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Last-modified: 2008-11-10 (月) 22:50:26 (5646d)

126 :戦場のメリー・クリスマス〜テファの見た夢 ◆mQKcT9WQPM :2007/11/24(土) 23:40:29 ID:jhl3vmPB
「でさ。テファは見てみたい?」

名前を呼ばれて初めて。
ティファニアは、才人の前にいる事を思い出した。
二人は今、中庭のテーブルに腰掛け、対面している。
中庭でくつろいでいたティファニアを才人が見つけ、話しかけたのである。

「えっ?あのっ!ごめんなさいっ、聞いてなくってっ!」

真っ赤になって、ティファニアは両手をぶんぶん振る。
ゼロ戦の格納庫での一件以来、まともに才人の顔を見られないティファニアだった。
というか今も見れていない。
先ほども、件の一件を思い出し、ちょっとぽーっとしていたのである。
何か用事があるから、という事で才人が中庭で話しかけてきたのだが。
その話の途中から、ティファニアの頭の中には魔法学院に来てからの、才人とのあれやこれやが再生され、意識が飛んでいたのだ。

「いやだからさ。そのマジック・アイテムで、俺の故郷見たくないかな、って」

才人の故郷。それは、こことは違う世界。
見てみたい。純粋な好奇心がティファニアの中で膨れ上がる。
しかし。

「で、でも…同じ部屋で、その、寝るのよね…?」
「そうだけど?」

それがどうかした?と言わんばかりの顔で、才人は応える。
毎晩ご主人様やメイドと同衾している才人にはそんなこと、程度で済むことだったが。
ティファニアにとっては一大事である。
しかも、それが好いた相手ともなればなおさらである。
というより、今まで奇跡的に未遂で済んでいるが、もし今度そういう状況になったら。
たぶん、自分のほうがガマンできない。きっと、一気に気持ちを吐き出して、才人に身を委ねてしまうだろう。
でも、才人の故郷は見てみたい。
っていうかむしろ、サイトのこともっと知りた…。

「で、どうするテファ?」

顔を背けて考えていたティファニアを、才人が突然覗き込んだので。

「あ、ああああのっ!ちょ、ちょっと考えさせてっっ!」

ティファニアは、真っ赤になって逃げ出す羽目になってしまった。

127 :戦場のメリー・クリスマス〜テファの見た夢 ◆mQKcT9WQPM :2007/11/24(土) 23:41:18 ID:jhl3vmPB
どこをどう走ったのかよく覚えていない。
気付くと、寮の部屋に戻っていた。
そして、さっきの行動を思い出す。
…どどどどどどーしよー!ぜ、ぜったい変な子だって思われた!
私は頭を抱えてベッドに転がって悶えた。

「…ていうかさ。あそこまであからさまに誘われて逃げるとかない話よね?」

へ?
いきなり聞こえた声は。

「ななななななな」
「『なんでここにいるのタニア』?
 洗濯物もってきたのよ。乾いたから」

入り口で洗濯籠を抱えたまま、タニアは呆れたように肩をすくめた。

「ぜーんぶ見てたけど。なんであの場面で逃げるかな?」

タニアのその言葉に。
私は真っ赤になって、反論する。

「だだだだだだって!恥ずかしいんだもん!」
「何が?」

淡々と洗濯物をクローゼットにしまいこむタニアに、私はこた…えられない。
…だだだだだって、こないだサイトにあんなことされたなんて、恥ずかしい事…!

「もしかしてこないだからお兄ちゃん避けてんのもソレ?
 ひょっとして未遂で終わっちゃって、恥ずかしくてお兄ちゃんの顔見られないとか」
「なんで知ってるのっ!?」

あ。
思わず叫んじゃった。
タニアがこっちを向く。
にこにこ笑顔で。

「で?具体的に聞きましょうか?どこをどういうふうにどうされてどうなったのか?」
「あうあうあうあうあうあうあうあう」
「はーいごまかさなーい。今宵はとことん吐いてもらいますゼ旦那」

にじりにじりとタニアが手をわきわきさせながら寄ってくる。笑顔で。
…なんかコワイ。

「無事ですかお姉さまーっ!」

ごちぃん!

