30-421
Last-modified: 2008-11-10 (月) 22:54:01 (5646d)
それは蒼から始まった物語 (8):観察者 2 バレット氏
そんなモヤモヤに悩み続けていたある日。
今日もまた空き教室へとシケこむサイトとティファニアの姿を追ったマチルダは、もはや定番となったピーピングトムに勤しんでいた。
『あっ、あ゛あ゛っ、お兄さ、まぁ、お尻、熱いぃぃ・・・!』
「テファってば・・・あんな不浄の穴に入れられて、気持ち良さそうにして・・・・・・」
今日はお尻ですかいお2人さん。
お城の割れ目のそこにある窄まりを深々と貫かれて、1突き毎に今まで以上に蕩けきった顔で啼く妹分の顔を彼女はバッチリ見てしまい。
破廉恥だ、とか、お尻の穴大丈夫なのかいテファ!?、だとか、いつもと違うプレイを目撃してしまったマチルダの脳内で浮かんだ事がぐるぐるまわってまわってこんがらがって。
気が付けば何故か、太股の間を弄っていた指は次第に後ろの方へと・・・・・・
「いやいや何やってんのさ!?」
勝手に動いちゃう手に思わず突っ込み。
しかし身体は妹分が夢中になってる悦びがどんなものか興味津々な様で、
マチルダの意思を無視して、すでに手遅れな程下着を濡らしている、秘裂から漏れ出ているぬめりを指に絡めつつそのまま伸びていく。
そのまま女の身嗜みで日頃からしっかりと綺麗にしている、細かい皺が走る穴へと、中指の先端が潜り込む。
ちゅぷっ
「んひっ〜〜〜〜〜・・・・・・!?」
な、なんらよ、こりぇ・・・・!
排便とはまた違う異物感。出すのではなく入れるという初めての感覚は、前の穴に入れるのとはまた別な形で奔る電撃へと即座に変貌した。
気持ひ・・・イイッ!
片方の手は前の秘裂を音を立てるくらい弄り、もう片方の手は後ろから果実のような割れ目のそこの窄まりに指を出し入れする。
新しい悦楽を知った彼女は、自分が扉の傍に身を潜めているのも、自分の役目も忘れて快楽に溺れていた。
――――だから、こういう事態が訪れたのも、ある意味必然だったのかもしれない。
教卓に青年が腰かけ、彼に後ろから両膝の裏を抱えられた格好・・・・・・
いわゆるおしっこしーしーの体勢で少女は後ろから貫かれている為、離れた位置とはいえ教卓の真正面にある扉の所からは結合部は丸見えである。
ティファニアがサイトの剛直を出し入れされて獣のように悦楽で鳴いてるのを見ている内、なんだかマチルダは物足りなくなってきた。
もっと、硬くて、長いので――――
取り出したるは愛用の杖。
用を為さない下着を下ろし、もはやこっちにもシミが出来始めた秘書服の長いスカートをまくりあげて、尻の割れ目に杖を宛がう。
杖はメイジの命、こんな事に使われてる姿作った職人が見たら首括りそうだが、そんな事今のマチルダの頭にはかすりもしない。
ゆっくりと先端から、杖が徐々に腸内へと周りの皺を擦りながら埋まっていく。
「んはあああぁぁっ・・・・・・」
大きく熱と甘さが多分に混じった息を吐き出す。
思わず腰が砕けそうになった―――――その時だった。
廊下の角の向こうから、近づいてくる足音。
ここは廊下のど真ん中である。しかも場所は学び舎、貴族の子息子女ばかりの魔法学院である。
流石に、自慰行為をしてたとバレる場所としては余りに拙過ぎる。つーか扉の向こうじゃ妹分も盛ってる真っ最中だし。
見張りのマチルダ自身快楽に夢中になってて、周囲への警戒を怠っていた様で。本末転倒とはこの事か。
「ひゃ・・・・!」
(彼女にとっての)緊急事態勃発にマチルダ、パニくる。
ワーニング、ワーニング。未確認人物接近中。このままではあと数秒で接敵。イジェクト!イジェクト!
警告に従い逃げ込んだ先は、目の前の教室だった。パンツを拾い上げてから異物感も忘れて飛び込む。
壮絶なフィナーレ寸前に邪魔者が入ったサイトとティファニアがビックリした後すぐに慌てて離れたが、とりあえず言及は置いといて。
「2人とも隠れな、人が来るよ!」
「え、へえぇっ!?」
驚いて素っ頓狂な声を上げた妹分だが、幾分突発的な事態に慣れてるサイトは即座に教卓の裏側のスペースにティファニアを引っ張り込んで隠れた。
更にマチルダも潜り込んで密着する。狭いが扉の場所から唯一死角になって隠れれるのはここしかないのだから仕方ない。
それでも、3人隠れるには狭い。
「むぱっ!?く、苦しいよテファ!もう少し胸引っ込めておくれよ!」
「ご、ごめんなさいマチルダ姉さんでもこれが精一杯で・・・」
「あーもー少しはその胸減らしな!というか分けな!」
少々ズレた文句を言っていると、近づいてきた足音は何と3人の潜む教室まで入ってきた。
揃って息を潜める。入ってきた相手――――女子生徒らしい独り言が静寂に包まれた教室に響く。
『おかしいわね・・・何処に教科書忘れたのかしら』
(つーかなんでマチルダさんここに居るんすか!?なんで俺らと一緒なって隠れてるんです?)
