30-631
Last-modified: 2008-11-10 (月) 22:54:07 (5646d)
○。○○がいっぱい 後編 せんたいさん
30-518前編より
あまりにも圧倒的な物量だった。
ベッドに腰掛ける才人の太股は、今や完全に白い柔肉に覆われていた。
右側では黒い髪がリズミカルに揺れ、左側では長い金髪がぎこちなく揺れていた。
そして時折白い谷間から姿を見せる充血した牡に、交替でキスの雨を降らせる。
それと同時に、互いの唾液を才人に塗りこむ。唾液と先走りがローションの役目を果たし、肉の摩擦を打ち消していた。
才人の一物は、シエスタとティファニアの合わされた胸の谷間の奥で、もみくちゃにされていた。
尋常ではありえない文字通り肉の快楽に、才人の堰は容易く崩れ去る。
「くぁっ!」
びゅるるるるるっ!
肉の隙間に埋もれた才人から、火山から湧き出る溶岩のように、どろどろの牡の欲望が吐き出される。
それは圧倒的な肉の圧力の中で行き場を失い、二人の胸の隙間から溢れ出し、二人の胸を、そして下腹部をどろりどろりと流れる。
「あは…出ましたね、サイトさん…」
「あ…熱い…熱いよぉ…」
主人の射精を感じ取ったメイドとペットは、ようやく互いの身体を離し、胸の牢獄から才人を開放する。
ぬちょぉ…。
大と特大の肉の球の間で、白い粘液が糸を引く。
それは、通常の射精ではありえないほどの量。精力剤の効果で、才人の一回の射精は通常の数倍の量に達していた。
二匹の牝は下腹部に零れた白い粘液を掬い、本能のまま口許へ運ぶ。
ぺろ…ぺろ…にちゃ…。
「んッ…にがぁい……でも、でも、おいしいですっ…んふ」
「サイトの…せいえきのあじ…えっちなあじぃ…」
シエスタは何度も味わった才人の味を反芻し、ティファニアは必死に主人の味を脳髄に刻み込む。
そして、下腹部だけでなく、胸にも飛び散った精液を、二人は舐め取る。
自分の乳房を掲げ持ち、飛び散った白濁を、届く範囲で舌で舐め取っていく。
ちゅる…ぴちゃ…ぴちゃ…。
自分の出した子種を必死に舐め取る二匹の牝に、才人の息子は再び立ち上がる。
さて、どうすっかな。
剣は一本。収める鞘は二本。
どちらに収めるべきか、才人は考える。
その前には、白濁を舐めきり、主人に向かって熱い潤んだ視線を投げかけ待っている二匹の牝。
同時とか、正直しんどいのよね…。
そして思いつく。
「ね、二人とも、欲しい?」
「はい!」
「う、うん…」
朱に染まった頬で、床にぺたんと腰を下ろす二人は、期待に満ちた目で、黒髪の方は嬉しそうに、金髪の方は恥ずかしそうに、応える。
そして。
二人の主人は、命令を下す。
「でも俺のちんぽは一本しかないんだよね。
それじゃ、こうしよう。
二人で弄りっこして、先に逝っちゃった方を、抱いたげる」
「え」
「それって…」
「そ、そういうのって普通、『相手を逝かせたほうが』じゃないんですか?」
「んー。まあ俺もしんどいし。こういう変わった趣向もいいんじゃない?」
ティファニアと絡むのを躊躇していたシエスタは、そう反論する。
才人は一切それに取り合わない。そして。
隣で呆気に取られる己がペットに、目配せする。
ティファニアはその視線の意味を汲み取ると。
「えいっ」
「え、ちょ、何っ?」
シエスタに抱きつき、床に押し倒す。
そしてすぐ近くに転がっていた例の布袋をまさぐると、中から小さな丸薬を取り出す。
「あ、それ!」
シエスタはその丸薬が何か知っていた。
