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Last-modified: 2008-11-10 (月) 22:57:59 (5645d)

110 名前:ルイズ×サイト1/2[sage] 投稿日:2006/11/23(木) 19:22:14 ID:vL25eGWd
 月が綺麗な夜だった。地球とは少し違う星空も、最初に比べるとほとんど違和感がない。段々とこの世界に、順応してきているという事だろうか。
 黒い空に浮かんだ二つの月が、今は何故か哀しく見える。
 そういえばルイズに無理矢理召喚された夜、赤と白の二つの月を見つけて、この世界に来て初めて泣いたんだっけ。それからフーケやワルドが現れて、悲しむ暇も与えられない日々が続いて。
 まったく、何してるんだろう俺。
 地球にいた頃から、才人はあまり物事を深く考えない質だったが、どうしてだか今夜は憂いを帯びた思考が止めどなく溢れ出てくる。
 伝説の使い魔にも、こんな日があってもいいよな。心を整理するのも大事だもんな。
 自分を納得させるために、そんな言い訳をつく。
 森の方角から冷たい風が吹き、やさしく頬を撫でてきた。ベランダに出てからどれくらいたっただろうか。手すりを掴んでいる指先は、もう芯まで冷え切っている。
 今のトリステインは日本の季節でいったら、まだまだ冬の肌寒さが残る初春といったところだ。
 はぁ、と白い息を両手に吐く。
 何故か今日はひどく日本が恋しかった。
 ホームシックというやつだろうか。
 才人は瞳を閉じて日本にいたときのことを思い浮かべた。
 友人とバカをやってたときのこと。好きな娘に振られて落ち込んでいたときのこと。ケンカで負けて泣いていたときのこと。
 全てが懐かしい。
「帰りたい……」
 才人は自然とそう呟いていた。
 声に出してみるとその欲求がおさえきれなくなってくる。
 こうなったのは全てあいつのせいだ。才人は眉間に皺を寄せ、呼吸を荒くする。
「ルイズ……」
 憎しみを隠しもせずに呟く。
 部屋には鬼のような形相をした才人一人だけが佇んでいるだけだった。

111 名前:ルイズ×サイト2/2[sage] 投稿日:2006/11/23(木) 19:24:43 ID:vL25eGWd
 ベッドにはルイズと才人が横になっていた。互いに背中を向けて、視線を合わせないようにしている。
 才人とがルイズのほうを向くと、ベッドの軋みで才人とが自分の背中を見ていることがわかるらしく、な、なに見てるのよ、とルイズは怒りだす。だからいつもこの格好で寝ることになる。
 目を閉じながら、才人は耳をすましていた。
隣で寝ているルイズの寝息を聞いて、才人はいやらしい笑みを浮かべた。
 才人はある計画を立てていた。
 もう限界だった。ルイズのいいなりになるのは。なにが使い魔だ。
 こっちはお前のせいで無理矢理日本から連れ出されたんだぞ。
 だからルイズを犯してやろうと思った。
 隣で寝ているまだ幼い体をしているルイズを、才人は無感動な瞳で見つめた。
 今から、この肢体を俺が犯してやるのだ。
 その行為をしているところを想像すると、まだ何もしていないのにアレがそそり立ってきた。
「そろそろやるか……」
 才人は起き上がって、ルイズの上に覆い被さった。起こさないように慎重に。
 徐々に顔を近付けていく。鼻にルイズの息がかかる。
 才人はルイズの唇をなぞるように舐めた。しっとりとした淡い桃色をした唇が開かれて、吐息に似た寝息が漏れる。
 一瞬起きたのかと思ったが、まだルイズのまぶたは閉じられていた。
 今度はついばむようにルイズの唇を吸う。唇はスライムのように形を変え、マシュマロのように柔らかかった。
 舌の先を使ってルイズの唇を割る。唇は抵抗もなく開いた。

160 名前:ルイズ×サイト1/5[sage] 投稿日:2006/11/24(金) 21:04:53 ID:xADerqZy
 才人は執拗にルイズの口の中を犯す。舌と舌が密着して、淫靡な音を奏でる。初めてするその行為に呼吸をするのを忘れるくらいに才人は没頭した。桃色の唇を咀嚼するように、ゆっくりと味わう。
 途中、苦しくなって唇を離した。唇と唇の間に銀色の糸が引く。
 そのとき、ルイズの口から寝息とはあきらかに違う、艶を含んだ吐息が漏れた。
「え……」
 起きたのか?
 いやまさか、そんなはずがない。起きていたなら、ご主人様に何してんのよこのバカ犬!と罵声が飛んでくるはずだ。
 才人はおかしいと思いながらも、このまま続けようとルイズの体に視線を落とした。
 小さいながらも、若干の膨らみがある胸を才人は見つめる。
 本当にやるのか? やっていいのか?
 ふと、そんな静止の言葉が能内に響いた。寝ているルイズにディープなキスをしておきながら、才人は今頃になって怖じ気づいた。
 たしかに、今でもルイズのことは憎い。ルイズが召喚しなければ、俺は地球で戦争とは無関係な生活をしていたはずなのだから。
 でも才人は、ルイズのことが好きなのである。だから、復讐の手段として、いいじゃんやっちゃえ、という結論に達したのだ。
 才人は今、復讐と性欲と愛情の間を揺れ動いていた。
 いいのか俺? 寝てる間にやっちゃって。ああわかんねえ!

