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Last-modified: 2009-05-13 (水) 19:18:25 (5462d)

一応、ルイズ×サイトで。
エロ無し、ゴメン!

「使い魔の使い魔」

トリスティン学院。
サイト「ふぁーあ、おっ、めずらしくルイズより早く起きたな」
平民の少年。平賀才人。
サイト「おい、ルイズ、起きろ」
ルイズ「・・・ん?サイト?」
目をこするルイズ。
正式名、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。
サイト「ルイズ、ルイズ、起きろって」
ルイズ「・・んん・・・サイト、今日は早いのね・・」
サイト「・・・悪かったな」
とことん普通な会話をしてる2人だが、
ルイズは虚無の担い手、サイトは伝説の神の左手ガンダールヴである。
ルイズ「・・・あれ?ウソ!?もう授業始まるじゃない!!」
サイト「え?あ・・・」
ルイズ「もっと早く起こしなさいよ、バカ犬ーーーー!!!!!!!!」
エクスプロージョンが炸裂する。
これもまた日課みたいなものなのだが。

「えー、錬金というのは―――――――」
サイト「・・・(魔法か・・ちょっと使ってみたいな・・)」
ルイズ「・・・・(サイト・・ボーっとして何考えてるのかしら?)」
「土の精霊が生み出した偉大な魔法であり―――――」
サイト「(魔法っていうか・・使い魔が欲しいな〜。俺使い魔だけど)」
「たとえば、この銅を錬金すると―――――」

サイト「なぁデルフ、俺ってただの平民なのか?やっぱし」
デルフ「そんなこたぁねぇだろ。相棒は伝説のガンダールヴ。それにシュヴァリエだぜ?」
サイト「でもよぉ、ガンダールヴも勝手に付いた力だし、貴族っていってもガンダールヴのおかげだし・・・そのガンダールヴも勝手についた力だし・・・・」
デルフ「暗いなぁ、相棒」
サイト「・・・やっぱりそう思う?」
デルフ「あぁ」
サイト「・・はぁぁ・・・」
デルフ「なぁ、相棒」
サイト「ん?」
デルフ「用は自分の力で強くなりたいってことか?」
サイト「・・まぁ・・・そうだな」
デルフ「なら、神の左手の力を見せてやりな!」
サイト「・・は?」
デルフ「お嬢ちゃんには相棒にある事をしてもらわないとな・・」
サイト「・・・・・・・マジ?」
デルフ「あぁ、土下座でもしておけば?」

その頃ルイズは・・・。
ルイズ「何よ・・全然反応してくれないし、素っ気ないし・・・サイトのばか・・そんなに私より他の女が好きなのかしら・・・あのバカメイドとか乳エルフとかスケベ姫とか・・・他にもタバサとかアニエスとか・・・なんなのよ!もう!!!」

ガチャ・・・。

ルイズ「サイト、帰ってきたのね!おかえりなさ・・・・・」
そこには土下座したサイトがいた。

ルイズ「・・で?何なの?」
サイト「いや、デルフが・・・・」
顔が殴られまくってボッコボコになっているサイトは言う。
デルフ「譲ちゃん、相棒に全力のエクスプロージョンをぶつけてくれ」
ルイズ「・・・・え?」
サイト「なっ、デルフ!おめールイズのエクスプロージョン受けさせてどうする気だ!!」
デルフ「だからよぉ、自分で強くなるならこれしか・・」
ルイズ「・・・(最近サイトかまってくれないし・・・全力ででも死にはしないわよね!)」
サイト「受けて体力つけろってか!?死んじまうだろ!!!!」
デルフ「でもよぉ、もう嬢ちゃん唱えはじめてるぜ?」
サイト「えぇぇ!?ちょ、ルイズ!やめろ!殺す気か!!?」
ルイズ「・・・エクス・・プロージョン!!!!!!!!!!!!!!!」
サイト「うぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
デルフ「相棒!俺を縦に構えろ!!!!!」
サイト「わ、分かった!!」
チュドー―――――――ン!!!!!!

