ゼロの使い魔保管庫
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X00-42-16のつづきです。 王宮 執務室 「姫様、お早う御座います」 「お早う御座います」 「皆さん、朝早くから御足労様です。今日此処に来て頂いた理由は、御存じですわね?」 「はい」 全員揃って返事をした。 「では、伺います。この話を受けますか?ハルケギニア中から非難されようとも」 「受けます」 全員揃って返事をした。 「分かりました。枢機卿、全員一致でこの話受ける事になりましたわ」 「心よりお喜び致します」 「すいません」 シエスタであった。 「貴女は、サイト殿のメイドでしたわね。何でしょうか?」 「私もサイトさんの妾の一人にお加え下さい。お願いします!」 「貴女もサイト殿の事を…御覚悟は出来ていますか?中途半端な気持ちでは、到底耐えられない非難を浴びる事を」 「勿論です。サイトさんと離れ離れになる方が余程耐えられません」 真摯な瞳でアンリエッタを見詰めた。 「分かりましたわ。御覚悟十分のようですわね。貴女を妾の一人として御認め致しますわ」 「有難う御座います。女王陛下」 「陛下、この件の公表は、オークション開催日に行いたいと思います。ハルケギニア中の有力者が一堂に揃いますからな。これ程の機会はそうそう御座いません」 「分かりました。皆さんも宜しいですわね?」 「はい」 「サイト殿、不束者ですが、宜しくお願い致しますわ」 「え!は、はい宜しくお願いします。姫様」 「サイト殿、公表したら『アンリエッタ』と御呼び下さいな」 「え、えっと直ぐは難しいんじゃないかと」 「御努力下さい」 「私の事は、今から『シャルロット』と呼んで」 「タバサ、分かった。『シャルロット』」 「サイト殿、前言撤回致しますわ。私も、今から『アンリエッタ』と御呼び下さい」 「いや、その、それは不味いんじゃ」 「サイト殿は、差別なさるのね。王位に就いているからって。もし御呼びくだされなければ王位を御譲り致しますわよ」 「それは、止めてください。お願いですから。呼べばいいんですよね、呼べば。えっと『アンリエッタ』」 「うふふ…『あなた』今後もそう御呼び下さいね」 「新婚ごっこは、此処ではしない方が宜しいかと」 「ルイズったらやきもちですわね。でもこれからその調子だと大変ですわよ」 「え、いえそんなんじゃ…そうですわね。結婚式以降は毎日此処に居る全員と…」 「皆さん、フライングだけはしないで下さいね」 「…も、勿論です」 「え?したんですか?」 「未だです」 「良かった」 「では、『あなた』何時ものように公務を致しましょう。皆さんは、如何致します?」 「もう御用が無ければ帰ります」 「分かりました。では御気をつけてお帰り下さい」 「失礼します」 「あっ、姫様もフライングしないで下さいね」 「えっ、も、勿論ですわ」 「サイト、したらどうなるか、分かってるわよね?」 「も、勿論」 「なら宜しい。では失礼いたします」 昼 「もう終わりそうですか?」 「もう少しで、一段落着きます」 「あ・な・た」 アンリエッタは、才人にしだれかかった。 「姫様、ちょっとフライングはしないと…んぐっ」 アンリエッタは、才人の唇を己の唇で塞ぎ、舌を入れ身体を預けた。 やがて唇を離し、多少の怒り顔で… 「フライングは、しておりませぬ。少しキスをしただけです。それに私の事は、『アンリエッタ』と呼ぶ事になった筈。ですから罰として…」 再びアンリエッタは、才人と唇を重ね合わせた。 ルイズやアニエスが思ってた通り、抑え込んでた反動が出てきている。 このままでは、一歩手前いや最後まで突き進まれてしまう。 何とかしなければ… 漸くアンリエッタは唇を離してこう言った。 「今夜から此方でお住まいになっては如何です?何でしたら一緒の部屋で構いませぬが」 「えっーと『アンリエッタ』まだ早いと思います。ルイズが嫉妬深い事は御存じでしょう?」 「私は不安なのです。貴方は毎日ルイズと一緒に寝ているのでしょう?何時過ちが起こるか分からないでしょう?」 (此処に住んだ方がよっぽど確立が高いと思う) 「大丈夫ですよ、ルイズは、頑固者ですから一度決めた事はやり通しますから」 「では、他の方々は?」 「えっ?多分大丈夫じゃないかと。ルイズが居ますから」 「ルイズの目の届かない所では?」 「昼間は、此方ですし、夜はルイズの部屋ですからそんな事は、起こりませんよ」 「では、せめて夕餉は、此方でお願いします。お母様と御一緒に会食して頂きたいのです」 「まあ、夕食なら良いですけど」 「良かった。其れでは、昼餐に致しましょう」 ―――――――――――――――――――――――――――ー 夕餉 「サイト殿、娘との結婚御承諾して下さって本当に有難う御座います」 「あ、はい宜しくお願いします。皇太后陛下」 「お・義・母・様と御呼び下さいな」 (親子だなー) 「お義母様、宜しくお願いします」 「此方こそ宜しく御願い致しますわ。では、今夜からアンリエッタと夜を…」 「いえ、それは結婚してからです。勿論ルイズ達共です」 「それは残念、早く孫の顔が見たいのですがね」 「慌てなくても大丈夫ですよ」 (余り怖い事言わないで下さいよ) 「確か公表するのは、今度の虚無の曜日ですわよね。其の日以降なら宜しいんじゃ有りません事?」 「いえ、やはり結婚してからでないと、不味いと思いますよ」 (だから、言わないで下さい) 「そんなに堅物にならなくても」 「お母様、もうその辺にして上げたら如何です?」 「ふふふ…心にもない事を…本当は口説き落として欲しいのでしょ」 「え、まあ本心はそうですが、やはりサイト殿の事を考えると…」 「もうこの辺にして下さいよ」 「そうね、今日は此処までにして置きますか」 (今日は?) ―――――――――――――――――――――― 「それでは失礼致します」 「お待ちになって下さい」 再びアンリエッタは、才人と唇を合わせた。 「お休みなさい。明日も早くいらして下さいね」 「ええ、まあ、お休みなさい」 「
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X00-42-16のつづきです。 王宮 執務室 「姫様、お早う御座います」 「お早う御座います」 「皆さん、朝早くから御足労様です。今日此処に来て頂いた理由は、御存じですわね?」 「はい」 全員揃って返事をした。 「では、伺います。この話を受けますか?ハルケギニア中から非難されようとも」 「受けます」 全員揃って返事をした。 「分かりました。枢機卿、全員一致でこの話受ける事になりましたわ」 「心よりお喜び致します」 「すいません」 シエスタであった。 「貴女は、サイト殿のメイドでしたわね。何でしょうか?」 「私もサイトさんの妾の一人にお加え下さい。お願いします!」 「貴女もサイト殿の事を…御覚悟は出来ていますか?中途半端な気持ちでは、到底耐えられない非難を浴びる事を」 「勿論です。サイトさんと離れ離れになる方が余程耐えられません」 真摯な瞳でアンリエッタを見詰めた。 「分かりましたわ。御覚悟十分のようですわね。貴女を妾の一人として御認め致しますわ」 「有難う御座います。女王陛下」 「陛下、この件の公表は、オークション開催日に行いたいと思います。ハルケギニア中の有力者が一堂に揃いますからな。これ程の機会はそうそう御座いません」 「分かりました。皆さんも宜しいですわね?」 「はい」 「サイト殿、不束者ですが、宜しくお願い致しますわ」 「え!は、はい宜しくお願いします。姫様」 「サイト殿、公表したら『アンリエッタ』と御呼び下さいな」 「え、えっと直ぐは難しいんじゃないかと」 「御努力下さい」 「私の事は、今から『シャルロット』と呼んで」 「タバサ、分かった。『シャルロット』」 「サイト殿、前言撤回致しますわ。私も、今から『アンリエッタ』と御呼び下さい」 「いや、その、それは不味いんじゃ」 「サイト殿は、差別なさるのね。王位に就いているからって。もし御呼びくだされなければ王位を御譲り致しますわよ」 「それは、止めてください。お願いですから。