161 名前:ルイズ×サイト2/5[sage] 投稿日:2006/11/24(金) 21:06:06 ID:xADerqZy
 才人が悩んでる間ルイズはいらだっていた。
 なにしてるのよ! せっかくご主人様が寝てるふりをしているのに!
 最初からルイズは寝てなどいなかった。ちゃっかり、しっかり起きていたのである。
 ルイズは前々から才人が、自分が寝ている間に襲ってこないことに悩んでいた。好きだと言っているのに襲ってこないということは、自分に女としての魅力がないか、実は好きではないかのどちらかである。少なくともルイズの能内ではそうなっていた。
 だから、才人が自分に覆い被さってきたときはとても嬉しかった。なのに才人は濃厚なキスをしてから、行為を止めてしまった。
 そりゃあ、最後まではダメだけど……、胸を触るくらいはしてきて欲しい。
 ルイズがそんなことを考えていたとき、シーツがこすれる音がした。才人が行動を開始したのだ。

162 名前:ルイズ×サイト3/5[sage] 投稿日:2006/11/24(金) 21:07:48 ID:xADerqZy
 才人は結論を出していた。結局、このままやっちゃうことにした。
 ルイズが好きなのは本当なのだから、別に寝てる間に触っちゃうくらい別にいい気がしたのだ。
 結論を出してからの才人の行動は早かった。才人は体を支えていた手を持ち上げて、それをルイズの胸にゆっくりと落とした。
 温かかった。冷たかった手が段々と熱を帯びていく。
 才人は指先に力を入れてみた。揉むことは不可能だと思っていたルイズの胸は、なんと驚くことに揉むことができた。
 新たな発見に心を躍らせながら、才人は次はじかに触ってみたいと思った。
 ルイズが着ている寝間着の裾をそっと掴む。
 そのとき、びくんとルイズの体が強張った。
「え……」
 いや、気のせいだ気のせい。起きてるはずないじゃん。
 そう自分に言い聞かせて、才人はえいと気合いをいれて手を寝間着の中に突っ込んだ。
 右手で探って胸を探す。なにぶん凹凸がない体ゆえ、どこが胸か判断が難しいのだ。
 あった。控えめについているポッチの部分が人差し指をかすったから胸だとわかった。
 手の平全体で揉んでみる。想像以上に柔らかい。
 ルイズ……お前も女の子だったんだな。
 聞かれていたらはり倒れそうなことを考えながら、才人は行為を続けた。

163 名前:ルイズ×サイト4/5[sage] 投稿日:2006/11/24(金) 21:09:23 ID:xADerqZy
 才人が動いた。ルイズは胸を高ぶらせながら才人の次の行動を待った。
 ぴとり、と冷たい感触がした。才人が胸を触っているらしいと理解するのに数秒かかった。
 才人が私の胸を……。
 顔が赤くなるのを抑えるために、ルイズは小さく深呼吸をした。
 落ち着くのよ私。
 なおも才人の攻めは続く。才人の指がルイズの胸を揉んだ。いきなり襲ってくる快楽の波にルイズはおもわず声を出しそうになる。
 才人はしばらくそうやって胸の感触を楽しんだ後に、その行為を突然やめた。
 え? もう終わり?
 快楽に溺れ始めていたルイズは当惑した。才人の様子を窺うために聴覚に意識を集中した。
 そのとき、寝間着の裾を持ち上げられる感覚がした。ルイズは思わず体をビクつかせてしまう。
 才人の動きが止まった。
 しまったと思った。
 起きているのがバレたかもしれない。だがそれは杞憂だった。才人は少しの間止まっていただけで、また行動を開始し始めた。
「……っ」
 いきなり寝間着の中に手が入ってきた。まさぐるように上半身を撫で回される。冷たいその指先が桃色のポッチに触れた。確認するように幾度となく先っぽをいじられる。
 そして、手の平全体で胸を覆い、弱々しく揉んできた。初めは弱く、次は強く。
「……っ」
 声にならない声が出る。
 頭が真っ白になった。こんなに気持ちいいものだとは思わなかった。
 ルイズは才人の次の行動を待っていた。

