31-472
Last-modified: 2008-11-10 (月) 22:54:21 (5646d)
三熟女の輪舞 アトピック氏
「・・・・・・・」
娘達の様子を見に、彼女達の居住地であるヴァリエール・ヒラガ邸。付近住民からヒラガハーレムとも呼ばれている所にカリーヌは訪れていた。ここに来る度いつも彼女の目に映るのは、この館の主人の節操のなさであろう。
なんせ、自分の娘達の他それに従うメイド。まぁこれはギリ許容範囲内ではあるが、それに加えて半エルフ、元・女性衛士隊隊長、元ガリアの王族の娘にその従姉の元ガリアの姫君、学院の女性秘書、あろう事かこれに加え我が国の女王も入るのだから恐ろしい。正直これだけでもお腹一杯、というか頭が痛いのだが最近これに加えて新たな頭痛の種が増えた。
「カリーヌさん、お茶が入りましたよ」
「ほら、カリーヌ。何ぼーっとしているの?」
何故、トリステイン王妃とガリアのオルレアン公夫人が目の前にいるのか。カリーヌは頭を抱えた。
あれか、娘達が心配でついてきたかもしくは自分と同じように様子を見に来たか。うん、そうに違いないと思いたいがすっかり膨れた彼女達のお腹を見ると最悪の事態になっているようだ。
「まさか、あの娘達より早く授かってしまうなんてね」
「そうね、でもそこは経験の差ではないかしら」
おほほほ、なんて上品な笑い方をする二人。いや、そうじゃねぇだろ。二人とも死んだ夫に操を立てて喪に服してろよ。
「所詮、私も女であっということよ」
「ええ」
いや、確かにまだ二人とも体をもてあましているのはわかる。わかるが少しは自重しろ!!とカリーヌは心の底から思った。
さすがにマリアンヌ、オルレアン公夫人はこの館の女性陣に比べると年は召されている方ではある。が、とはいっても15〜6の頃には今の子供達を出産しているので、女としてはまだ若いともいえなくもない、とはいってもこれはさすがにやりすぎだと思った。
(あの平民め・・・!!)
カリーヌの奥歯が噛み締められギシギシと歯軋りした。この二人に子種を巻いたであろう青年の顔を思い浮かべるとコメカミに青筋が浮かんだ。
あの平民には本当自重してもらいたい。つーか、あれか。もしかして私も夫がいなかったらこのハーレムに加えられてたのか。
若い肉棒を無理やり捻じ込まれて子種を蒔かれて妊娠させられるのか、確かに若い肉棒は魅力的だが・・・いや私には夫がいる。少々衰えはしてきてはいるがあれはまだ現役だ、あと十年は闘える。
「カリーヌ、どうしたの?そんなに怒った顔して」
「いえ、ちょっと」
「そうそう、義母様これ見てくださいな。旦那様にもらったのですよ」
義母様言うな、こんな年を食った娘を持った覚えはない。
「あ、お母様。来ていらしたのですね」
「マリアンヌ様達のところにいらしていたんですか」
と、ここで長女、次女が入室。お前ら、これを見てどう思う。
「子供・・・早く授かりたいですわ」
「私は体力的に産めるかどうか」
スルーか、っていうか受け入れてるのかこんちくしょう泣けてくる。
結局、カリーヌは頭を痛めながらも娘達と談笑をしてなんとか家に帰った。
というか、終始あちらからこちらから惚気られてなんか体が疼いている。戻ったら取り合えず夫に慰めてもらおうとカリーヌは思った。