そのタニアの後頭部を。
突然乱入してきたベアトリスの拳骨が殴り倒した。
…どうやら、さっきの声が部屋の外にも聞こえてたらしい。
ていうか、この子いっつもどこから出てくるのかしら…?

「ちょっとなにすんのよベアちゃん!」
「だーれーが!ベアちゃんですか!ミス・クルデンホルフとお呼びなさい平民!」
「ベアちゃんはベアちゃんじゃん。女王陛下を女王陛下と呼ぶのと同じことっしょ」
「だぁぁ!どこかで聞いたような理屈を!私を愛称で呼んでいいのは家族とお姉さまだけですっ!」

128 :戦場のメリー・クリスマス〜テファの見た夢 ◆mQKcT9WQPM :2007/11/24(土) 23:42:01 ID:jhl3vmPB
…なんかモメてる。
この隙に…。

「はいそこちょっと止まってー」

てっきりベアトリスと口喧嘩するのに一生懸命になってると思ってたタニアの手がするりと伸びて、私の襟を捕まえた。

「あっこら!話の途中ですわよ平民!ていうかお姉さまを放しなさい!」
「まあまあ落ち着いて落ち着いて。
 ベアちゃんにいーいこと教えたげる」

あ、あ、ちょっと待ってタニア!アレヴィヴィにばらしたら…!

「だれがベアちゃんですか!」
「あのね、お姉ちゃんこないだサイトお兄ちゃんといいとこまで行ったらしいのよねー。
 でもさあ、お姉ちゃん口堅くて具体的にどこまで行ったか教えてくんないのよー」

タニアの言葉を聞いた瞬間。
ベアトリスが満面の笑みになった。
…あのー。

「お姉さまっ!なんて水臭いっ!私に言っていただければあんなへっぽこ騎士などカンタンに虜にできましてよ!
 で、具体的な方策を授けるに当たってどこまで進捗があったのか知る必要があります。ですから…」

ベアトリスの長台詞を、笑顔のタニアが遮った。

「いーからキリキリ吐け。お姉ちゃん」

うわー、もうダメだぁ!
…結局、私は、この間の出来事を、全部二人に聞かれる羽目になった…。
ぅうう、恥ずかしいよぉ…。

129 :戦場のメリー・クリスマス〜テファの見た夢 ◆mQKcT9WQPM :2007/11/24(土) 23:43:04 ID:jhl3vmPB
ティファニアの話を聞いた二人は。
なぜか見合って、こくん、と頷きあった。
心の底で何か通うものがあったらしい。

「ちょっとここでお待ちくださいねお姉さま?」

言ってベアトリスはベッドに腰掛けたティファニアの両肩をぽん、と叩く。

「ほえ?」

羞恥で半分放心状態だったティファニアは、その言葉に半ば反射でそう応える。
二人はそそくさと部屋を後にする。

「…お姉さまは私がここで足止めしておきます」
「了解。私はお兄ちゃん引っ張ってくればいいわけね?」

扉の影でそう申し合わせると。

「さてお姉さま、今後の方針についてなんですけれども!」

ベアトリスは笑顔で部屋の中に舞い戻り。
そしてタニアは、学院内のどこかにいる才人を捜しに、駆け出したのだった。

「はいお兄ちゃん一名ごあんな〜いっ!」
「どわぁっ!?」

後ろから押され、才人は転がり込むようにティファニアの部屋に入る。
それと入れ替わりに。

「それでは、あとはよしなに〜♪」

するりと脇をすり抜けて、ベアトリスが部屋を出る。
そして。

ばたん!

勢いよく扉が閉じ、二人を部屋に閉じ込める。

「お、おい?」

慌てて才人はドアノブを回して扉を押すが、反対側で何かがつっかえになっているらしく、開く事はできなかった。
つっかえの役目を担っていたのは、ベアトリスの指示を受けた空中装甲騎士団団長の剣である。

「あ、あの」

扉をがちゃがちゃやっていると、不意に背後から声を掛けられた。

130 :戦場のメリー・クリスマス〜テファの見た夢 ◆mQKcT9WQPM :2007/11/24(土) 23:45:53 ID:jhl3vmPB
この部屋にいるもう一人。
ティファニアである。
ティファニアは恥ずかしそうに顔を伏せながら、言った。