サイト「あれ?キズもついてないな・・」
ルイズ「な、何だったの?」
その突如、サイトの身体は光りだす。
デルフ「相棒、始めるぞ。『サモン・サーヴァント』だ」
サイト「・・・えぇぇ!!??」
デルフ「俺を地面に刺せ!いいから早く!!!!」
サイト「お、おう!!!」
グサッ!
そしてデルフリンガーの前に大きな時空の門が開かれる。
ルイズ「こ、これもしかして・・・」
そして、中から大きな怪獣が現れた。
???「ガォォォォーーーーーーーーン!!!!!」
サイト「な、なんだコイツ!!」
ルイズを後ろにひかせて、デルフリンガーに問い詰める。
デルフ「ひゃー、おでれーたおでれーた。まさかこんなスゴイのが」
サイト「だ、だから何なんだよ!!」

デルフ「ん?・・・こいつは相棒の使い魔だ、強そうだろう?」

サイト「・・・・は?」
ルイズ「・・・・え?」
デルフ「こいつは神獣とも呼べる『べヒーモス』だ。しかも巨大。こりゃただの『べヒーモス』
じゃねぇなメチャクチャでかいし強い」
サイト「な、何言ってっか分かんねぇよ!!」
デルフ「これは『キングべヒーモス』だ。虚無属性の使い魔で『神の番犬』と言われている」
ルイズ「な、なんでメイジじゃないサイトに使い魔が!!」
デルフ「それは『ガンダールヴ』の力だ。でも、このデカイのを呼べたのは違う」
サイト「どういうことだよ」
デルフ「これは『想い』だ。相棒の『想い』の結晶と言っていいだろう」
ルイズ「想い?どういうこと?」
デルフ「相棒が嬢ちゃんを守ろうとする『想い』。守りたいと強く誓う『想い』のことだ」
サイト「なっ・・・・」
若干赤くなるサイト。
ルイズ「・・・・・・」
真っ赤になって俯くルイズ。
デルフ「『神の番犬』と言われるだけあってとてつもなく強い。
     あの『シルフィード』とかも一撃で倒せるかもな、『キングべヒーモス』なら」
などと口走った瞬間。
タバサ「なら、勝負」
タバサがサイトに杖を向ける。
サイト「タ、タバサ!?」
デルフ「ほぉ・・・勝負か、どうする相棒。どうやらマジっぽいぜ」
サイト「なっ、ふざけんなよ!タバサの『シルフィード』強ぇんだぞ!?」
デルフ「負けはしなと思うぜ。相棒。『キングべヒーモス』ならな」
サイト「・・・・わ、分かったよ!」

ルイズ「・・・つまんないわね・・・・ほんと・・・」
朝になっても昼になても夜になってもサイトは来ない。いや、来る気配がない。
ルイズ「・・嫌われた・・のかな?」
ルイズは思う。

鞭で叩く。こき使う。鞭で叩く。こき使う・・この永遠のループは確かに人として耐えがたい。
それにもう『神の番犬』という伝説の使い魔を持っているのだ。
使い魔を持っている人を使い魔にするなんて考えられないこと。
それに『キングべヒーモス』がいれば見せ物にもなるし、移動も楽だろう。
お金も移動手段も困らないサイトはもう・・・・。

ルイズ「うぅっ・・・ぐすっ、ひっく・・・・うぇぇぇぇぇぇぇぇ・・・・・・・」

絶望が満ち溢れる。
帰らない。サイトは帰ってこない。嫌われた・・・サイトにもう会えない。

ルイズ「ごめんね・・サイト・・・だから・・帰ってきて・・・・ぅぅぅぅ・・・・」

その頃サイト。

サイト「・・・・・う〜ん・・・ここはどこだ・・・?」

町に買い物(ルイズにプレゼント)に行ったサイトは森で既に9時間を費やしていた・・・

ギーシュ「なぁ聞いたかマリコルヌ、どうやら大会があるらしいぞ」
マリコルヌ「あぁ、聞いた聞いた!『使い魔バトル大会』だろう?僕は出ないけどね」
モンモランシー「私も出ないわ。結構危なそうだしね」
ギーシュ「僕は出るよ!愛しのヴェルダンテなら優勝間違いなしさ!」

その頃サイトは・・。

サイト「腹へった・・・あ!そうだ・・キング・・いや、モスでいいや。モスに乗っていけばいいんだ」
モス「ガウ・・・」
サイト「なぁモス。トリスティン魔法学院の場所・・・分かるか?」
モス「ガウ!」
サイト「よし!じゃあ・・・突っ走れー!」
モス「ガゥゥゥゥゥ!!!!!!」

