とさらけ出した。 「な、なんの責任で?」 俺の質問に、テファは。 「こ、こんなに、好きにさせちゃった責任! 言って、俺のズボンのジッパーを下ろしてしまう。 べちゃ。 …ゑ?今なんかすごい音しましたよ? 「…さんざん夢の中でされちゃったから、こんなになってるんだよ…」 言って俺を跨いだテファのあそこからは。 「いいの、サイトはお友達だから。 熱に浮かされたみたいにそう言って。 137 :戦場のメリー・クリスマス〜テファの見た夢 ◆mQKcT9WQPM :2007/11/24(土) 23:53:10 ID:jhl3vmPB 涙を流すテファに、俺は下からそう尋ねる。 「いいの…サイトは気にしなくて…いいの…。 言いながら、必死に泣き顔で腰を動かすテファ。凶悪なももりんごが、その動きと一緒にぶるんぶるん揺れる。 「だ、ダメだテファ、抜いてっ、出ちゃうよ!」 さ、さすがにナカダシはまずかろう! 「だめ、全部ちょうだい、なかに…ちょうだいっ!」 言って腰をより奥深くまで進めて。 138 :戦場のメリー・クリスマス〜テファの見た夢 ◆mQKcT9WQPM :2007/11/24(土) 23:53:54 ID:jhl3vmPB ティファニアは、彼の腕枕の上で才人にそう告げる。 「大丈夫!このことはぜんぶまるっとメイド連中にバラすから!」 そんな事したらシエスタに! 「ってタニア!?」 ベッドの脇に、いつの間にかタニアが立っていた。 「そりゃもう、目が醒める前あたりから? タニアは二人にばれないよう、部屋の隅で一部始終を見守っていたのだ。 「そうですわねえ、学生には私から広めておきましょう。 ベアトリスも一緒だった。 「ってお前もかー!」 才人の突っ込みを完全に無視して、二人は仲良く部屋の外へと出て行く。 「しっかし、お姉ちゃんあそこまでダイタンだとはねえ」 慌てて二人を追おうとする才人。 139 :戦場のメリー・クリスマス〜テファの見た夢 ◆mQKcT9WQPM :2007/11/24(土) 23:54:56 ID:jhl3vmPB がし。 ティファニアが、才人の手を掴んだからだ。 「行っちゃダメ…」 泣きそうな顔で、才人を見上げる。 「もうちょっと、一緒に居て…。 言って、ティファニアは才人に抱きつく。 ぷっつん。 才人の中で何かが切れた。 「あーもうわかったよこうなりゃもうヤケだーっ!」 そして才人は、何故か嬉しそうなティファニアを乱暴に押し倒したのだった。 次の日からしばらく。 |
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