感度を高め、性交の際の不感症を補う薬。
ただし、不感症でない人間が使うと過敏になり、軽度の刺激で達してしまうようになる。
ティファニアはそれをあっという間に飲み込む。
もちろん、先に逝って才人に抱いてもらうためだ。
シエスタはそんなティファニアの思惑に気付くと。
自分もその布袋に手を伸ばし、同じ丸薬を取り出す。
そして同じように丸呑みする。
しかし、さすがに飲んだ直後では効いてこない。
そこで、シエスタはもう一度布袋に手を突っ込むと。
今度は、真っ黒な張形を取り出す。
それは、二本の男性自身を根元でくっつけたような形をしている。
シエスタはそれを、自分の股間に突き刺す。
ぶちゅう…。
「あはっ…」
既に才人の精液の味と匂いで濡れていた女性器は、容易く異形の張形を飲み込む。
シエスタはそれでずぷずぷと自らを犯す。
少しでも、ティファニアに対して先んじるために。
「あ、ずるいですシエスタさんっ!」
シエスタの意図に気づいたティファニアは、その反対側、余ったもう一つの男性自身を、自らの牝の顎で飲み込んでいく。
ぐぶぶぶ…。
しかしそれは中ほどまでも行かずに止まってしまう。
ティファニアが止めたのではない。肉の抵抗でこれ以上先に進まないのだ。
シエスタよりも開発の進んでいないティファニアの肉体は、まだそうやすやすと男性器を受け入れるまでには至っていなかったのだ。
しかし、負けてはいられない。
ティファニアは腰を捻り、突き出し、より深く張形を飲み込もうと動かす。
「ひぁ!」
その動きにシエスタの中で反対側の男性器が暴れ、シエスタの中をかき回す。
快楽に意識の煙始めたシエスタは、ティファニアに釣られるようにリズミカルに腰を動かしはじめる。
ぶちゅ、ぶちゅ、ぶちゅ…。
二人の間で、淫液をかき回す濁った音が響く。
「ふぁ、ティファニア、さんっ、つよっ、つよいぃっ!」
「や、やぁ!奥ぅっ、ぐりぐりっ、しないれぇ!」
二匹の牝の声と水音が淫らに響き渡る。
傍らのベッドの上で主人は二人の対決が終わるのを待つばかりだ。すでに萎えていた一物は二人の痴態に完全に戻り、先走りを流して待機している。
そして。
均衡が崩れる。
シエスタの視界が急にぼやける。
身体中の神経に電流を流されたような感覚が、全身に駆け巡る。
薬の効果が現れ始めたのだ。
シエスタの身体ががくがくと震え始める。開いた口から、長い啼き声が漏れる。絶頂の前触れである。
「あ、あ、あ、あ、あ、あ、やぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
それに数刻遅れて、ティファニアの視界に光が弾ける。
視界に映るものが急速に色を失い、そして虹色に染まる。
呼吸が止まり、身体中の血が沸騰したような感覚に襲われる。
ティファニアの身体が快楽に硬直し、開いた口はぱくぱくと動くばかりで、声にならない。ティファニアは今まさに、絶頂していた。
「かっ────────!はぁっ─────────!」
二人の間で潮が飛ぶ。
互いの身体を汚した潮が吹き終ると、二人の意識が暗転する。
そして、身体が意識を放棄する。
とさ。
とさっ…。
二つの音が続けて聞こえ、二匹の牝は床に突っ伏し、ひくひくと痙攣していた。
二人の主人は、その片方、先に床に横たわった方に、約束どおり近づいていく。
黒髪の方。シエスタが、先に絶頂し、事切れていた。
才人はシエスタから乱暴に張形を引き抜く。
「くはっ──────!」
ぴゅるるるるっ!