ルイズ「・・・サイト・・・・」

結局サイトは帰ってこず、一晩中起きていたルイズにはそろそろ限界だった。

ルイズ「ごめんね・・・サイ・・・ト・・・・」

睡魔に負けたルイズはベッドに倒れこみ、眠りに落ちてしまったのだった。

『トリスティン魔法学院・使い魔バトル大会!』

ギーシュ「ふっふっふ、僕のヴェルダンテなら勝てる!」
キュルケ「私のフレイム。頑張って」
タバサ「サイトが相手でも、これだけは負けられない・・・」

出場者は、ギーシュ・タバサ・キュルケ・サイト他多数。

しかし、強いのはこの4人であるのであまり関係ないのだ。

サイトはまだ来ていない。

サイト「あー!帰ってきたー!!!」
モス「ガウー!!」

シエスタ「あ!サイトさん!こんな所で何してるんですかー?」
サイト「し、シエスタ・・モス、隠れてろ」
モス「ガウ」

シエスタ「サイトさん、早く会場に行きましょうよー、皆待ってますよー?」
サイト「え?え?会場?」

そのまま引きずられていったサイトであった。

その後はルイズが気になるも無理やり参加させられ、キングべヒーモスを見せる前に次々と相手が棄権していき、ギーシュまでもが棄権してしまい、決勝戦となった。

もちろん相手は・・・タバサである。

会場はとてつもない盛り上がりである。
キングべヒーモスを見たメイジ達が興奮してるのだろう。
しかしタバサの表情は変わらない・・。

サイト「よし、モス。シルフィは強い。気をつけろよ。あと、全力でいいが殺すなよ?」
モス「ガウ〜」

タバサ「全力でいく。手加減はいらない」
シルフィ「きゅいきゅい」

レディー・・・ゴー!

シルフィはモスに突っ込んでいく。
モスは一気に腕を振るが外れる。
シルフィはかかったといわんばかりにモスの首筋を切った。

モス「グァァァァァ!!!!!」

モスはひるまない。
一気に足でシルフィを踏みつける。

シルフィ「キャウゥゥゥゥゥ!!!!!!」

モスはシルフィを切り刻む。
その長い爪で何度も何度も。

しかしシルフィも負けずにモスから逃れる。

シルフィ「キャワァァァ!!!!!」

今度は腕に噛み付く。

モス「グァァァァァ!!!ギャウァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

龍の噛む力は半端じゃなく、腕を噛み千切るように食いつく。

モスはシルフィの頭を殴る。
しかし、シルフィも離さない。

モス「・・・・・・・ギャゥゥゥゥゥゥ・・・・・・・・・・・」

モスの身体は黒く光る。

そこで・・・

デルフ「おい、相棒!止めさせろ!」
サイト「で、デルフ!?なんで!?」
デルフ「あいつ、魔法を唱えてやがる!『虚無』だ!あの嬢ちゃんとは比べ物にならねぇ!」

しかし、もう遅い。

モス「・・・・・・『メテオ ストライク』」

モスは小さく口を開けた。

そして・・・

ドッカァァァァァァァァァァーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!!!!!

シルフィ「ギャウァァァァァアァァァアアァァァァアッァァァァアァァ!!!!!!!」

シルフィの悲痛が木霊する。
しかし、モスはまた何か唱え始めた。

サイト「やめろモス!!!」
デルフ「く・・・まだ召喚されたばかりだからな・・落ち着いてなかったんだ。くそ、この大会がせめて明日なら・・・・・」

モス「・・・・『オーバー ドライヴ』・・・・・」

キュィィィィン!!!!!!!!

デルフ「やべぇ!あの龍、殺される!今のはパワーアップ系の・・いや、暴走する魔法だ!」
サイト「そ、そんな・・・・・・・」

モス「・・・ギャオォォォォォォォン!!!!!!!!!」

腕を振り上げる・・・そして・・・・

グサッ!!!