「あの、ごめんなさい、二人に悪気はないの…」

まだ、まともに才人の顔は見られない。その長い耳の先まで真っ赤になりながら、ティファニアは続ける。

「あ、あのね。それでね。私ね。
 サイトの、故郷、見せて欲しい、なぁ、って…」

息を継ぎ継ぎ、なんとか言い切った。
才人はそんなティファニアを見下ろし。

「…なんだ、そんなら言ってくれればいいのに」

言って、腰に下げた袋から、『夢見の水晶球』を取り出した。
『なくしたりしたらコトだからね。この袋に入れて肌身離さず持っていたまえ』とコルベールに言われていたからだ。
そして、赤いほうをティファニアに手渡す。

「じゃあ早速」

言って才人はベッドを指差す。

「寝よっか?」

ティファニアは俯いたまま才人の言葉にビクン!と震えた。

131 :戦場のメリー・クリスマス〜テファの見た夢 ◆mQKcT9WQPM :2007/11/24(土) 23:47:01 ID:jhl3vmPB
目が醒める。
そこは見慣れた、事務所の天井。
つきっぱなしの蛍光灯と弱弱しい冬の朝日が、無機質な白い天井を黄色く染めている。
…あそっか、昨日私、仕事で遅くなって、それで…。
そこまで思い出して。

「やだっ!今日、何日っ!?」

ケイタイを見る。
『2007.12-24.Sat.0932』
え…………!?

「嘘っ!?」

私は慌ててケイタイを掴んで、サングラスをかけて大きなベレー帽を被ると、事務所から駆け出した。

タクシーを拾い、向かった先は孤児院。
そこは、私の育った場所。
そう、私はこの孤児院の子供達に、クリスマスプレゼントを届けなきゃいけない。
私は急いでくれたタクシーの運転手さんに指定された料金よりもほんのちょっと多いお金を渡すと、タクシーを降りた。
ここからは歩きだ。
この車一台分しかない袋小路の奥に、私の育った孤児院はある。
手に持った白いプレゼントの袋が重い。私は一度袋を担ぎなおすと、袋小路に入っていこうとした。

「ちょっと待ちなさい、そこの不審者」

え?不審者?
ひょっとして私っ?
た、たしかに!サングラスとかしてるし無意味に大きな袋とか持ってるし!

「あわわ、わ、私不審者じゃありませんっ!」

慌てて振り返ると。

「あははははははは!ひっかかったひっかかった!」

…笑われた。
…いきなり人を不審者呼ばわりしたこの子はタニア。
私より年下で、この孤児院で一番上の年代の子。
他の小さな子供達のお姉さんをやっている、しっかり者だ。
…でも、こういういたずら好きなところが玉に瑕なのよね。
なんて私が呆れていると。

「…で、イヴのお昼に、恋人の所にも行かずにナニやってるのかなお姉ちゃんは?」
「え、あの、その、恋人って」

私はタニアの指摘に真っ赤になる。
タニアの言っているのは…。
私がデビュー当初から付き合っている、オトコノコのコト。
名前は、平賀才人。
…私に芸能界に入るきっかけをくれた、大切な…ヒト。
でも、今日は。

「だ、だって今日は、みんなにプレゼント渡さなきゃ…」

言って私は、サンタさんみたいに肩に担いだ大きな袋を担ぎなおす。
この中には、孤児院のみんなに買ってきた、プレゼントがいっぱい入っている。
才人のコトも大事だけど、私にはここの子供たちも同じくらい大事で。

132 :戦場のメリー・クリスマス〜テファの見た夢 ◆mQKcT9WQPM :2007/11/24(土) 23:48:14 ID:jhl3vmPB
とか思ってると。

ぐいっ!

