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Last-modified: 2008-11-10 (月) 22:56:46 (5646d)
843 名前:ふぁいなるあんさー?[sage ] 投稿日:2006/10/13(金) 20:05:23 ID:2Go8Vq4d 「か、風邪ひいた…」 青い顔でぐったりしながら、ベッドの中で才人はそう呻いた。 「だ、大丈夫サイト?どどどど、どーしよどーしよ」 ルイズは慌ててぐるぐるその場を回る。 「大丈夫ですかサイトさん?何か食べたいものは?して欲しいこととかないですか?」 そう言って、献身的に看護を始める。 「ちょっと!使い魔の健康管理は主人の義務なの!メイドは下がってなさい!」 言われてルイズはうぐぐ、と言葉に詰まる。 「…りょ、料理とか」 必死にひねり出した答えがソレだった。 「…へえ?」 小馬鹿にしたような笑みを浮かべ、シエスタはルイズを見る。 「…何よ、文句あんの?」 んぎぎぎぎぎっ、と二人がいがみ合っていると。 「サイト!」 バタンと扉が開き、青い髪の少女が部屋に飛び込んできた。 「…ごめんなさい」 きゅ、っとその手を抱きしめ、涙なんか流しながら、タバサは続ける。 「…治るまで、私が看病するから」 二人の間に流れる、なんだか甘い空気。 844 名前:ふぁいなるあんさー?[sage ] 投稿日:2006/10/13(金) 20:05:53 ID:2Go8Vq4d 三人の間に、目に見えない雷雲が轟く。 「…犬?」 三人が、全く同時に、才人に向かって振り向く。 「私に看病されたいわよね!」 ある意味運命の選択肢であった。 ・選択肢を選んでください。 |
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