モス「・・・・・ギャァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!!!!!」

サイト「・・ごめんな・・・・モス・・・・」

バタン。

モスは倒れて、消えていった。
砂のように少しずつ・・・・・・。

ルイズの部屋。

    ―――起きろ、ルイズ―――

ルイズ「うっ・・う〜ん・・・・」

    ―――だらしねぇぞ、まだ寝てるのかよ―――

ルイズ「う・・うっさい・・わねぇ・・・・」

    ―――・・ったく、今日のご主人様は元気ねぇなー―――

ルイズ「黙っててよ・・・サイト・・・ってサイト!?」

ガバッっとルイズが飛び起きる。

サイト「わっ!びっくりさせんなよ・・・・」

ルイズ「さ、サイト・・・サイトなの・・・?」

サイト「あ、当たり前だろ・・・?」

ルイズ「・・・・よかった・・・・」

サイト「え?え?・・・えぇっと、ルイズ、はいこれ」

小さな箱を渡すサイト。

サイト「開けてみな」

ルイズ「・・・・・わぁ・・・」

中に入っていたのは『ネックレス』だった。桃色の宝石がちりばめられた高級そうなもの。

サイト「シエスタとかに紹介してもらったバイトしててさ・・やっと買えたんだ。俺をこの世界に召喚してくれてありがとう、ルイズ。俺はお前が好きだ。いや、愛してる。だから、この世界にこれて本当によかった・・・ありがとう。そしてこれからもよろしくな、ルイズ」

ルイズは気がつけば泣いていた。いや、涙を流していた・・しかし、それは歓喜に涙。

ルイズ「・・・・・サイトっ!!!」

すかさず抱きつくルイズ。
何がなんだかわからないが、サイトはとりあえずルイズを抱きしめた。

ルイズ「ゴメンね・・・・本当にゴメンね・・・」

サイト「る、ルイズ・・・?」

ルイズ「嫌われたのかと思った・・・もう会えないって・・・ふぇぇぇぇぇ」

サイト「だ、大丈夫だって!俺はお前だけの使い魔だ!どこにもいかねぇから!」

その時・・・ガチャン!!

タバサ「サイトっ!」

タバサはサイトの前にきて、少し泣いていた。

タバサ「こめんね・・・私が勝負するなんて言わなければ・・サイトの使い魔を殺さずに済んだのに・・本当にごめん・・・・サイトぉ・・・」

そして泣きつくようにサイトに抱きついた。

すると・・・

ルイズ「へ、へぇ〜、あんた達、もうそういう関係なワケ?羨ましいわね〜幸せそうで・・」

サイト「ち、違うってルイズ!誤解だ!これはさっき学院の庭で・・・・」

ルイズのダークオーラを消す為にも、言い訳を言い始めるサイト。
しかし今の訳は逆効果で・・・

ルイズ「へぇ〜、ご主人様のところの前で、まずタバサに会いに行くなんて・・・」

サイト「ちち、違うって!さっきまでタバサと1対1で・・・」

ルイズ「へ、へ、へぇ〜、『1対1』?もうそういう事してるんだ。男女だからってもうしてるんだ。ふふふ、本当によかったわね・・・」

サイト「いいいいいいや、ちちち違う!みんなもいたって!」

ルイズ「へ、へ、へ、へぇ〜、『皆の前で』やってるんだ。そういう事?そういう事なのね?
2人とも見られながらなんて変態なのね・・・」

サイト「るるるるるるる、ルイズ・・・・・・・・・・」

ルイズ「・・・こんの・・・エロ犬ぅぅぅーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ドッカァァァァァァーーーーン!!!!!!!!

『完』

おまけ

サイト「なぁデルフ」

デルフ「ん?」

サイト「『サモン・サーヴァント』って契約のキスしなきゃダメなんじゃないっけ」

デルフ「あぁ、じゃあ相棒はモスとキスしたかったのかい?」

サイト「・・・んなわけねーだろ・・・」

デルフ「いや、昼寝してた相棒の唇を狙ってたんだぜ?」

サイト「う、うぐぇぇぇ・・・・・・」

デルフ「ウソだけどな(笑」

サイト「・・・溶かすぞ」

今度こそ本当に『完』。

最後に、ルイズ×サイトなのに、ルイズの出番少なくてゴメン!!!


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Last-modified: 2009-05-13 (水) 19:18:25 (5462d)

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