呼べばいいんですよね、呼べば。えっと『アンリエッタ』」 「うふふ…『あなた』今後もそう御呼び下さいね」 「新婚ごっこは、此処ではしない方が宜しいかと」 「ルイズったらやきもちですわね。でもこれからその調子だと大変ですわよ」 「え、いえそんなんじゃ…そうですわね。結婚式以降は毎日此処に居る全員と…」 「皆さん、フライングだけはしないで下さいね」 「…も、勿論です」 「え?したんですか?」 「未だです」 「良かった」 「では、『あなた』何時ものように公務を致しましょう。皆さんは、如何致します?」 「もう御用が無ければ帰ります」 「分かりました。では御気をつけてお帰り下さい」 「失礼します」 「あっ、姫様もフライングしないで下さいね」 「えっ、も、勿論ですわ」 「サイト、したらどうなるか、分かってるわよね?」 「も、勿論」 「なら宜しい。では失礼いたします」 昼 「もう終わりそうですか?」 「もう少しで、一段落着きます」 「あ・な・た」 アンリエッタは、才人にしだれかかった。 「姫様、ちょっとフライングはしないと…んぐっ」 アンリエッタは、才人の唇を己の唇で塞ぎ、舌を入れ身体を預けた。 やがて唇を離し、多少の怒り顔で… 「フライングは、しておりませぬ。少しキスをしただけです。それに私の事は、『アンリエッタ』と呼ぶ事になった筈。ですから罰として…」 再びアンリエッタは、才人と唇を重ね合わせた。 ルイズやアニエスが思ってた通り、抑え込んでた反動が出てきている。 このままでは、一歩手前いや最後まで突き進まれてしまう。 何とかしなければ… 漸くアンリエッタは唇を離してこう言った。 「今夜から此方でお住まいになっては如何です?何でしたら一緒の部屋で構いませぬが」 「えっーと『アンリエッタ』まだ早いと思います。ルイズが嫉妬深い事は御存じでしょう?」 「私は不安なのです。貴方は毎日ルイズと一緒に寝ているのでしょう?何時過ちが起こるか分からないでしょう?」 (此処に住んだ方がよっぽど確立が高いと思う) 「大丈夫ですよ、ルイズは、頑固者ですから一度決めた事はやり通しますから」 「では、他の方々は?」 「えっ?多分大丈夫じゃないかと。ルイズが居ますから」 「ルイズの目の届かない所では?」 「昼間は、此方ですし、夜はルイズの部屋ですからそんな事は、起こりませんよ」 「では、せめて夕餉は、此方でお願いします。お母様と御一緒に会食して頂きたいのです」 「まあ、夕食なら良いですけど」 「良かった。其れでは、昼餐に致しましょう」 ―――――――――――――――――――――――――――ー 夕餉 「サイト殿、娘との結婚御承諾して下さって本当に有難う御座います」 「あ、はい宜しくお願いします。皇太后陛下」 「お・義・母・様と御呼び下さいな」 (親子だなー) 「お義母様、宜しくお願いします」 「此方こそ宜しく御願い致しますわ。では、今夜からアンリエッタと夜を…」 「いえ、それは結婚してからです。勿論ルイズ達共です」 「それは残念、早く孫の顔が見たいのですがね」 「慌てなくても大丈夫ですよ」 (余り怖い事言わないで下さいよ) 「確か公表するのは、今度の虚無の曜日ですわよね。其の日以降なら宜しいんじゃ有りません事?」 「いえ、やはり結婚してからでないと、不味いと思いますよ」 (だから、言わないで下さい) 「そんなに堅物にならなくても」 「お母様、もうその辺にして上げたら如何です?」 「ふふふ…心にもない事を…本当は口説き落として欲しいのでしょ」 「え、まあ本心はそうですが、やはりサイト殿の事を考えると…」 「もうこの辺にして下さいよ」 「そうね、今日は此処までにして置きますか」 (今日は?) ―――――――――――――――――――――― 「それでは失礼致します」 「お待ちになって下さい」 再びアンリエッタは、才人と唇を合わせた。 「お休みなさい。明日も早くいらして下さいね」 「ええ、まあ、お休みなさい」 「
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