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Last-modified: 2008-11-10 (月) 22:55:34 (5645d)
それは蒼から始まった物語 (11):ブロブ 4 バレット氏
「んっ」
「ん〜〜〜〜〜♪」
唇を奪う。モンモランシーは侵入してきたギーシュの舌を逆に吸い上げて、積極的に応えてきた。
キスする時は精々2〜3秒程度、すぐに顔を離してそっぽを向いてしまっていた彼女からの反撃に、同じように夢中になって返した。
若々しさに満ち溢れて張りのある肌は全身がしっとり濡れている。
そういえばあの液体は一体何だったんだ?
唇を離すと、名残惜しそうに潤んだ瞳を向けてくるモンモランシーにまたむしゃぶりつくのを必死で自制してから。
ペロリと、首筋に舌を這わせた。
「ひあっ!ギーシュぅ・・・・・・」
それがあの液体のせいなのかそれとも発情しているモンモランシーのものなのかはギーシュには分からなかったが、微かにしょっぱさが混じった甘さに味雷が痺れる。
堪らなかった。今度こそギーシュは少女の身体を余す事無く味わう為に舐め立てる。
首筋から顔、耳からうなじまで。
モンモランシーも、催淫効果で限りなく敏感になっている肢体にはぬるぬるした唾液と僅かにザラザラした舌の感触に震える。
ギーシュに、身体中、味あわされてるっ・・・・!
っちゅ、っちゅ、っちゅ、っちゅ
湿り気を含んだ膨らみも揉み立てる。
興奮している為かギーシュの揉み方は幾分荒っぽいものの、摘まんだ胸が掌から逃げ出す寸前にまた全体を掴んで牛の乳しぼりの様に攻め立てるやり方は確かにある程度の経験者である箏の証明である。
それと同時に徐々に下がりつつあるギーシュの舌が谷間の底を内側から膨らみのラインをなぞる様に這う。
キュッと、2つの先端を強くつまんだ。強弱同時に胸から走る電流。
「ひぎっ!?先っぽ、そうされるの、いい!」
「最高だ・・・君の身体はどんな果実にも勝るよモンモランシー・・・!」
サイトとイザベラの方はというと、サイトの股に顔を埋めたイザベラがそれはそれは嬉しそうに頬ずりしていた。
いやうん、助けようとしたつもりがその助けようとした相手に襲われてるって何さそれ?
「い、イザベラお前どうしたんだよ!?」
「何って、いつもどおりじゃないのさー」
いいえ、明らかに今の貴女は理性が飛んでおります。
まあ何が何だか分からない内に液体生物(?)にあれやこれやされて身体は発情心は傷心だった所に愛しの彼が助けにきた(偶然だけど)ら、色々なもんが100万リーグ彼方にすっ飛んでもおかしくないのである。
多分。
イザベラは反応前で血液が足りずに萎れているそれを、躊躇いなく口に含んだ。
いつも見てきたそれはどんな業物の刀剣よりも頑丈かつ雄々しく直立していたものだが、いつもは全部口に収まらないぐらいのサイズにまでなるそれはあっさり根元まで咥内に収める事が出来た。
「んひゅう・・・」
「くうぉっ!?な、何かいつもと違う感じが!」
覚醒前だと感覚も違うらしい。
しかし丁寧に根元から先端まで口に包んでいると、あっという間に膨張してイザベラの口を埋めつくす。
サイトがいつでもスタンバイOKな状態になったと悟ったイザベラは、喉の奥まで塞がれたまま頭を上下に動かす。
発動前からの刺激でもう発射寸前だったサイトはこれに耐え切れない。
どくどくどくどくっ!
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!!」
喉から食道に直接流し込まれる。
それをイザベラは1滴たりとも逃さないとばかりに喉を鳴らして飲み込んでいく。胸の奥が温かくなるような感覚さえもしてくる。
余す所無く1回目の発射を受け止めたイザベラはようやく口からサイトを開放すると、それはそれは幸せそうに笑み崩れて、
「えへへ、ごちそうさまだよ」
―――ぷっちーん
あ、さっきとは別の理性の糸が切れた。
「イザベラあああぁぁぁぁぁぁっ!!!!」
「きゃーっ♪」
抱え上げるとそのままベッドの上に乗せてから覆い被さってそのまま突き込むという一連の動作を流れるように滑らかに行う。
途端にビクビクとイザベラの身体が小刻みに震えて「ふあぁ」と仰け反った。入れただけでイってしまったらしい。
「ひぎいいぃぃっ、ギーシュの、熱いのぉ!」
「くっ、君の膣内、最高だよモンモランシー!」
すぐ隣で上がった嬌声に思わず視線を向けてみると、同じようにモンモランシーと繋がったギーシュが一心不乱に腰を振っていた。
ずっちゅずっちゅずちゅっずちゅっ!