164 名前:ルイズ×サイト5/5[sage] 投稿日:2006/11/24(金) 21:11:12 ID:xADerqZy
 ぞくぞくする。寝ている女の子の体を触るこの背徳感。たまらない。
 才人は才人でこの行為を楽しんでいた。
 まだ、足りない。才人はそう思っていた。
 何かに気づいたように才人は動かしている手を止めた。そしてあいている左手で、寝間着の裾を掴んで、いきよいよく捲った。
 雪のように白い肌が露出する。雪の高原のなか桃色の小さな乳首だけが妖艶にその存在を示していた。
 小さなその胸が呼吸することで上下していた。ふと、ルイズの顔を見ると、心なしか頬に朱が差しているような気がした。
 まさかな。
 もう何度考えたかわからない疑問を打ち消した。
 才人は喉を鳴らして、ルイズの胸に顔を近づけた。
 舌で乳首を触る。獲物を食べる蛇のように入念に舐めた。そして、今度はそれを口に含む。舌でいじりながら、吸ってみる。
「ぁ……」
 ルイズの口から声が出た。
 やばい。今度こそ起きたか?
 乳首から口を離し、おそるおそるルイズの顔を見た。
 よかった……。まだ、寝てる。
 才人は胸を撫で下ろした。

253 名前:ルイズ×サイト1/2[sage] 投稿日:2006/11/26(日) 20:59:49 ID:YNctZ0QI
 桃色の乳首を何度も舌で転がす。味などあるはずがないが、心なしか甘い感じがした。
 ルイズ……。
 段々才人も乗ってきた。あいている左手で、ルイズの胸を揉む。まだ幼さが残るルイズの胸が形を変える。
 ゆっくり揉みしだく。
「ぁん……」
 ルイズの声。
 また、寝言だろう。やけに艶っぽいけどな。
 才人は、行為を続ける。
 口に含みながら舌で転がす。ふと、気がつくとルイズの乳首がかたくなっていた。
「え?」
 思わず口を離してしまう。
 ちょっと待て、かたくなってるぞ。ルイズ感じてる? いやでも、寝ていながら感じるものなのか?
 才人は行為を止めて考え始めた。
 寝ながら感じるって……。本当にそんなことがあるのだろうか。もしかしてルイズ起きてる? 寝たふり? いやいや、そんなはすまないって。何のために寝たふりなんてするのさ。ありえないって。
 ルイズの顔を見てみる。赤い。耳なんて真っ赤だ。
 疑惑が深まっていく。
 むむむ、本当は起きてるんじゃねえの。しかたない、たしかめてみよう。
 才人はごほんと、咳を一つして呟いた。
「ルイズ……お前起きてるだろ?」
 ルイズの肩がびくんと強張った。だが、いっこうに答える気配はない。
 本当に寝てるのが?
 才人が、何だ寝てるのか、と思ったときに、
「サイト……」
 とルイズの口から声が漏れてきた。
 ルイズの瞳は閉じられたままだ。
 寝言か? ってことは寝てるんだな、よかった。
 頭が悪い才人は、そんなことで簡単に信じてしまった。
 ルイズ、どんな夢見てるんだろう。俺の名前を呼んだってことは俺も出てるんだよな。

254 名前:ルイズ×サイト2/2[sage] 投稿日:2006/11/26(日) 21:01:31 ID:YNctZ0QI
 ルイズは顔が赤くなるのを必死で抑えながら、才人の行動を待っていた。才人は、胸をじかに揉んでから何故か行為を止めてしまっていたのだ。
 揉んでいた右手も寝間着から出され、部屋はしんと静まり返っていた。
 するといきなり、寝間着が捲られる感覚がした。肌が冷たい空気に触れて、思わず体を強張らす。
 今、自分の上半身は才人に見られているのだ。その事実がルイズの顔を赤くさせる。
 サイト……。
 羞恥と見られているという快楽にルイズの頭はパンク寸前だった。
 才人の動く音がした。
「……っ」
 乳首を何かに触られた。思わず声が出そうになる。
 ねっとりと水気を含んだそれが、才人の舌だとわかるのには時間がかからなかった。
 才人は執拗に舌でいじってくる。
 ルイズの呼吸が荒くなり始めたとき、今度は才人が乳首を口にくわえてきた。
 才人はそれを口に含んで舌で転がしてくる。何度も何度もそれを繰り返す。
 突然才人が乳首を吸ってきた。
「ぁ……」
 声が漏れる。
 才人の動きが止まった。
 またか、ルイズは自分を心の中で叱咤した。
 もう、声は出さない。そう心に誓った。

255 名前:tomo[sage] 投稿日:2006/11/26(日) 21:02:19 ID:YNctZ0QI
以上です。
なんかすごい短い気がするけど……。


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Last-modified: 2008-11-10 (月) 22:57:59 (5645d)

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