それすらも絶頂の波となり、シエスタは股間から潮を吹く。
そして主人の腕の中に抱かれていることに気付き、意識を保とうとする。
しかし、愛する人の匂いが、体温が、触れ合う肌の感覚が、重なる快楽となって、シエスタを襲う。
「は、はぁ、はぁっ」
濃厚な快楽の刺激の中、息をするだけで精一杯だった。
トびそうになる意識を必死に繋ぎとめるしか、今シエスタにできる事はなかった。
とさ。
永遠に思えた数瞬の後、シエスタは快楽の波から放り出される。
肌に触れたのはシーツの感覚。
才人はシエスタを抱き上げ、ベッドの上に横たえたのである。
桜色に染まった白い肌。上気した頬。広がる黒髪。そして、扇情的に牡を誘う、頂に桜色を配した柔らかい乳房。
才人は限界近くまで勃起している己自身で、あっという間にシエスタを貫いた。
「あひ────────────!」
先ほどの快楽にも倍する快楽が、一瞬でシエスタを絶頂に導く。
進入するまでは完全に脱力していた膣肉がわななき、襞を締め付ける。
才人は絶頂を繰り返すシエスタの中を、乱暴に割り開いていく。
ぶじゅじゅじゅじゅじゅっ!
引きつる肉を引き裂く音が、水音混じりに響く。
シエスタの蜜壷は容赦なく牡を締め上げ、そしてそれによって密着した襞は、快楽をシエスタの脊髄に打ち込む。
最奥に達するまで、実にシエスタは3回の絶頂を迎えていた。
ぶりゅりゅりゅりゅりゅっ!
「ふわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」
今度は返しがシエスタの中を削る。
掻き出される愛液と、削り取られる肉襞に、シエスタの中は再び痙攣する。
混濁した意識の中、ついにシエスタは屈服する。
「やは、ひぁぁぁぁぁぁぁぁ!も、やらあ!こ、な、いきっぱ、ひぃっ!やら、またぁ、やらぁ!あぁぁぁぁぁぁぁ!」
絶頂の頂から降りてこられない。
まるで責め苦のような快楽の渦の中、シエスタは絶頂を繰り返す。
そして。
「だ、出すよシエスタっ!」
もう何合しただろう。もう何回向こう側を見ただろう。
視界が歪み、意識が朦朧とし、息も絶え絶えなシエスタに。
才人は、その膣内に熱い精液をぶちまける。
「─────────────────────────っ!」
最後の絶頂は、完全に色を失った世界が、暗転すると同時に訪れた。
声も出せずにシエスタの身体は意識を手放し、まるで糸の切れた人形のように、かくん、とシエスタの首が落ちる。
完全に、失神していた。
「ふいー」
才人は気絶したシエスタをベッドに横たえると、一息つく。
やっぱり、二人に絡ませて正解だった。
もし、二人同時に相手していれば、疲労はこの程度では済まなかっただろう。
さらに、二人に絡ませる事で、前戯に割く時間もなくて済んだ。
…今度から、これでいってみようかなあ。
などと不埒な事を考える才人。
それに、天罰が下る。
「さいとぉ♪」
どさ。
突然ももりんごに襲われ、才人はベッドに押し倒される。
横たわる才人の上で、ティファニアが馬乗りになり、完全にイった目で淫靡に微笑んでいた。
どうやら、ティファニアには微妙に薬の効き方が違っているらしい。なんだか物凄く楽しそうだ。
「うふふ。さいと。さいとぉ♪」
腰を持ち上げ、愛液を滴らせる花弁で才人を飲み込もうとする。
悲しいかな、才人の一物は本能と薬のお陰で元気いっぱいだった。
「ちょ、ま、テファおちつ────」
「いっただっきまぁす♪」
ぶちゅり。
あっという間にティファニアは才人を飲み込み。
『お預け』を食ったペットは、思う存分主人を貪ったのであった。
翌日。
三人は一日遅れで学院に帰る。
別人のようにやせ細り、目の虚ろな才人と、妙に血色のいいシエスタとティファニアに、才人の主人が何かを察しないわけがなく。
怒り狂った主人の手を止めたのは、二人の買ってきた『おみやげ』。それを才人で試したらこうなっちゃった、と説明すると、主人はなぜか納得した。
そしてその夜、『おみやげ』と称したもろもろのいろんな道具で、才人はもう一度、今度は三人に襲われることになるのだが。
それはまた、別の話。〜fin