「えっ?」

いきなり後ろから袋を引っ張られ、袋がすっぽ抜けてしまう。

「お姉さま、孤児院の慰問は私におまかせくださいな」

後ろからそう言って話しかけてきたのは。
同じ事務所の、ベアトリス。
子役でデビューした二世芸能人で、一度遅刻を叱ったら、それ以来何故か私に懐いている。
なんか、『本気で叱られたのなんて初めてですわ』なんて言ってたケド。
…じゃなくて。

「ちょっと、ヴィヴィ、それってどういう…」

ベアトリスは私の横を抜けてタニアに並ぶと、道の入り口をびっ!と指差して言った。

「いいからお姉さまはあのうだつの上がらない一般ピープルのところへお行きなさい。
 ハイヤーをこの道の入り口に待たせてあります。さあ!今すぐ!ライナウ!」

それに続けてタニアも言った。

「まあこっちはベアちゃんと一緒になんとかやっとくからさ。
 たまにはお姉ちゃんも人並のクリスマスしておいでよ」
「あーもう!ベアちゃんと呼ぶなと何度言えばこの一般ピープルは!」
「ベアちゃんはベアちゃんじゃーん」

そんなふうにじゃれあう二人を見て。
私の奥から、温かいものがこみ上げてくる。
そして、私は二人を一緒に抱き締める。

「ありがと…二人とも。最高のクリスマスプレゼントだよ…」

そして私は二人に孤児院のクリスマスを任せて。
才人のところへ、愛しいあの人の所へ、向かったのだった。

133 :戦場のメリー・クリスマス〜テファの見た夢 ◆mQKcT9WQPM :2007/11/24(土) 23:48:45 ID:jhl3vmPB
突然の来訪に、才人は驚いていた。
今日会う予定はなかったし、売れっ子のグラビアアイドルであるティファニアのクリスマスの予定がないなどとは思ってもいなかったからだ。
ティファニアは驚く才人を見て、迷惑だったかな、などと思ってしまったが。
才人はすぐに準備を整え、二人は冬の町に繰り出したのである。
まず二人が向かったのは、近所のファミリーレストラン。
二人で食べたのは、クリスマスディナー、ケーキつき、消費税込み2500円也。
ずいぶんと安っぽい味のディナーであったが、二人には味は関係なかった。
すこしティファニアがはしゃぎすぎて、近くで食事をしている高校生の団体に正体がばれそうになったが。
その後向かったのは、比較的遅くまでやっている、雑貨屋。
二人でプレゼントを買い求め、交換しよう、ということになったのである。
二人は別々に売り場を回る。交換のときまで中身はヒミツ、ということにしたからだ。
そして二人は雑貨屋を出て、プレゼントを交換する。
開けた箱の中身は。
才人の中身は青い涙滴型のガラスのペンダント、ティファニアは赤い立方体のガラスがあしらわれた、チョーカーだった。
二人はなんだかお揃いみたいだね、と特に似てもいない意匠のそれを、お互いに付け合った。
そして。
日も暮れ、夜の帳が街を覆う頃。
二人は、レンガの壁に囲われた、一件のラブホテルへ、こっそりと入っていったのだった。

134 :戦場のメリー・クリスマス〜テファの見た夢 ◆mQKcT9WQPM :2007/11/24(土) 23:49:33 ID:jhl3vmPB
「…今日はどうしたんだよ、テファからこんなとこ誘うなんて」

バスローブの才人は、シャワーを浴び終えたティファニアを、ベッドに腰掛けて待っていた。

「今日は、特別だから」

言ってにっこり笑い、タオルで髪の水分を拭き取ったティファニアは、バスローブをはだけながら、才人にキスをして、そのまま押し倒す。
ティファニアの規格外の胸が、彼女の体重でぐにゃりと潰れる。

「…何が特別なの?」

才人の疑問に、ティファニアは応える。

「クリスマスだから。いい子にしてたんだから、いっぱい、プレゼントちょうだい?サンタさん…」

ティファニアの目は熱に浮かされたようにとろんとなっている。

「そうよ。私はずっと好きで。好きで。こうしたいって思ってて…」

酔った様な口調でそう呟くティファニアを、才人は抱き上げる。

「そっか、ずいぶん溜まってたんだな。もう一月以上ご無沙汰だしな」

言って才人はそのまま、ティファニアの股間に手を伸ばす。

ぐちゅう!

