X00-29
Last-modified: 2008-11-10 (月) 23:00:43 (5646d)

お久し振りです。ハルバードです。
直接投稿ではお褒めくださり誠に有り難うございます。
自由な旅人様、そして覗き見様。
私、 涙が止まりません。
うれしいです…。
そして、もし、許していただけるなら。またいくつか書かせて下さい。

注:この作品は  フィクション及び、  パラレルワールドです。
    実在する人物、団体、地域、事件、物体、裁判、は 一切関係ありません。
    尚、続きは 誰かが希望してくださるのなら書かさせていただきますが、却下していただいても結構です。
                             〜ゼロの裁判〜    

「T」事務所編 ここは東京のどこかにある小さな 法律事務所。
そこになかなか顔立のよい青髪の男性が 机に向かっていた。
男性は黙々と書類に目を通し 、時折何かを熱心にメモしている。
しばらくすると隣の部屋のキッチンから眼鏡をかけた美女が青く長い髪をなびかせ、部屋にお茶を運んできた。
彼女の名前はシャルロット。 シャルロット・エレーヌ・ド・オルレアン。
父様と呼ばれた男はシャルル弁護士。
シャルル・オルレアン。なかなか腕のある弁護士で、この事務所の所長である。
2人共もちろん日本人ではない。 どこの国の人かはご想像におまかせする。

「はい父様。」

そう言ってカタンと机にお茶を置く。

「ああ。ありがと シャルロット。」

そう言ってお茶を飲む。

バターーン!! 
「シャルル先生!遅くなってすみません!」
シャルル弁護士は突然の来訪者に 驚きかなり咳き込む。
「ゴボッ! ゲホッゴホッ!ゲエホ!!ゲホッ…ゲボッ! へ、変なとこ入っだう゛エッゲホ!ゲホッ!」
いい男が台無しである。
「す、すいません先生!…だ、大丈夫ですか?!」
「大丈夫?父様。」
娘も心配し、声をかける。

シャルル弁護士は怨みがましい目で 今し方入ってきた黒髪の青年を涙目でにらみつける。

「…これがゲホッ!大丈夫に見えるならゴホッ!…眼科行った方がいいんゲホ!ない?
ぞ、ぞれに、ゲボッ!ザイト君?なぁにちごくしてんのかな?ゴホッ!
給料へらしちゃうぞ?」

そう言ってさらに咳き込む。
「す、すみません!」
そう言って サイトは何度も頭を下げる。
見兼ねたシャルロットが父をなだめる。

「父様。もうそのぐらいで許してあげて。サイトも反省してるから。」

その言葉を聞いた瞬間、バッと顔をあげ悲しげに自分の娘を見て

「おい…シャルロットはむぁた 才人君の味方か? そうなのか?父様の事は大事じゃないのか?」

今だに子離れ出来ない父にいらつき、辛辣な口調で一言 呟く
「…父様ウザイ。」
グサァァッッ!その一言でシャルル弁護士がKOされたのは言うまでもない。
「と、父様はそんな娘に育てた覚えはないぞぉぉお! 」
それだけ言うと 机に突伏してスンスン と泣き出す。
「あの…先生?」
恐る恐る聞いてみるサイト。
机に突伏したままシャルル弁護士は泣きながら答える。
「グスッ!なんだよ!うるさいな!才人君はその辺でさっさと仕事してろよ!新米弁護士のくせに!…グスッ所長に意見すんな!遅刻見逃してやるから早くしろよ!ほっとけよ!」
そう言ってまた  スンスン泣き出す。 大丈夫かこの事務所。          
サイトは遅刻の件がうやむやになってほっとしていた。
いくらなんでも 減俸はキツい。
仕事あんまりないし…。まだ一度も法廷に立った事すらないし…。
…あとでシャロにお礼いっとこ。
尚、シャロとは数年前友人になった時から使いだしたニックネームである。
そしてサイトは自分の仕事である書類整理をし始めた。
しばらくするといつの間にかシャロが側にいて、
「はい。サイト♪おいしい抹茶が手に入ったから。」と言って微笑みながらお茶を置く。  
「ああ。ありがと。シャロ。」