ぶつかり合う度に少なくない量が飛び散る粘液は僅かに紅色が混じっているのだけれど、モンモランシーは痛みに喘いでいる様子はあまり見受けられない。
むしろ自分からギーシュの腰に足を絡ませでしっかりホールドまでしている。気に恐ろしきは薬の効果、か。
それともイザベラが言っていた通り、ギーシュと1つに成れた事への歓喜が優っているのもあるのかもしれない。
「ギーシュ、ぎーしゅ、ぎーしゅぅ!!」
「っ・・・・もう、我慢できないよ!」
「ふはぁん!!?・・・・・・あ、ぎーしゅの、びくびく、あついの、いっぱい」
大きく1回出し入れしてからギーシュの背筋が震えた。ピッタリとくっついたまま、自分の下の恋人を覗き込むように両手で身体を支えて荒く息をつく。
彼に押し倒されている格好のモンモランシーも、涎を口の端からだらだら零しつつちょっと虚ろ気ながら嬉しそうに笑っていた。
そっと顔を近付け、涎を舐め取りながら唇を合わせる。
「ひぐあっ!そこ、後ろ、そこもいいっ!」
とそこにすぐ横で絶叫。
思わずギーシュが顔を向けると横向きで大きく足を開かされた格好でサイトに貫かれたイザベラの艶姿。
あっちも1回前で出した後、今度は後ろの方でシているらしかった。
その明らかな証拠にイザベラの秘裂からは愛液交じりの白い粘液が突かれる度に零れだしてるし、後ろの窄まりは大きく拡張されて入口付近の肉壁は何度もめくれ上がっている。
流石にそっちの経験はないギーシュは柄に無く顔を真っ赤にして視線を逸らし。
腕の下の―――今自分と同じ光景をしっかり見ていたらしいモンモランシーと目が合い。
モンモランシーはギーシュの下で身体を反転させながら、自分から程々な大きさのお尻を割り開くと、
こっちにもちょーだい?
視線でそうお願いしてきた。
もちろんさー!
ギーシュも行動で応えた。
ぬぶぶぶっ!!
「凄い締め付けだよ・・・キツくて、グイグイ呑み込んでくる!」
「かはっ!?・・・・・ひぐ、ひぎぃ、いい、そっちも、やっぱり、いっぱい、ぎーしゅでいっぱい!」
「こっちも、僕で、一杯にしてあげるからね!」
「ふれし・・・・・うれひぃ・・・・!」
窄まりも奥の奥まで液体が忍び込んでいたためか、十分以上に分泌液で溢れた中は前とさほど変わらないスムーズさでグラインドできる。
体格の割に少し浅めで先端が何度もコツコツとそこにぶつかったりした前とは違って、こっちは根元から先端までずっぷり肉に包まれてるのがまた堪らない。
ぐにゅっぐにゅっぐにゅっ!
出したばかりにも関わらず、また根元から熱い物がせりあがってくるのが分かる。
この一味違う快楽をもっと長く味わいたいのは山々なのだが、この分だとまた抑えが効かなさそうだ。
しかし、また彼女にも一緒にイってもらいたくもぼんやりと思う。
ならば、とモンモランシーの腰を掴んでいた両手を右は胸に、左手は下から太股の間に差し込んだ。
2つの膨らみをまとめて抱える様にして後ろから抱きしめて揉みほぐし、、突っ込んだ左手は中指は割れ目に差し込んで親指は外皮の剥けた肉豆をグニグニと潰す。
途端に更に締め付けを増す肉筒。堪らない。
「またっ・・・・・・出すよ!」
「いっちゃうの、ギーシュに、熱いので、かんちょうされて、イグウゥゥゥゥ!!」
モンモランシーの腸内にギーシュの白い欲望の塊が注ぎ込まれたのと、秘裂からプシュッ!と噴水の様に透明質の液体が噴き出したのは同時だった。
数時間後。
ギーシュは顔を真っ赤にしたモンモランシー(既に予備の制服に着替えてある)に見事に足気にされていた。
その様子、まるで競馬で大損こいて地団太踏んで外れ券をひたすら踏みにじるオヤジの如し。
「このバカバカバカバカバカバカ何やってるのよ私何してくれたのよギーシュ〜〜〜〜〜!!!!」
「ぐ、ぐふぉ!?あ、愛が痛いよモンモランシー。って淑女としてヤクザキックは止めておいた方が良いんじゃないかなあごべっ!?」
「何してたって、ナニじゃないのさモンモン。いい加減認めたらどうだい?」