(う、ど、どうでもいいじゃないか!私が教えてやってなきゃ今頃バレてただろうし、良いだろう!?)
(確かにそうかもしれないけど)
密着状態で声を押し殺しつつ会話。お互いの吐息は直前までしてた行為のせいかえらく熱かった。
そんな時、狭っ苦しい空間に半ば無理矢理押し込まれてたせいかバランスを崩したティファニアの重みがマチルダにかかった。
体育座りの体勢から腰を上げただけのような状態のマチルダは、そのまま押されて後ろに倒れそうになって腰が少し落ちる。
その時。
ぐりっ ぐりゅりゅっ
(っぁ!!?!!?!??!?)
『?何?今の音?』
いきなり直腸に深々突き刺さった鋭い刺激に、悲鳴が漏れかける。
押し殺しきれずに、獣の威嚇に似た呻きが口から漏れた。
反射的に手を後ろにやってみれば、半ばまで後ろの穴に埋まってるらしい杖の感触。
・・・・・・挿し込んだままだったのが、押されて尻餅突きかけた拍子に奥までもぐり込んでしまったらしい。
マチルダには一大事、しかし頼りになる姉貴分が実はアレな事してたせいで現在ピンチだとは知らないティファニアは。
(ど、どうかしたの姉さん!?)
純粋に心配して、密着状態にも関わらずマチルダの顔を覗き込もうと身動ぎし、結果。
ずぶぶっ
その際また押されて更に杖が根元までマチルダの後ろに収まり、一際激しい衝撃と電撃がマチルダの背中を駆け上った。
そして、結果。
ちょろちょろちょろろろろ・・・・・・
「ひがっ・・・・あっ・・・・ダメだよ、いや、止まってぇ、嫌ぁ・・・・・・」
『あ、有った。早く戻んなきゃ』
密かに決壊したマチルダから漏れ出る水音に気付く事無く、探し物を見つけた女子生徒は教室から出て行く。
律儀に閉められた扉の音が、存外空しく教室に響いた。
「ひっぐ・・・・・・うあああああ゛あ゛あ゛あ゛ぁぁぁぁ〜〜〜〜〜ん」
「な、泣かないでマチルダ姉さん。私は全然気にしてないから、ね!」
「テファに分かるもんがい!こんな不浄の穴に杖入れて弄んでたのバレた挙句に好きな男の前でお漏らしした私の気持ちなんでぇ゛・・・びええぇ゛ぇ゛〜〜〜〜!」
「あー俺も別に気にしてないっすよマチルダさん。イザベラとシャルロットがお漏らしするとこ俺見た事あるし、つーかさせちゃった事あるし」
恥も外聞も投げ捨て・・・というか大切な妹分と慕情の念を抱いてる男の前で失禁した時点でそんなの彼女の中では失ったと思っている・・・
マチルダは大いに泣き喚いていた。
濡れた秘書服は水分を分離させる魔法で既に乾いたし教卓の足元に広がった分も『錬金』で水に変えてから掃除道具でしっかり拭き取ったので証拠隠滅はバッチリなのだが。
生憎それをやらかしてしまった当の本人が泣きじゃくってしまい、未だサイトとティファニアは動けないでいる。
まあ何というか、いつも凛々しい感じの有能な秘書然としたマチルダの意外な部分に2人して戸惑っているというのもある。
2人とも本当に彼女の失禁なんて大して気にしちゃ居ないのだが。ぶっちゃけ、そういうプレイも実は経験済みだし。
とそこで漸く、ティファニアは姉貴分の言葉の中に個人的にスルー出来ない一説に気付いた。
「マチルダ姉さん、今『好きな人の』前でって言わなかった?」
「ああそうだよ!私だってねえ、テファみたいないい子以外にも手を出してるそこの女垂らしの事が好きなんだよ!文句あるかい!?」
「ううん・・・むしろ、良かったと思う。マチルダ姉さんが一緒なら、私も嬉しいし」
嬉しげな天使の微笑のティファニア。何だかマチルダは無償に自分が色んな意味で穢れてる気がしてきた。
というか、そんなあっさりOKサイン出してもいいんだろうか。まあ、家族同然の長い付き合いだからというのもあるだろうが。
とにかく妹分からOKを貰ったマチルダは、今度は思い人の青年に縋るような目を向けた。
サイトはたじろぐ。別に嫌な訳じゃない。美人にこういう風に想いを向けられるのが嫌な男が居るとすればそいつはきっとガチホモなんだと思っている。
彼の気が引けている理由、それはここには居ない姉妹の少女達の事を考えた為だ。
彼女達は、また新たに彼の周りに女が増える事をどう思うだろうか?
ちなみに宗教国家の指導者である男装の麗女とお付の神官(これまた男装の美少女)を成り行きというか、気が付いたら堕としてしまっていた事はまだ彼女達には教えていない。
こればっかしは、彼女達に知れたら冗談抜きで命が危ないかもしれない。
切実だった。単なる先延ばしに過ぎないが、誰が好き好んで死刑の早期執行書にサインするものか。
とにかくマチルダの処遇は、この場は持ち越しとなった。