ティファニアのそこは信じられないほどぬかるんでいた。
まるで長時間前戯を続けたような、そんな濡れ方だった。

「抱いて、サイト、お願い」

潤んだ瞳でそう言って、ティファニアは才人の首に手を回す。
才人はそのまま、ティファニアを抱き上げ。

ぐぷぷぷぷ…。

「あっあっあっあっ!お、く、までぇ…!」

一気に、最奥まで貫く。
しかし、ティファニアのそこは胸とは反対に酷く狭く、才人の茎は余ってしまう。

「ふう、はぁ、はぁ…!」

腕の中で苦しげに息を吐くティファニアを。
才人は抱き上げ、そしてベッド脇に立ち上がる。
ティファニアの身体が完全に宙に浮き、腰に体重がかかる。

「ひっ…くぅっ…!」

ぐにっ!

ティファニアの膣道が引き伸ばされ、才人が全てティファニアの中に埋まる。
その強烈な感覚にティファニアの意識が揺れる。

135 :戦場のメリー・クリスマス〜テファの見た夢 ◆mQKcT9WQPM :2007/11/24(土) 23:50:26 ID:jhl3vmPB
「ふか…いよぉ…!」

苦しげに喘ぐティファニアを抱え、才人は通りに面した窓の傍まで寄っていく。

「ひぃ!おく、おくがぁ!」

歩くたびに揺さぶられる快感に、ティファニアの喉が踊る。
そして。
ティファニアを、さらなる官能の波が襲うこととなる。

シャッ!

才人は、外から見えぬようかけられている、厚手のカーテンを開け放った。
そこからは、通りがよく見える。
ということは。
外から、部屋の中が見える、ということだ。
才人は、ティファニアから一度己を引き抜き、窓に密着させると、今度は後ろから貫いた。
ティファニアの規格外の胸が、ひんやりとしたガラス窓と才人の間で押しつぶされる。

「やっ!やぁ!みられぅ!みられちゃう!」

必死にそう抗議するティファニアだったが、才人は止まらなかった。
腰を激しく打ちつけ、ティファニアの耳元で囁く。

「売れっ子のグラビアアイドルが、こんなラブホで男に犯されてるなんて、誰も思わないよ」
「やぁ!そうじゃ、そうじゃないのぉ!」
「それに、見られるわけないだろ?今、ここには俺とテファしかいないんだから…」

才人の言葉どおり。
前の大通りには人っ子一人いない。
しかし、ティファニアの羞恥心は限界まで引き絞られ。
背徳を添えられた快感が一気にティファニアの身体を駆け抜けて。

「あ、ひ、いく、いくぅぅぅぅぅーっ!」

彼女の意識を、真っ白に染め上げた。

136 :戦場のメリー・クリスマス〜テファの見た夢 ◆mQKcT9WQPM :2007/11/24(土) 23:51:08 ID:jhl3vmPB
目を醒ますと。
テファが怒っていた。

「…ひどい。夢の中だからってあんなことするなんて」

…あれ?俺何したっけ…?
よく覚えてない。
ていうか、俺たしか夢の中の日本でテファとデートしてて…。
雑貨屋でなんか買ったトコまでは覚えてんだけど、その先が…。
まあ、夢ってアイマイなもんだしなあ。
ま、言っても仕方ない事だし、謝っとくか。

「ごめん、テ」

言えたのはそこまでだった。
いきなり、テファが抱きついてきて、俺の唇を奪ったからだ。
…なんだなんだ?
俺が驚いてると、テファは唇を離して、続けた。

「…もう、ガマンきかないんだから。責任、とってもらうんだから」

言って、いきなりももりんごをがばぁっ!とさらけ出した。
うわちょっと待!?

「な、なんの責任で?」

俺の質問に、テファは。

「こ、こんなに、好きにさせちゃった責任!
 きょ、今日こそはちゃんと抱いてもらうんだからっ!」

言って、俺のズボンのジッパーを下ろしてしまう。
俺の息子は、すでに臨戦態勢だった。
テファはそんな俺の息子に一瞬驚いた顔をしたけど。
すぐに、スカートの中に手を突っ込んで、下着を脱ぎ差って、ベッドの下に放り投げる。

べちゃ。

…ゑ?今なんかすごい音しましたよ?