「どうしてそこまであっさりフランクなのよ貴女はー!」
「正直言ってね、こういう事にはもう慣れちまってるんだよ。主にコイツのせいで」
「し、仕方ねーじゃんか・・・イザベラがエロ過ぎんのが悪いんだよ」
「・・・・・ああもう、ご馳走様」
顔を両手で覆ってモンモランシーは天を仰ぐ。
その姿はまるで天に祈る迷った子羊。でも足元には足跡だらけで痙攣中のギーシュ。
正直、とってもシュールだった。
「でも気持ち良さそうにしてたじゃないのさ。特に後ろの方ん時」
「う、うん、不浄な穴の筈なのになんであそこまで気持ち良かったのかしらねって何言わせるのよ!?」
「素直になりなよ。何なら私があんたらの後押ししても良いんだよ?」
仮にギーシュとの事を実家に報告する事態になっても、ガリア王家の王女様であるイザベラの後押しがあれば2つ返事でOKを出すに違いない。
それにモンモランシーだってまんざらでは無かったりするので正直それはそれでありがたい申し出なのだが。
「なあ。そういやさ、あのスライムっぽいのどこ行ったんだ?ほっといていいのかよ?」
「「あ」」
3人が顔を見合せた時だ。壁の隙間から液体が滲み出てくると、ふよふよと3人の前で立ち上がった。
真っ先に反応したのはサイト。
即座に腰の短剣を抜いた瞬間、液体は恐れ戦くようにビクッ!と震えて後ずさった。様に見えた。
そのまま膠着状態に陥ってしまう。モンモランシーも動けない。
―――しかし、イザベラだけが何かを感じ取って、1歩、進み出た。
「ちょっと待ってサイト」
「イザベラ?」
そっと、ゆっくりとイザベラは手を差し出す。うねうねと一定の形は持っていないが、それでも立ち上がっている液体の方に。
イザベラの指先と液体が触れた瞬間、一気に液体の方で変化が起きた。
一定の形へと変貌していく。体積が一気に縮み、というか圧縮されて最終的に40サント位の大きさとなって固まったその姿は
「・・・・・・私?」
「むしろSD版?」
「こんな形にも成れるものなのね・・・」
2頭身っぽい本人よりも愛嬌さが感じられるデフォルメされたイザベラだった。
仮にちびイザベラとしようか。もちろんちびはひらがなで。これがデフォ。
滑る様にイザベラに接近したちびイザベラは、イザベラを見上げるようにしながら小首を傾げた。
小動物っぽい。ほぼ透明ながら細かく目元から瞳そのものまで皺みたいな感じで再現されているのでつぶらな瞳までハッキリ分かるので不気味さは無い。
むしろ、
「・・・可愛いじゃないかい」
比率を考えると大きな頭を猫の様にすりすりとイザベラの足に擦りつけてみせる。冷やっこい感覚が何だかくすぐったい。
どうも、イザベラに懐いているように見受けられた。
「つーか何なんだよこれ?」
「もしかして・・・イザベラの血が大量の『精霊の涙』に交じったせいで血の繋がりが出来て、それに反応して自我か何かが生まれたんじゃ・・・」
「ガーゴイルみたいなもんか?」
「分からないわよ、私だってこんなもの見るの初めてなんだから!」
「水の精霊もあんな感じだったけどよ・・・・・・あんな風に可愛いというよりは、ふんぞり返ってる感じだったしなあ。むしろ、ありゃ使い魔って感じじゃねーか?」
とりあえず正体は正確に分からないのでうっちゃっておく事に決定。
イザベラはちびイザベラを抱き締めて持ち上げると、ぷにぷにひんやりした感触を楽しみながら嬉しそうに声を上げた。
「決めたよ!今日からこいつは私の使い魔にするからね!」
「あー、まあ良いんじゃねぇか?何かもう無害っぽいし、イザベラが気に入ったんなら」
「あああ、せっかく集めた貴重な材料が・・・」
「ヤバいモノ作るのは程々にって教訓になっただろう?んー♪ところでコイツの名前は何て名前にしようかねー?」
「んじゃスライムとか」
「捻りないねぇ」
「それじゃあメ○モン」
「任天堂から訴えられるわよ?――――何言ってるのかしら私?」
「ぼ、僕は結局放置されたままなのが今回のオチなのか・・・・・・・・・・・・・・・・・ガクリ」