そう言ってお茶をすする。サイトがお茶を飲むのをじっと見つめて

「…おいし?」

と可愛く首をかしげる。
か、カワユスギ…。正直死ヌ。照れ隠しに答える。

「うん!すっげぇうまいよ!」

その言葉を聞いた瞬間に不安そうな表情から笑顔に変わる。

「…よかった。気に入ってくれて。……あっ。あと、おいしい和菓子がある。……………一緒に食べる?」

そう言って密着してくる。十分育った胸をできるかぎり押しつけて。
ふおぉおおぉおお!うぅれぇC!C!C!Cィィィィ ……………………ってそれどころじゃねぇぇぇぇぇ!       
…そこには、所長の椅子に座った魔王がいた。   

「さぁぁぁぁぁぁいぃぃぃぃぃぃぃとぉぉぉぉぉぉぉ くぅぅぅぅぅぅぅん?ぬわぁにをやってるのかなぁぁぁ?」

慌てて謝る。うん。それが大事。

「す、すいませぇぇぇぇん!」

「それからさぁ〜 シャルロットぉぉ?なぁんで父様と才人君 と態度が違うのかなぁ?父様の方が偉いのよ?…なんで?」              

シャルロットは邪魔されたからか少しムッとしながら答える。

「偉さは関係ない。ただ単にサイトにしてあげたいと思った事をしただけ。…あと… 」

そう言って近付き、サイトに聞こえないぐらい離れてからシャルル弁護士の耳元にぼそっと呟く。  

「今度私とサイトの邪魔したら………… ブッ殺す。」   

シャルル弁護士は戦慄して固まる。

シャルロットはサイトの方に振り向き微笑みながら声をかける。  

「サイト。父様がうるさいから早くおわらせよ?…………手伝うから。」
「え?先生は?」
「…ほっといて構わない。大丈夫。」

シャルル弁護士はまだ固まっていた。
さて、普通何回か遅刻したら、即刻首になってもおかしくないが、なぜサイトは首にならないのか。無論それには理由がある。
…そして、これからシャルロットとサイト、ついでにシャルル弁護士達に襲いかかる運命にも理由は存在する。
…話を元に戻そう。なぜサイトは首にならないのか?
…それは、サイトがまだ17才、シャルロットが15才の頃に起きたある事件が原因である。
…簡潔に言うとその事件は、闇サイトで集まった人達がシャルロットを誘拐し、殺そうとしたという物である。
もし、偶然通り掛かったサイトが助けなければ 100%死んでいただろう。
その時にサイトとシャルロットは知り合い、友人になった。
(といってもその時既にシャルロットはサイトに惚れていたが。)
その後、シャルル弁護士、シャルロットの助けにより、サイトは お前将来どーすんだよ?
え?何?進学希望なのに就職希望?高卒?
ってぐらいやばかった成績で見事大学へ行き、卒業後司法試験に一発合格。
そして弁護士となった。ちなみに今年で24 才。
一方、シャルロットは大学を卒業してから 司法試験に挑戦したいようなので、まだ弁護士ではない。
今は暇な時にバイトでシャルル弁護士の助手をしている。
ちなみにサイトの大学よりも高レベル の大学に通っている。
そしてわかっているとは思うが、念の為。年は今年で22才。

 そして現在に至る。
サイト達が仕事をしていると、トントントン とドアをノックする音が聞こえてきた。
「依頼人かな?シャルロット。ちょっと見てきてくれ。」
「…なんでも私にやらせないで。私 だって忙しい。」
「え〜。シャルロット〜頼むよ〜。」
「…嫌。」
トントントン…再びドアがノックされる。
「シャロ。俺からも頼むよ、この通り。」
そう言って頭を下げる。
「サイトの頼みなら…。」
その後シャルル弁護士がまたスンスン泣き出したが放置される。
なぜなら、この依頼人こそが平賀弁護士を初めての法廷に
立たせる事になるからである!
…決してシャルル弁護士の泣いてる所を書くのがかったるくなったわけではないのである!

       〜次回、依頼人編へと続くかも?〜
…いかがでしたでしょうか。もし、ひとかけらでもお気に召していただけたら幸せです。
御意見、御感想 お待ち申し上げております。


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