「…さんざん夢の中でされちゃったから、こんなになってるんだよ…」

言って俺を跨いだテファのあそこからは。
まるでヨダレを垂らすみたいに、テファのおつゆが零れていた。
俺は、何を言っていいのかわからず、ただテファを見上げるしかできない。
そんな俺に、テファは。

「いいの、サイトはお友達だから。
 いちばんだいすきなお友達だから。私の初めて、あげるの」

熱に浮かされたみたいにそう言って。
一気に、奥まで、俺を咥え込んだ。

137 :戦場のメリー・クリスマス〜テファの見た夢 ◆mQKcT9WQPM :2007/11/24(土) 23:53:10 ID:jhl3vmPB
「き…ひぃっ…!」
「だ、大丈夫?テファ?」

涙を流すテファに、俺は下からそう尋ねる。
…なんか間抜けだけど。
痛いだろうな。今、テファの股間からは、真っ赤な血が流れてる。
しかも、俺は全部入ってなくて、少し隙間が空いている。

「いいの…サイトは気にしなくて…いいの…。
 私が、勝手に、してるっ…ことだから…。私が欲しくて、してるんだか…らっ…!」

言いながら、必死に泣き顔で腰を動かすテファ。凶悪なももりんごが、その動きと一緒にぶるんぶるん揺れる。
俺は、そんなテファにたまらない愛しさを感じて…。
そして、すぐに限界を迎える。

「だ、ダメだテファ、抜いてっ、出ちゃうよ!」

さ、さすがにナカダシはまずかろう!
しかし、テファは。

「だめ、全部ちょうだい、なかに…ちょうだいっ!」

言って腰をより奥深くまで進めて。
俺の精子を、残らず中で受け止めたのだった。

138 :戦場のメリー・クリスマス〜テファの見た夢 ◆mQKcT9WQPM :2007/11/24(土) 23:53:54 ID:jhl3vmPB
「…だいすき」

ティファニアは、彼の腕枕の上で才人にそう告げる。
才人は照れたようにぽりぽりと頭を掻く。
心の中では、まずったなあ、ルイズとかシエスタにばれたら間違いなく俺死刑だよなあ、などと思っていた。

「大丈夫!このことはぜんぶまるっとメイド連中にバラすから!」

そんな事したらシエスタに!

「ってタニア!?」
「きゃぁっ!タニアいつの間に?」

ベッドの脇に、いつの間にかタニアが立っていた。
タニアは、ベッドの脇に落ちている愛液でべちょべちょのショーツを拾い上げて言った。

「そりゃもう、目が醒める前あたりから?
 じっくり見させていただきましたともええ」

タニアは二人にばれないよう、部屋の隅で一部始終を見守っていたのだ。
そして。

「そうですわねえ、学生には私から広めておきましょう。
 お姉さまに悪い虫がつかなくなりますから」

ベアトリスも一緒だった。

「ってお前もかー!」

才人の突っ込みを完全に無視して、二人は仲良く部屋の外へと出て行く。

「しっかし、お姉ちゃんあそこまでダイタンだとはねえ」
「ええ。官能小説もびっくりの乱れっぷりでしたわ」

慌てて二人を追おうとする才人。

139 :戦場のメリー・クリスマス〜テファの見た夢 ◆mQKcT9WQPM :2007/11/24(土) 23:54:56 ID:jhl3vmPB
しかしそれはできなかった。

がし。

ティファニアが、才人の手を掴んだからだ。

「行っちゃダメ…」

泣きそうな顔で、才人を見上げる。
その下では、丸裸のももりんごが、扇情的にぷるぷると震えていた。
才人の喉が、ごくりと鳴る。

「もうちょっと、一緒に居て…。
 あれが、夢じゃないって、思えるまで…」

言って、ティファニアは才人に抱きつく。
凶悪なももりんごが、才人の肌に歪みながら張り付き、カタチを歪ませる。

ぷっつん。

才人の中で何かが切れた。

「あーもうわかったよこうなりゃもうヤケだーっ!」
「やんっ、サイト乱暴しないでぇ♪」

そして才人は、何故か嬉しそうなティファニアを乱暴に押し倒したのだった。

次の日からしばらく。
学院から、一人の男の消息が途絶えたという。〜fin


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Last-modified: 2008-11-10 (月) 22:50:26 (5646d)

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